転生王女は異世界でも美味しい生活がしたい!~モブですがヒロインを排除します~

ちゃんこ

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1章 幼少期編 I

48.和菓子もどきマイブーム

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チギラ料理人の城システムキッチンが出来上がった。

これまで使っていた厨房ゾーンもついでに改装されて綺麗に生まれ変わっている。
忙しいチギラ料理人の要望がほとんど通った形らしく、本人も大変満足しているようだ。

工房ゾーンはスライド式のガラス戸を壁代わりに設置され、完全に閉めると別の部屋になる形になった。いつも開けっ放しになっているけれど。

兎にも角にも新装は気分がいいものだ。

チギラ料理人も機嫌がいい。我儘な要望は今がチャンスかもしれない。
無茶苦茶『和菓子』が食べたいのだ。

材料がまだまだ少ないけど、おからの再利用で偶然作られた『きなこ』がある。
蜂蜜バター黒糖パンの余りの黒糖もある。

このふたつが揃ったら『わらび餅』しかないでしょう。

わらびはないが、もどきは作れる。
今日のおやつは決まりです。
お付き合いくださいね、ルベール兄さま。

先に、黒糖と水をじっくり煮詰めて黒蜜を作っておきます。

………………………………………………
片栗粉で作るわらび餅もどきの作り方
①片栗粉+甘液+水を混ぜて鍋で煮る。
②火にかけて混ぜ続けると固まって透明になってくる。
③透明になって数分後、混ぜるのをやめて火からおろす。
④水で濡らした容器に入れて冷やす。
⑤スプーンですくい切りして器に盛って完成です。
………………………………………………

黒蜜ときなこをかけて、緑茶と一緒にいただく。
(お茶の木は普通に栽培されています。緑茶を飲む習慣はなかったけど)

「今までと随分違う雰囲気のお菓子だね。プリンともまた違うし。舌に張り付いてきて美味しいね」

ルベール兄さまの表現は適格だ。
日本人はそれを『まったり』と言います。

ん~、ジャパン。

きなこは明日も食べたいな。

………………………………………………
豆乳団子の作り方
①豆乳+片栗粉+甘液を鍋に入れて混ぜる。
②かき混ぜながら弱火にかける。
③粘り気が出てきても、かき混ぜながら弱火にかける。
④もっちりするまで、かき混ぜながら弱火にかける。
⑤氷水に入れて冷やす。
⑥触れるくらい冷めたら、一口大にちぎって丸める。
⑦そのまま氷水でじっくり冷やす。
⑧水切りして完成です。
………………………………………………

黒蜜ときなこをかけて、緑茶と一緒にいただく。

ん~、ジャパン。

「そうか、この触感は『もっちり』っていうんだね。これも美味しいね」

次の日は豆乳団子を冷やさない温かバージョン。
黒蜜ときなこをかけて、緑茶と一緒にいただく。

ん~、ジャパン。

「温かいと、もっちりが増すんだね。とても美味しいよ」

もち米はまだだけど、なんちゃっておはぎは出来る。

………………………………………………
おはぎもどきの作り方
燕麦オートミル+豆乳+塩+黒糖+片栗粉を鍋に入れて混ぜる。
②練りながら火にかける。
③もっちりしてきたら好みの形に整える。
④きなこと砂糖を擦り混ぜたものを、まぶして完成です。
………………………………………………

緑茶と一緒にいただく。

ん~、ジャパン。

「そうか、本当は『モチゴメ』で作りたかったのか。美味しいね」

………………………………………………
ゆべしもどきの作り方
①クルミを炒って砕く。
②水+黒糖+塩+片栗粉を鍋に入れて混ぜる。
③かき混ぜながら、じっくり弱火にかける。
④粘り気が出てきても、かき混ぜながら弱火にかける。
⑤クルミときなこを投入。
⑥もっちりするまで、かき混ぜながら弱火にかける。
⑦片栗粉を敷いた平皿にあけて伸ばす。
⑧冷蔵箱で冷やして、きなこをまぶして完成です。
………………………………………………

緑茶と一緒にいただく。

「シュシュ? どうして毎日これなの?」

「ん~、ジャパン」

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