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隣にいる私を見て…
ヒロとの溝②
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「お疲れ。」
「あぁ~本当に疲れた~」
「疲れたって撮影の時はお前立っているだけじゃねぇかよ。橘だったらあぁいう時間も営業してるぞ。」
「だって俺大学もあるし…」
「…俺も行けるなら美優と大学行きたかったけどな。」
巧はカフェテリアでヒロと休憩のコーヒーを飲んでいる間もファンが気づいたら手を振っていた。
ヒロはもうとっくにコーヒーを飲み終えてしまったのに、巧はファンに声をかけられたりして半分以上冷えたコーヒーが入っていた。
「新しくコーヒー買ってこようか?」
「…いい。どうせまた冷めてしまうから。」
「一歩外に出たら俺は巧にならないといけないんだ。それがこの仕事なんだよ。今のお前みたいにこんなカフェテリアで疲れたって思っていても大声で言えねぇよ。記者に面白く記事書かれるぞ。」
「え!?」
「ほら…あそこの携帯だけテーブルに置いている奴。あいつは記者だ。」
「え…何でわかるの?」
「お前もそのうちわかってくるよ。帰ろう。」
「あ…うん。」
「今日は実家に帰る。あとつけられそうだから。」
「兄さんは…俺が芸能界に入るの反対?」
「…正直反対。」
車という密室で巧の本心が聴きたくなった。
「ほら、これ…」
「何…?」
巧に差し出されたタブレットを見るとそこには2人がカフェテリアにいた写真やヒロが注文したものまで詳細がもうネットにあがっていた。
「もちろん記者には気をつけないといけない。だけどそれいじょうに…」
ツイッターなどのSNSにたくさんの2人の情報で溢れていた。
「これあそこに座っていた人たちが?」
「ファンじゃなくたって書きたくなる奴もいる。」
「武田のような人もいるんだよ…」
【てか巧と一緒にいる人確か巧の弟?】
【巧の嫁のこと好きだったよね?】
【抱きついていた映像流れたよねー既婚者に抱きつくとかありえん。】
「お前、耐えられる?これからあることないこと書かれて中傷されて…お前が傷つくぞ。」
「兄さんだって傷ついてきたんだ。大丈夫だよ…兄さん心配してくれてるの?」
「別にお前がいいならいいけど…」
「兄さん……ありがとう。」
大人になって巧とこんな風にお互いを思いやったりする日が訪れるなんて思ってもみなかった。
「あぁ~本当に疲れた~」
「疲れたって撮影の時はお前立っているだけじゃねぇかよ。橘だったらあぁいう時間も営業してるぞ。」
「だって俺大学もあるし…」
「…俺も行けるなら美優と大学行きたかったけどな。」
巧はカフェテリアでヒロと休憩のコーヒーを飲んでいる間もファンが気づいたら手を振っていた。
ヒロはもうとっくにコーヒーを飲み終えてしまったのに、巧はファンに声をかけられたりして半分以上冷えたコーヒーが入っていた。
「新しくコーヒー買ってこようか?」
「…いい。どうせまた冷めてしまうから。」
「一歩外に出たら俺は巧にならないといけないんだ。それがこの仕事なんだよ。今のお前みたいにこんなカフェテリアで疲れたって思っていても大声で言えねぇよ。記者に面白く記事書かれるぞ。」
「え!?」
「ほら…あそこの携帯だけテーブルに置いている奴。あいつは記者だ。」
「え…何でわかるの?」
「お前もそのうちわかってくるよ。帰ろう。」
「あ…うん。」
「今日は実家に帰る。あとつけられそうだから。」
「兄さんは…俺が芸能界に入るの反対?」
「…正直反対。」
車という密室で巧の本心が聴きたくなった。
「ほら、これ…」
「何…?」
巧に差し出されたタブレットを見るとそこには2人がカフェテリアにいた写真やヒロが注文したものまで詳細がもうネットにあがっていた。
「もちろん記者には気をつけないといけない。だけどそれいじょうに…」
ツイッターなどのSNSにたくさんの2人の情報で溢れていた。
「これあそこに座っていた人たちが?」
「ファンじゃなくたって書きたくなる奴もいる。」
「武田のような人もいるんだよ…」
【てか巧と一緒にいる人確か巧の弟?】
【巧の嫁のこと好きだったよね?】
【抱きついていた映像流れたよねー既婚者に抱きつくとかありえん。】
「お前、耐えられる?これからあることないこと書かれて中傷されて…お前が傷つくぞ。」
「兄さんだって傷ついてきたんだ。大丈夫だよ…兄さん心配してくれてるの?」
「別にお前がいいならいいけど…」
「兄さん……ありがとう。」
大人になって巧とこんな風にお互いを思いやったりする日が訪れるなんて思ってもみなかった。
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