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003.回想(少女期)
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私の身体に、ほんの少しの変化が表れた。
私が口にする食べ物は、城の料理人に管理されていた。
だから私は、太ることも、痩せることもない。
それなのに、私の身体に変化が表れ始めた。
少し身体に余分な肉が付き始めた。
特に胸やお尻のあたりに付き始めた。
身体を動かす時間が足りないのだと思った。
呼吸をすれば胸が動く。
歩けばお尻に力が入る。
その時間が足りないのだと思った。
だから、庭を散歩する時間を増やした。
だけど、身体の変化は止まらなかった。
私は恥ずかしかった。
身体に肉が付いていくのを恥じていた。
浅ましくお菓子やお料理を食べているのだと思われたくなかった。
実際にはそんなことは無かったのだけど、身体の変化が止まってくれない。
胸が膨らみ、お尻が膨らみ、身体におうとつができて柔らかくなっていく。
たくさん庭を歩いた。
花々の咲き乱れる庭を、たくさん歩いた。
そして、たくさん歩けば、人目につく時間も増える。
母に見られることもあった。
けど、母は何も言わなかった。
庭を歩いている姿を、父に見られた。
見られたくなかった。
醜く太った私を見て欲しくなかった。
けど、父は微笑んで、私をお茶会に誘ってくれた。
父と過ごす時間は、ひさしぶりだった。
せめて、綺麗に着飾りたかった。
着飾れば、醜く太った私の身体を隠せるかも知れない。
私の身体ではなく、衣装の美しさに目が行くかも知れない。
私は侍女にとっておきのドレスを着せてもらった。
しっかりと準備をして、お茶会の席に向かった。
醜い私を見て欲しくはなかったけど、父と過ごす時間は楽しみだった。
お茶会の席には、父だけでなく母も座っていた。
ふくよかになってしまった私の身体。
母の美しさに泥を塗っているようで、申し訳が無かった。
逃げてしまいたかったけど、父と母と過ごす時間は魅力的だった。
誘惑に勝てなかった。
私は、お茶会の席についた。
父は変わらず優しかった。
こんな姿になってしまった私を見ても、優しくしてくれた。
まるで私を慰めるように、以前よりも優しかった。
夜の寝室にも誘ってくれた。
もう絵本を読んでもらう幼子でも無かったけど、一緒に寝たかった。
でも、私が父の寝室を訪れることは無かった。
お茶会の後、私はお腹の調子を崩した。
異臭の漂う排泄物が止まらなかった。
止まってくれなかった。
出るものが無くなった後も、絞り出そうとするかのように、お腹が引きつっていた。
後から聞いた話だと、お茶に入れたミルクが腐っていたらしい。
レモンを入れたわけでもないのに酸味があることには気づいていた。
でも、父と母が出してくれたお茶だから、飲まないという選択肢は無かった。
そのときに一緒に聞いた話だと、父と母はお腹を崩さなかったらしい。
父は私に話しかけることに夢中だった。
だから、お茶を飲まなかった。
母は私に話しかけることは無かった。
だけど、母はもともと決まった食事の時間以外に、何かを口にすることは無いらしかった。
結局、一人の料理人が城から消えたことにより、この騒ぎは無かったことになった。
その後、私は父と母とお茶会をすることは無かった。
父は誘ってくれたのだが、私の方から断ってしまった。
ミルクの入ったお茶を飲むのが怖くなった。
醜く太った身体をこれ以上見られることに耐えられなかった。
お茶会の後で父の寝室に誘われることが怖かった。
薄い夜着だと抱き着いたときに太ったことがバレると思った。
だから、私の方から断ってしまった。
父は残念がったけど、また機会もあるだろうと言ってくれた。
そして、身の回りの世話をする子供達と一緒に去っていった。
母は何も言わなかった。
太ったことを叱ることも、お腹を壊したことを心配してくれることも、無かった。
私が口にする食べ物は、城の料理人に管理されていた。
だから私は、太ることも、痩せることもない。
それなのに、私の身体に変化が表れ始めた。
少し身体に余分な肉が付き始めた。
特に胸やお尻のあたりに付き始めた。
身体を動かす時間が足りないのだと思った。
呼吸をすれば胸が動く。
歩けばお尻に力が入る。
その時間が足りないのだと思った。
だから、庭を散歩する時間を増やした。
だけど、身体の変化は止まらなかった。
私は恥ずかしかった。
身体に肉が付いていくのを恥じていた。
浅ましくお菓子やお料理を食べているのだと思われたくなかった。
実際にはそんなことは無かったのだけど、身体の変化が止まってくれない。
胸が膨らみ、お尻が膨らみ、身体におうとつができて柔らかくなっていく。
たくさん庭を歩いた。
花々の咲き乱れる庭を、たくさん歩いた。
そして、たくさん歩けば、人目につく時間も増える。
母に見られることもあった。
けど、母は何も言わなかった。
庭を歩いている姿を、父に見られた。
見られたくなかった。
醜く太った私を見て欲しくなかった。
けど、父は微笑んで、私をお茶会に誘ってくれた。
父と過ごす時間は、ひさしぶりだった。
せめて、綺麗に着飾りたかった。
着飾れば、醜く太った私の身体を隠せるかも知れない。
私の身体ではなく、衣装の美しさに目が行くかも知れない。
私は侍女にとっておきのドレスを着せてもらった。
しっかりと準備をして、お茶会の席に向かった。
醜い私を見て欲しくはなかったけど、父と過ごす時間は楽しみだった。
お茶会の席には、父だけでなく母も座っていた。
ふくよかになってしまった私の身体。
母の美しさに泥を塗っているようで、申し訳が無かった。
逃げてしまいたかったけど、父と母と過ごす時間は魅力的だった。
誘惑に勝てなかった。
私は、お茶会の席についた。
父は変わらず優しかった。
こんな姿になってしまった私を見ても、優しくしてくれた。
まるで私を慰めるように、以前よりも優しかった。
夜の寝室にも誘ってくれた。
もう絵本を読んでもらう幼子でも無かったけど、一緒に寝たかった。
でも、私が父の寝室を訪れることは無かった。
お茶会の後、私はお腹の調子を崩した。
異臭の漂う排泄物が止まらなかった。
止まってくれなかった。
出るものが無くなった後も、絞り出そうとするかのように、お腹が引きつっていた。
後から聞いた話だと、お茶に入れたミルクが腐っていたらしい。
レモンを入れたわけでもないのに酸味があることには気づいていた。
でも、父と母が出してくれたお茶だから、飲まないという選択肢は無かった。
そのときに一緒に聞いた話だと、父と母はお腹を崩さなかったらしい。
父は私に話しかけることに夢中だった。
だから、お茶を飲まなかった。
母は私に話しかけることは無かった。
だけど、母はもともと決まった食事の時間以外に、何かを口にすることは無いらしかった。
結局、一人の料理人が城から消えたことにより、この騒ぎは無かったことになった。
その後、私は父と母とお茶会をすることは無かった。
父は誘ってくれたのだが、私の方から断ってしまった。
ミルクの入ったお茶を飲むのが怖くなった。
醜く太った身体をこれ以上見られることに耐えられなかった。
お茶会の後で父の寝室に誘われることが怖かった。
薄い夜着だと抱き着いたときに太ったことがバレると思った。
だから、私の方から断ってしまった。
父は残念がったけど、また機会もあるだろうと言ってくれた。
そして、身の回りの世話をする子供達と一緒に去っていった。
母は何も言わなかった。
太ったことを叱ることも、お腹を壊したことを心配してくれることも、無かった。
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