【R18】アムール

かのん

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隣にいる私を見て…

ヒロとの溝

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「あ、ヒロ…!」



いつもの調子で声をかけてしまった。



結局昨日はあれからヒロから連絡はなくて



告白の返事はわからないままーー



いますぐ返事できなくてもいい



ただそれでも何か言葉がほしい



「愛…おはよう。」



いつも通りに接してくれるのはありがたい



「今日授業終わったら時間ある?昨日のことなんだけど…」



「ごめん、今日授業終わったら用事があって…」



「そっか…仕方ないね。それは…」



「愛、昨日のことなんだけど…」



キタキタキターー!



「ヒロ君おはよう!!」



ヒロのファン達がヒロを見つけるとすぐに囲って愛とヒロの間にファンで距離が離れてしまった



「あとで連絡するから。」



「…うん。わかった。」


ファンに囲まれるなんていつものことだ



いつものことなんだけど



約束を今まで破ったこともないヒロから連絡はなかった…



連絡がないってことは返事するのが気まずいってこと?



それなら告白なんてしないほうがよかったってこと?



携帯を握りしめながら、何て言われるんだろうってドキドキして



夜中も何度も着信があったかって確認して…もう一週間が過ぎていた。



「え?もう一週間も??」



「うん…授業一緒だったりもしたけどギリギリに大学にきてすぐ帰ってしまって…」



愚痴っぽくなってしまう自分が嫌だったけど美優に話を聞いてもらっていた。



大学のカフェテリアで温かいココアを飲みながら、外の寒さを感じる



「でも私も最近ヒロをあまり大学で見かけないかも。でも巧と一緒にいるところをよく見かけるかな?」



「巧君と?」



「仕事場見させてもらってるのかも?」



「そっか…」



「でも一週間連絡なしはいけないよ~私からもなんか言おうか?」



「ううん。大丈夫。話聞いてもらいたかっただけだから。」



「不安にもなるよ…いつでも話聞くから!」




お父さんのような映画監督になりたいっていつも言っていたヒロ



いつも忙しくて家にいない両親の部屋で見つけた大量DVD



お母さんがでているものやお父さんが監督したDVDで寂しさを紛らわせてたっていつか言ってた



ヒロの夢が叶うなら。。。今はじっと待つしかできないのかな
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