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朝の大捜索
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それで、アマリアはそのまま私室へ連れていかれた。
事情を説明しなくてはいけないが、まずは朝の支度だ。
支度をしてくれているその間ずっとハンナは、心配しましたとか、驚いて心臓が止まるかと思いましたとか話していて、アマリアの胸の痛みは去ることがなかった。
それから朝食の前に、捜索などさせてしまったメイドや執事たちに謝りに行った。
「ごめんなさい。少し、考え事があったの」
流石に、昨夜私室を抜け出して一夜アトリエですごしていたなんてことは伏せた。
ハンナが聞いたら「なんという危険なことを!」と、また泣き出しかねないと思ったからだ。
無事だったことに免じて許してほしい、と思う。
「もうやめてくださいませね。わたくしがどれほど肝を冷やしたか」
ハンナが最後にそう言い、一応収束はした。
ただ、レオンを室内に入れてしまったことは叱られた。
室内は完全禁止ではないが、アトリエには入れない約束になっていたのだ。
それについては全面的に謝ったアマリアだった。
レオンから入ってきたとはいえ、止めなかったのは自分である。
それにレオンは自分を心配してやってきてくれたのだから。
そのレオン本人には叱るどころか、こっそりお気に入りの犬用おやつを持って、お礼をしに行ったのだけど、それはまたあとでの話だ。
朝からどたばたであったが、昼過ぎには嬉しいことと、それからまた胸が痛むようなことと、両方の感情が湧いてしまうことがやってきた。
事情を説明しなくてはいけないが、まずは朝の支度だ。
支度をしてくれているその間ずっとハンナは、心配しましたとか、驚いて心臓が止まるかと思いましたとか話していて、アマリアの胸の痛みは去ることがなかった。
それから朝食の前に、捜索などさせてしまったメイドや執事たちに謝りに行った。
「ごめんなさい。少し、考え事があったの」
流石に、昨夜私室を抜け出して一夜アトリエですごしていたなんてことは伏せた。
ハンナが聞いたら「なんという危険なことを!」と、また泣き出しかねないと思ったからだ。
無事だったことに免じて許してほしい、と思う。
「もうやめてくださいませね。わたくしがどれほど肝を冷やしたか」
ハンナが最後にそう言い、一応収束はした。
ただ、レオンを室内に入れてしまったことは叱られた。
室内は完全禁止ではないが、アトリエには入れない約束になっていたのだ。
それについては全面的に謝ったアマリアだった。
レオンから入ってきたとはいえ、止めなかったのは自分である。
それにレオンは自分を心配してやってきてくれたのだから。
そのレオン本人には叱るどころか、こっそりお気に入りの犬用おやつを持って、お礼をしに行ったのだけど、それはまたあとでの話だ。
朝からどたばたであったが、昼過ぎには嬉しいことと、それからまた胸が痛むようなことと、両方の感情が湧いてしまうことがやってきた。
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