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6話 夢をどうにかした方がいいんじゃない?
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「よし、それじゃ話を始めようか」
髪を乾かして、嫌がる莉愛に無理やりフードパーカーまで着せた後。
蓮はベッドの上で腕組をして、頬を膨らませている莉愛に言った。
「ぶぅ………で、話はなに?」
「ルールを決めようか。あ、ちなみに今日は真面目なヤツだからな?」
「ルール?どんなルール?」
「まずは1番。露出度の高い服装は絶対禁止」
「はあ!?なんで!?あなたは私のお父さんなの!?」
「お父さんもなにも、同年代の男子がいるのにショートパンツなんて普通に痴女だろうが!」
「なに言ってるのよ、昭和じゃあるまいし!第一、なんで私がそのルールに従わなきゃいけないの!?」
「くっ……おのれぇ……!」
精一杯我慢してあげてるのに、この恩知らずのヤツめ……!
蓮はぶるぶると体を震わせたが、確かにちょっと押しつけがましいところがあったのかもしれないとは思った。
だから、彼は目を細めて莉愛をジッと見つめる。
「大体、なんでそこまで嫌がるんだよ?君だって俺にエッチな目で見られるのは嫌だろ?」
「そりゃ嫌だよ。あなたスケベだし」
「うん?なんで俺がスケベなの?」
「だって……ス、スケベだし」
「……昔のことを思い出さないでくれますか!?」
大体、中学生男子なんてあれが普通だろ!普通……だよな?
……いや、認めよう。確かにあの頃はちょっとがっついていたかもしれない。
莉愛と付き合っていたあの頃は、とにかくすべてが刺激だったから。
手を繋ぐのも緊張していたし、近くで互いの匂いを嗅ぐのもとんでもないもので、とにかく心臓に悪い日々だったのだ。
だけど、その日々はもう終わった。今はただの……友達だから。
蓮は割り切って、改めて真面目な声を発した。
「というか、そもそも嫌ならちょっとまともな服着てくれよ。共同生活において一番大事なのはなんでしょう?俺は互いに譲り合うことだと思います!」
「何言ってるの?私たち、それができなくて別れたんでしょ?」
「知っているけど……!知ってはいるけど!あれからもう1年も経ったじゃんか!お互い少しは成長したはずだよな!?」
「あなたの調子を見たらちっとも成長したとは思えないけどね~~ぷふふっ」
「この女ぁあ……!!」
成長、しているような気が全くしないんだよね。
莉愛はそう思いながら、目の前でぎゃあぎゃあうるさい元カレを見つめる。
認めたくないけど、死んでも認めたくないけど。
自分の時間は未だに、目の前の男と別れたあの日に縛られている気がする。
「ああ~~はいはい、分かった。あなたがそこまで言うなら少しは考えてあげてもいいよ」
「考えてあげてもいいってどういうことですか……!?ああ、もういい。お願いだからちゃんと考えてよな?」
「うん。それで、話はそれだけ?」
「いや、他に色々と決めなきゃいけないルールがあるじゃん。お風呂の順番とか、掃除とか」
「お風呂の順番?」
「ほお、さては元カレに裸を見られてもいいと?」
「……全部見たくせに」
「だから、昔のことを思い出すなって……!!」
ああ、もうなんだよこいつ……!そう叫びたい気持ちをぐっと押し殺して、蓮は話を続けた。
「まあ、他に色々と決めなきゃいけないけど、それはおいおい決めることにして――まずは、そうだな」
「うん?」
「お前のその夢、やっぱりどうにかした方がいいんじゃないか?」
その言葉を聞いて、莉愛は目を見開いた。
そっか、結婚する夢を毎日のように見ているわけだから……とまで思っていたその瞬間。
蓮は、後ろ頭を掻きながら気まずそうに言う。
「……けっこう、嫌だろ?いくら幼馴染でも、別れた元カレと結婚する夢を見ているんだし」
「…………………………………」
「おい、なんでそこで答えないんですか?」
「い……嫌だよ。そりゃ嫌に決まってるでしょ、嫌に」
ウソ、実はめっちゃ好き――――――――じゃない!!
いやいや、好きじゃない!好きじゃない!!嫌い、嫌いなの!!でも………ううっ。
そんな乙女の複雑な気も知らずに、蓮は表情を少し沈ませながら思った。
『やっぱり……嫌だよな。そりゃそうだよな。あんなに傷つけちゃったわけだし』
そのためにも、こいつの夢をどうにかしてあげなきゃいけない。
蓮は昨日、スマホで検索した内容を思い出しながら口を開いた。
「俺と結婚する未来なんて、君にとっては悪夢に近いだろうし。で、悪夢を見ない方法を色々検索してみたんだけどさ」
「……うん」
「少しは乗り気になってくれないかな……で、悪夢を見る原因だけどさ。やっぱりストレスや睡眠不足が多いんだって」
「……それで?」
「最近、寝る時間が減ったりすることはないよね?」
……あるよ。あるに決まってるじゃん。あなたと毎日のようにキスする夢を見てるんだよ?
あなたと毎日抱き合って、娘たちと幸せに笑って、食べ合いっこして、お姫様抱っこされる夢を…………毎日見てるんだよ?
心臓が持たないから、よく眠れないに決まってるじゃん。
でも、これを素直に言うべきじゃないから……莉愛はあえて頷いて見せる。
「うん、たっぷり8時間熟睡してますけど」
「となるとストレスか……莉愛、これは正直に言って欲しいんだけどさ」
「うん?」
「俺といるの、ストレスだよね?」
そんなはずない。
今度はとっさに浮かんだ考えと体の反応が一致して、莉愛は即座に首を振った。
「いや、全然?」
「えっ……な、なんで?」
「だって……ほ、ほら!私たちが付き合ったのはもう昔のことだし!だから、そこまで気にすることないじゃない!私はもう割り切ってるし。あなたとはただの友達だし」
「そっ……か」
莉愛はあえて強がってみたものの、その言葉はもっぱらのウソだった。
そう、彼女は未だに蓮が気になって気になって仕方がないのだ。
昔、あんなにも好きだった……10年以上も重ねてきた思いを簡単に割り切れるほど、莉愛は器用な人間ではなくて。
そして、蓮も。
『やっぱり、割り切ってるよな。いや、その方がいいっか。苦しむのは俺だけでいいし』
莉愛よりはマシなものの、あんなにも好きだった人を簡単に友達で切り替えられるほど、大人ではなかった。
二人は互いを見つめ合う。あまりにも複雑すぎるこの関係は、どうやって規定すればいいか分からなかった。
「でも、やっぱりよくないよな。一緒に住んでいるとしても、毎日顔合わせするのはちょっと窮屈だろうし。だから、ちょっと距離を置こうか」
そして、そんなに複雑だからこそ……蓮は早くも、莉愛の夢をどうにかしなきゃと思った。
その方が、莉愛が少しでも幸せになれるはずだから。自分はもう莉愛の幸せの妨げになる存在だから。
でも、莉愛は……。
『……なんで、そこまでして私を遠ざけるの?』
自分のために言ってくれるのだと分かっていながらも、寂しさを隠せなかった。
おかしい、おかしいじゃん。なんで私を遠ざけようとするの?ストレスじゃないって、私さっき言ったよね?
それに、あんたと結婚する夢は……………嫌いだけど。嫌いで嫌いで、仕方がないけど。
でも…………あえてどうにかしたいほど嫌いではないもん。
「病院に行くのは考えてみたのか?」
「……ううん、それはまだかも」
「じゃ、後で病院にでも一緒に行ってみようか?なんらかの原因はきっとあるはずだし」
「……………………」
「莉愛?」
やっぱり、嫌いだ。
自分が理不尽なのを分かっていながらも、莉愛はそう思うしかなかった。
だって、夢の中の自分は。
「分かった。行けばいいでしょ、行けば」
「だから、なんでそんな不機嫌そうなんだよ~~」
幼い頃の自分に負けないくらいに……いや、それ以上に。
幸せに笑っていたから。
髪を乾かして、嫌がる莉愛に無理やりフードパーカーまで着せた後。
蓮はベッドの上で腕組をして、頬を膨らませている莉愛に言った。
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「ルール?どんなルール?」
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「お父さんもなにも、同年代の男子がいるのにショートパンツなんて普通に痴女だろうが!」
「なに言ってるのよ、昭和じゃあるまいし!第一、なんで私がそのルールに従わなきゃいけないの!?」
「くっ……おのれぇ……!」
精一杯我慢してあげてるのに、この恩知らずのヤツめ……!
蓮はぶるぶると体を震わせたが、確かにちょっと押しつけがましいところがあったのかもしれないとは思った。
だから、彼は目を細めて莉愛をジッと見つめる。
「大体、なんでそこまで嫌がるんだよ?君だって俺にエッチな目で見られるのは嫌だろ?」
「そりゃ嫌だよ。あなたスケベだし」
「うん?なんで俺がスケベなの?」
「だって……ス、スケベだし」
「……昔のことを思い出さないでくれますか!?」
大体、中学生男子なんてあれが普通だろ!普通……だよな?
……いや、認めよう。確かにあの頃はちょっとがっついていたかもしれない。
莉愛と付き合っていたあの頃は、とにかくすべてが刺激だったから。
手を繋ぐのも緊張していたし、近くで互いの匂いを嗅ぐのもとんでもないもので、とにかく心臓に悪い日々だったのだ。
だけど、その日々はもう終わった。今はただの……友達だから。
蓮は割り切って、改めて真面目な声を発した。
「というか、そもそも嫌ならちょっとまともな服着てくれよ。共同生活において一番大事なのはなんでしょう?俺は互いに譲り合うことだと思います!」
「何言ってるの?私たち、それができなくて別れたんでしょ?」
「知っているけど……!知ってはいるけど!あれからもう1年も経ったじゃんか!お互い少しは成長したはずだよな!?」
「あなたの調子を見たらちっとも成長したとは思えないけどね~~ぷふふっ」
「この女ぁあ……!!」
成長、しているような気が全くしないんだよね。
莉愛はそう思いながら、目の前でぎゃあぎゃあうるさい元カレを見つめる。
認めたくないけど、死んでも認めたくないけど。
自分の時間は未だに、目の前の男と別れたあの日に縛られている気がする。
「ああ~~はいはい、分かった。あなたがそこまで言うなら少しは考えてあげてもいいよ」
「考えてあげてもいいってどういうことですか……!?ああ、もういい。お願いだからちゃんと考えてよな?」
「うん。それで、話はそれだけ?」
「いや、他に色々と決めなきゃいけないルールがあるじゃん。お風呂の順番とか、掃除とか」
「お風呂の順番?」
「ほお、さては元カレに裸を見られてもいいと?」
「……全部見たくせに」
「だから、昔のことを思い出すなって……!!」
ああ、もうなんだよこいつ……!そう叫びたい気持ちをぐっと押し殺して、蓮は話を続けた。
「まあ、他に色々と決めなきゃいけないけど、それはおいおい決めることにして――まずは、そうだな」
「うん?」
「お前のその夢、やっぱりどうにかした方がいいんじゃないか?」
その言葉を聞いて、莉愛は目を見開いた。
そっか、結婚する夢を毎日のように見ているわけだから……とまで思っていたその瞬間。
蓮は、後ろ頭を掻きながら気まずそうに言う。
「……けっこう、嫌だろ?いくら幼馴染でも、別れた元カレと結婚する夢を見ているんだし」
「…………………………………」
「おい、なんでそこで答えないんですか?」
「い……嫌だよ。そりゃ嫌に決まってるでしょ、嫌に」
ウソ、実はめっちゃ好き――――――――じゃない!!
いやいや、好きじゃない!好きじゃない!!嫌い、嫌いなの!!でも………ううっ。
そんな乙女の複雑な気も知らずに、蓮は表情を少し沈ませながら思った。
『やっぱり……嫌だよな。そりゃそうだよな。あんなに傷つけちゃったわけだし』
そのためにも、こいつの夢をどうにかしてあげなきゃいけない。
蓮は昨日、スマホで検索した内容を思い出しながら口を開いた。
「俺と結婚する未来なんて、君にとっては悪夢に近いだろうし。で、悪夢を見ない方法を色々検索してみたんだけどさ」
「……うん」
「少しは乗り気になってくれないかな……で、悪夢を見る原因だけどさ。やっぱりストレスや睡眠不足が多いんだって」
「……それで?」
「最近、寝る時間が減ったりすることはないよね?」
……あるよ。あるに決まってるじゃん。あなたと毎日のようにキスする夢を見てるんだよ?
あなたと毎日抱き合って、娘たちと幸せに笑って、食べ合いっこして、お姫様抱っこされる夢を…………毎日見てるんだよ?
心臓が持たないから、よく眠れないに決まってるじゃん。
でも、これを素直に言うべきじゃないから……莉愛はあえて頷いて見せる。
「うん、たっぷり8時間熟睡してますけど」
「となるとストレスか……莉愛、これは正直に言って欲しいんだけどさ」
「うん?」
「俺といるの、ストレスだよね?」
そんなはずない。
今度はとっさに浮かんだ考えと体の反応が一致して、莉愛は即座に首を振った。
「いや、全然?」
「えっ……な、なんで?」
「だって……ほ、ほら!私たちが付き合ったのはもう昔のことだし!だから、そこまで気にすることないじゃない!私はもう割り切ってるし。あなたとはただの友達だし」
「そっ……か」
莉愛はあえて強がってみたものの、その言葉はもっぱらのウソだった。
そう、彼女は未だに蓮が気になって気になって仕方がないのだ。
昔、あんなにも好きだった……10年以上も重ねてきた思いを簡単に割り切れるほど、莉愛は器用な人間ではなくて。
そして、蓮も。
『やっぱり、割り切ってるよな。いや、その方がいいっか。苦しむのは俺だけでいいし』
莉愛よりはマシなものの、あんなにも好きだった人を簡単に友達で切り替えられるほど、大人ではなかった。
二人は互いを見つめ合う。あまりにも複雑すぎるこの関係は、どうやって規定すればいいか分からなかった。
「でも、やっぱりよくないよな。一緒に住んでいるとしても、毎日顔合わせするのはちょっと窮屈だろうし。だから、ちょっと距離を置こうか」
そして、そんなに複雑だからこそ……蓮は早くも、莉愛の夢をどうにかしなきゃと思った。
その方が、莉愛が少しでも幸せになれるはずだから。自分はもう莉愛の幸せの妨げになる存在だから。
でも、莉愛は……。
『……なんで、そこまでして私を遠ざけるの?』
自分のために言ってくれるのだと分かっていながらも、寂しさを隠せなかった。
おかしい、おかしいじゃん。なんで私を遠ざけようとするの?ストレスじゃないって、私さっき言ったよね?
それに、あんたと結婚する夢は……………嫌いだけど。嫌いで嫌いで、仕方がないけど。
でも…………あえてどうにかしたいほど嫌いではないもん。
「病院に行くのは考えてみたのか?」
「……ううん、それはまだかも」
「じゃ、後で病院にでも一緒に行ってみようか?なんらかの原因はきっとあるはずだし」
「……………………」
「莉愛?」
やっぱり、嫌いだ。
自分が理不尽なのを分かっていながらも、莉愛はそう思うしかなかった。
だって、夢の中の自分は。
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幸せに笑っていたから。
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