【R18】アムール

かのん

文字の大きさ
52 / 105
もう一度、あなたに恋をする。

みんなで旅行!①

しおりを挟む
「旅行?」



「うん、だってさ、今年大学三年で就職活動しないといけないから、今のうちにいこうよ!」



「旅行か…うん、いいね♪」



「何?何の話?」



「ヒロも行こうよ旅行に!」



「旅行?」



愛がヒロも旅行に誘ってきた。



「メンバーはこの三人なの?」



「巧君は?」



「巧は…どうだろ?聞いてみるね!」



「ん~来週の週末とかどう?場所は…近いところがいいよね?」



「そうだな~沖縄とかどう?俺沖縄行ったことないんだよね。」



「そういえば沖縄でロケがあるって言ってた!」



「じゃあ、沖縄だったら巧君も大丈夫なんだじゃない?」



「うん!聞いてみるね!」



「帰りに沖縄の本買いにいこうよ♪」



「沖縄…?」



「そう、巧は来週沖縄にいるんだよね?愛とヒロと私で沖縄行くからその時会えないかなって…できたら一緒に観光もできたらいいなって…」



「金曜日に仕事一旦終わるから、日曜日の朝には帰らないといけないけど土曜日なら大丈夫。」



「本当?」



「あぁ…金曜日に撮影終わるからスタッフと土曜日かえる予定だっただけだし。」



「やった!私沖縄初めてで…」



「じゃあ俺が案内しようか?」



「本当!?すっごく楽しみ!巧と観光できるなんて…」



「どこに泊まんの?」



「うん、ロッジみたいなところに泊まろうかなって。」



「ふ~ん、じゃあ俺もそこに泊まる。」



「じゃあヒロと同じ部屋でいいかな。」



「俺はお前と一緒の部屋に決まってんだろ。」



「いやいや、さすがにちょっと…てかそれじゃヒロと愛が同じ部屋になっちゃうじゃん。」



「それがいいんじゃねぇの?」



「え?…どういう意味?」



「本人に聞いてみたら?」



「え!?そうなの!?」



「シーッ声が大きいよ、美優。」



大学のカフェテリアで愛と昨日の巧の電話の内容を話していた。



「ヒロのこと好きなの?」



昨日の巧とのやり取りから愛がヒロを好きなのか気になって仕方なかった。



「うん…だけどさ、ヒロっていつも美優が一番だったからさ。」



「でも今は…」



「わかってる。今はもう美優のこと以前のようには思ってないけど、それでも、中学からずっと一緒でさ…なんか今更どういう風にすればいいのかわかんない。」



いつもしっかりものの愛が顔を真っ赤にして話している姿が可愛らしかった。



「わかった!沖縄旅行がんばろう!」



「いやいや、あんまり気合いれると変な感じになっちゃうからいつものどおりで大丈夫!」



「わ、わかった!じゃあいつもどおりで…愛スタイルいいし、水着買ったらどうかな?ヒロ泳ぎたいっていってたし!」



「そうだね…水着買うの付き合って!」



「水着買いにいこう!」



大学に旅行の準備で、巧がいない間も慌しく時間が流れ、旅行の日が近づいてきた…



「巧君とどこで待ち合わせしているの?」



「レンタカー借りるからここで待っててって言われたんだけど…」



愛、ヒロ、美優は沖縄に着いて、空港の外で巧を待っていた。



「あれじゃない?」



ヒロが指差した方から普段の巧が乗っているとは思えないようなちょっと古い、おじさんが乗るような車でやってきた。



「巧!ありがとう~」



「今日はよろしくお願いしま~す。」



愛や美優が巧に声をかける。







「おはよう!」





「沙織さん…」







「え!?沙織さんってあの…?」



愛が車を覗き込んで確認する。



「たくちゃんが、スタッフと帰らないっていうから何でってきいたらあなた達と観光するっていうからさ~私も沖縄きたことなくって♪それに巧の食生活も気になるしね!はい、皆さんどうぞ♪」



そういって沙織は助手席に座り、後方席をあけた。



「助手席に美優は座りなよ。」



愛が小声で言ってきたが後ろに愛とヒロと沙織さんというメンバーで座らせるわけにはいかなかったので、後ろに座ることにした。



「ね、海に行って泳ぎに行こうよ!巧も少しは焼いたほうがいいよ!」



「じゃあ、海行くか。」



「美優!一緒に買った水着で頑張れ!」



「沙織さんのことは気にしない話じゃ…」



「あれは撤回!女の勘だけど何となく危険な感じ!」



「あの、愛…」



「ん?」



「私…」



愛の耳元で生理だと打ち明けた。



「…えッ…海やめる?てか海いってもつまんないんじゃない?」



「ううん、愛も水着せっかく買ったしさ、ヒロも泳ぎたいって言ってたし、私海見るの好きだから。」



「…ありがとう、美優!」



愛が美優に抱きつく。



そんな二人のやり取りを羨ましそうな顔で沙織は見ていた。



「あ、海の香りがする!」



沙織が窓を開けて匂いをかいでいた。



「サーフィンやっている人もいるんだ…俺もやろうかな~兄さん教えてよ。」



「気が向いたらな。」



「気が向いたらって何だよ~」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

隣人はクールな同期でした。

氷萌
恋愛
それなりに有名な出版会社に入社して早6年。 30歳を前にして 未婚で恋人もいないけれど。 マンションの隣に住む同期の男と 酒を酌み交わす日々。 心許すアイツとは ”同期以上、恋人未満―――” 1度は愛した元カレと再会し心を搔き乱され 恋敵の幼馴染には刃を向けられる。 広報部所属 ●七星 セツナ●-Setuna Nanase-(29歳) 編集部所属 副編集長 ●煌月 ジン●-Jin Kouduki-(29歳) 本当に好きな人は…誰? 己の気持ちに向き合う最後の恋。 “ただの恋愛物語”ってだけじゃない 命と、人との 向き合うという事。 現実に、なさそうな だけどちょっとあり得るかもしれない 複雑に絡み合う人間模様を描いた 等身大のラブストーリー。

処理中です...