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二人でのお出掛け

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 そんなフレイディと今日はお出掛け。

 御付きを伴い、何台かの馬車で出発した。

 勿論、フレイディと同じ馬車に乗った。

 御付きには護衛の男性が二人ほど同乗している。

 だが話すのは主にフレイディとアマリアだけだった。

 そういうものなのだ、御付きの仕事は。

「俺も久しぶりに行くんだよ。前に行ったのは春の終わりだったかな。エヴァーレ家をお訪ねしたときより少し前のことだ」

 エヴァーレ家を訪ねてきたときというのはつまり、あの事件が起こったときということ。

 今となってはアマリアはくすくす笑ってしまう。

 フレイディもつられたようで少し笑った。

「そうでしたのね。おじさまはどんなお方なのでしょう」

 しかしこれについての話より、別のことが気になって、アマリアは質問した。

 今日、訪ねていく先のメインは、フレイディにとって、おじの一人に当たる人物なのだという。

 アマリアは結婚式でほんの少し挨拶をしただけなので、正直、顔も曖昧であった。
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