118 / 173
最終章 人族編
叙勲の儀
しおりを挟む
「はぁ~~~クロム君が最高に尊い」
小さなシルバーの式典用の軍服を着たクロム君の美少年さが倍増してる。
今回の一番の功労者としてクロム君に階級が付き、一足飛びに上がった。
「その歳で俺達と同じ階級~~~!?生意気~~~!祝いは何にするか考えとけよ~~~!!」
「弟の叙勲の儀に参列できるなど、兄として鼻が高いですね」
「クロム坊、頑張ったからなぁ。俺泣いちゃうかも……」
ルース君もユアンさんも、クロードさんもめちゃくちゃ嬉しそう。
クロードさんに肩車されたクロム君のちょっと照れた笑顔が可愛い。
今日はなぜかレスターが私の腕の中にずっといる。
珍しく、大人しい。
広間に入ると両脇に軍人さんがずらっと並んでいて、圧倒されてしまう。
ユアンさん達は意に介さずに真ん中をずんずん前に進んでいくので、私はレスターを抱いて部屋の壁伝いに奥に行く。
王座には陛下と、傍に立ったリヒト様。二人ともサッシュのついたシルバーの軍服で、カッコいい。
クロム君を下ろしたクロードさん達は両脇の軍人さん達の一番前に立ち、クロム君の叙勲の儀を見守るように並んだ。
「クロム・レイリン、竜国への多大なる貢献、伯父として嬉しく思う」
陛下は跪くクロム君ににっこり微笑みかけ、続ける。
「我、エルダゾルク国王として汝の顕著なる功績を称え青聖勲章を授ける。
汝の尽力は、我が国と民に大いなる恩恵をもたらした。この勲章はただ戦う者ではなく守る者の証である。この栄誉を誇りとし、今後更なる精進と献身を期待するものである。
敬神崇法、忠君愛国――その心を以て道を踏み外すことなかれ。 以上、告げおく」
ザッと並んだ軍人達が敬礼をする。
ビリビリする緊張感に気圧されてしまう。
「さぁクロム、おいで~~~!伯父さんがつけてあげよう!」
リヒト様がクロム君を抱き上げて陛下の元に戻ると、陛下自らがクロム君の胸元に勲章を付けてくださった。いつもの陛下に戻ってほっと力が抜けた。
青く透き通った宝石が使われた、子供の軍服にはやけに大きくみえる勲章。金の縁がキラキラとして光に反射する。
「母上、俺も、兄上みたいになれるかな……」
レスターがポツリと呟く。
ずっと気にしてたんだなぁ。この歳で、自分が役立たずだと思う事がどれだけ苦しいか計り知れない。
「レスターはレスターらしくいればいいの。兄上は何でもレスターに教えてくれるよ?分からないことは何でも聞けばいいの。クロム君だって、偵察のお仕事はルース君に習ったはずだよ。二人で、ルース君の所に行ってごらん」
私達の少し前に立っていたルース君が首だけでこちらを振り向いてにっこり笑った。
「クロム君が強いのはあの三人のお兄さん達のおかげ。レスターも同じ。レスターにはクロム君がいるから、四人もいるでしょう?」
ユアンさんがん゛んっと咳払いをして、クロードさんが袖で目元を覆った。
ルース君は後ろ手に組んだ手をこちらにヒラヒラと振ってる。
レスターはそれを見てギュッと私の着物を掴み、「はぃ……ははゔぇ……」と小さく言った。
辛い思いをさせてしまったけれど、レスターの成長が嬉しい。きっとそれは陛下やリヒト様も同じ。
レスターの想いを汲んで、無理に褒賞を与えたりしないで下さった。
「私もリヒト様も、二人ともに感謝してるの。ありがとうね、レスター。大好き」
「ははゔぇ~~~」
お得意の額グリグリが贈られる。優しい子に育ってくれて嬉しい。
「今日はクロム君のお祝いと、二人へのありがとう会だね!たっくさんご馳走用意してあるよ!」
「母上も沢山お食べ下さい。俺は、母上がちゃんと食べてくださるのが嬉しいです」
泣き笑いの顔で可愛い事を言うレスターとおでこを合わせてスリスリとしてあげると、猫の様に気持ちよさそうに目を細めて嬉しそうに笑った。
叙勲の儀が終わり、クロム君が真っ直ぐ私の元に飛んでくる。
「ははうえ!」
「クロム君!かっこよかったよ!!素敵なの貰ったね!」
照れ笑いのクロム君が私の腕に飛び込んできて両手で二人の息子を抱く。小さな子竜達のいい匂いと高い体温が心地いい。
同じ様にクロム君ともおでこをスリスリすると、こっちはぎゅうと首に手を回してしがみついてきた。
「はぁ、二人とも、紬が重いだろうが。こっちこい乗せてやるから」
リヒト様がひょいと子竜達の首根っこを掴み、両肩に乗せた。二人とも嬉しそうに笑う。
◇◆◇
「何これやばい無限に食える」
「母上————!!もう無くなった!!」
黒豹王子からお見舞いにスパイスセットを頂いたのでフライドチキンを作ったら、獣人の心を鷲掴みにしたらしく皆取り合いになっている。
「ふわぁ~~~うっま~~~!!殿下これ食堂でも作らせて!!!」
「つむぎ以外に作れんのかこれ。獣人じゃ無理だろ……」
「おかわり沢山あるから待って!今クロム君が蝋燭吹き消すから!」
「ケキ、大きい!」
いつもはパウンドケーキやシフォンケーキばかりだけれど、今日はお祝いなので、スポンジを焼いて大きな四角いイチゴのケーキを作った。間にたっぷりの生クリームとイチゴ、上にもちゃんとデコレーションして、アイシングでクロム君とレスターの名前も入れてありがとうと書いた。
お誕生日ではないけれどお祝いなのでクロム君に蝋燭を吹き消してもらう。
竜人はみんなキョトンとしていたけれど、私一人で拍手しておめでとうとクロム君に言うと、ニュアンスは伝わった様で嬉しそうに笑ってくれた。
今日はお子様がメインのパーティーだからお子様メニューだ。
フライドチキン
ピザ
巻き寿司
ポテトサラダ
フルーツポンチ
大きなイチゴのケーキ
みんな信じられないぐらいたべるのでおかわりはいっぱい作った。
リツさんとミリーナさんが奥からどんどんおかわりを出してくれる。
隣にいたリヒト様が私をひょいとあぐらの上に乗せて、口の中にイチゴを入れてくる。
「ちゃんと食え」
「みんなみたいには食べられないよ」
苦笑して言うと、どんどん口の中に入れ込もうとする。
お返しにと巻き寿司をリヒト様の口元に持っていくと分かりやすく固まってから嬉しそうにパクついた。
そうだった、給餌は愛情表現だった。
これを知ってからは一人で食べられる息子二人にもせっせと給餌をすることにしている。
二人ともご飯に夢中で喜んでるのかどうかは知らないけれど。
「母上!!俺にも!!」
レスターが飛んできて、隣にいるクロム君も口を開けてる。
やっぱり給餌、大切そうだなこりゃ。
二人の口に巻き寿司を入れてやると、満足そうにまた目の前のご馳走に取りかかっていった。
みんな嬉しそうで楽しそう。
ユアンさんもクロードさんもルース君も時々で二人の頭を撫でる。リツさんまでお手伝いの合間合間で頭を撫でていき、その度に二人が目を合わせてくすぐったそうに笑う。
「俺らのガキの頃とはえらいちがいだな」
リヒト様が唐突に言う。
「そうなの?何か変?」
「ここにいる奴らは皆貴族だから乳母に育てられた。俺も両親とはあまり交流はなかったな」
「俺は母親だったけど、リヒトと一緒に育ったからな、そりゃあ厳しかった…………」
キッチンでお茶を用意しているミリーナさんに聞こえない様に小声になるクロードさんが可笑しい。
「私は二人の子育てを楽しみたいから……」
「つむぎはそれでいい。こいつらも、今更お前から離れられんだろ」
リヒト様はそう言って優しい目で二人の子竜をみた。
「卵ちゃん達が産まれても、乳母はいらない。お母さんがまた助けに来てくれるって言ってくれてるし、ミリーナさんとルルリエさんもいるから」
「ああ、またユアンに送迎させる」
「楽しみでございます」
ユアンさんすごいな。いつ何時でも紳士。
「それにね、お兄ちゃん二人が頼もしいから」
私の台詞に子竜二人がにっこり笑う。
この子達の笑顔が沢山見れて本当にうれしい。
離れのパーティーに庭からの柔らかい風が通る。
本物の離れ。リヒト様がいて、子供たちが笑ってる。
私の幸せが生まれる場所。
◇◆◇
小さなシルバーの式典用の軍服を着たクロム君の美少年さが倍増してる。
今回の一番の功労者としてクロム君に階級が付き、一足飛びに上がった。
「その歳で俺達と同じ階級~~~!?生意気~~~!祝いは何にするか考えとけよ~~~!!」
「弟の叙勲の儀に参列できるなど、兄として鼻が高いですね」
「クロム坊、頑張ったからなぁ。俺泣いちゃうかも……」
ルース君もユアンさんも、クロードさんもめちゃくちゃ嬉しそう。
クロードさんに肩車されたクロム君のちょっと照れた笑顔が可愛い。
今日はなぜかレスターが私の腕の中にずっといる。
珍しく、大人しい。
広間に入ると両脇に軍人さんがずらっと並んでいて、圧倒されてしまう。
ユアンさん達は意に介さずに真ん中をずんずん前に進んでいくので、私はレスターを抱いて部屋の壁伝いに奥に行く。
王座には陛下と、傍に立ったリヒト様。二人ともサッシュのついたシルバーの軍服で、カッコいい。
クロム君を下ろしたクロードさん達は両脇の軍人さん達の一番前に立ち、クロム君の叙勲の儀を見守るように並んだ。
「クロム・レイリン、竜国への多大なる貢献、伯父として嬉しく思う」
陛下は跪くクロム君ににっこり微笑みかけ、続ける。
「我、エルダゾルク国王として汝の顕著なる功績を称え青聖勲章を授ける。
汝の尽力は、我が国と民に大いなる恩恵をもたらした。この勲章はただ戦う者ではなく守る者の証である。この栄誉を誇りとし、今後更なる精進と献身を期待するものである。
敬神崇法、忠君愛国――その心を以て道を踏み外すことなかれ。 以上、告げおく」
ザッと並んだ軍人達が敬礼をする。
ビリビリする緊張感に気圧されてしまう。
「さぁクロム、おいで~~~!伯父さんがつけてあげよう!」
リヒト様がクロム君を抱き上げて陛下の元に戻ると、陛下自らがクロム君の胸元に勲章を付けてくださった。いつもの陛下に戻ってほっと力が抜けた。
青く透き通った宝石が使われた、子供の軍服にはやけに大きくみえる勲章。金の縁がキラキラとして光に反射する。
「母上、俺も、兄上みたいになれるかな……」
レスターがポツリと呟く。
ずっと気にしてたんだなぁ。この歳で、自分が役立たずだと思う事がどれだけ苦しいか計り知れない。
「レスターはレスターらしくいればいいの。兄上は何でもレスターに教えてくれるよ?分からないことは何でも聞けばいいの。クロム君だって、偵察のお仕事はルース君に習ったはずだよ。二人で、ルース君の所に行ってごらん」
私達の少し前に立っていたルース君が首だけでこちらを振り向いてにっこり笑った。
「クロム君が強いのはあの三人のお兄さん達のおかげ。レスターも同じ。レスターにはクロム君がいるから、四人もいるでしょう?」
ユアンさんがん゛んっと咳払いをして、クロードさんが袖で目元を覆った。
ルース君は後ろ手に組んだ手をこちらにヒラヒラと振ってる。
レスターはそれを見てギュッと私の着物を掴み、「はぃ……ははゔぇ……」と小さく言った。
辛い思いをさせてしまったけれど、レスターの成長が嬉しい。きっとそれは陛下やリヒト様も同じ。
レスターの想いを汲んで、無理に褒賞を与えたりしないで下さった。
「私もリヒト様も、二人ともに感謝してるの。ありがとうね、レスター。大好き」
「ははゔぇ~~~」
お得意の額グリグリが贈られる。優しい子に育ってくれて嬉しい。
「今日はクロム君のお祝いと、二人へのありがとう会だね!たっくさんご馳走用意してあるよ!」
「母上も沢山お食べ下さい。俺は、母上がちゃんと食べてくださるのが嬉しいです」
泣き笑いの顔で可愛い事を言うレスターとおでこを合わせてスリスリとしてあげると、猫の様に気持ちよさそうに目を細めて嬉しそうに笑った。
叙勲の儀が終わり、クロム君が真っ直ぐ私の元に飛んでくる。
「ははうえ!」
「クロム君!かっこよかったよ!!素敵なの貰ったね!」
照れ笑いのクロム君が私の腕に飛び込んできて両手で二人の息子を抱く。小さな子竜達のいい匂いと高い体温が心地いい。
同じ様にクロム君ともおでこをスリスリすると、こっちはぎゅうと首に手を回してしがみついてきた。
「はぁ、二人とも、紬が重いだろうが。こっちこい乗せてやるから」
リヒト様がひょいと子竜達の首根っこを掴み、両肩に乗せた。二人とも嬉しそうに笑う。
◇◆◇
「何これやばい無限に食える」
「母上————!!もう無くなった!!」
黒豹王子からお見舞いにスパイスセットを頂いたのでフライドチキンを作ったら、獣人の心を鷲掴みにしたらしく皆取り合いになっている。
「ふわぁ~~~うっま~~~!!殿下これ食堂でも作らせて!!!」
「つむぎ以外に作れんのかこれ。獣人じゃ無理だろ……」
「おかわり沢山あるから待って!今クロム君が蝋燭吹き消すから!」
「ケキ、大きい!」
いつもはパウンドケーキやシフォンケーキばかりだけれど、今日はお祝いなので、スポンジを焼いて大きな四角いイチゴのケーキを作った。間にたっぷりの生クリームとイチゴ、上にもちゃんとデコレーションして、アイシングでクロム君とレスターの名前も入れてありがとうと書いた。
お誕生日ではないけれどお祝いなのでクロム君に蝋燭を吹き消してもらう。
竜人はみんなキョトンとしていたけれど、私一人で拍手しておめでとうとクロム君に言うと、ニュアンスは伝わった様で嬉しそうに笑ってくれた。
今日はお子様がメインのパーティーだからお子様メニューだ。
フライドチキン
ピザ
巻き寿司
ポテトサラダ
フルーツポンチ
大きなイチゴのケーキ
みんな信じられないぐらいたべるのでおかわりはいっぱい作った。
リツさんとミリーナさんが奥からどんどんおかわりを出してくれる。
隣にいたリヒト様が私をひょいとあぐらの上に乗せて、口の中にイチゴを入れてくる。
「ちゃんと食え」
「みんなみたいには食べられないよ」
苦笑して言うと、どんどん口の中に入れ込もうとする。
お返しにと巻き寿司をリヒト様の口元に持っていくと分かりやすく固まってから嬉しそうにパクついた。
そうだった、給餌は愛情表現だった。
これを知ってからは一人で食べられる息子二人にもせっせと給餌をすることにしている。
二人ともご飯に夢中で喜んでるのかどうかは知らないけれど。
「母上!!俺にも!!」
レスターが飛んできて、隣にいるクロム君も口を開けてる。
やっぱり給餌、大切そうだなこりゃ。
二人の口に巻き寿司を入れてやると、満足そうにまた目の前のご馳走に取りかかっていった。
みんな嬉しそうで楽しそう。
ユアンさんもクロードさんもルース君も時々で二人の頭を撫でる。リツさんまでお手伝いの合間合間で頭を撫でていき、その度に二人が目を合わせてくすぐったそうに笑う。
「俺らのガキの頃とはえらいちがいだな」
リヒト様が唐突に言う。
「そうなの?何か変?」
「ここにいる奴らは皆貴族だから乳母に育てられた。俺も両親とはあまり交流はなかったな」
「俺は母親だったけど、リヒトと一緒に育ったからな、そりゃあ厳しかった…………」
キッチンでお茶を用意しているミリーナさんに聞こえない様に小声になるクロードさんが可笑しい。
「私は二人の子育てを楽しみたいから……」
「つむぎはそれでいい。こいつらも、今更お前から離れられんだろ」
リヒト様はそう言って優しい目で二人の子竜をみた。
「卵ちゃん達が産まれても、乳母はいらない。お母さんがまた助けに来てくれるって言ってくれてるし、ミリーナさんとルルリエさんもいるから」
「ああ、またユアンに送迎させる」
「楽しみでございます」
ユアンさんすごいな。いつ何時でも紳士。
「それにね、お兄ちゃん二人が頼もしいから」
私の台詞に子竜二人がにっこり笑う。
この子達の笑顔が沢山見れて本当にうれしい。
離れのパーティーに庭からの柔らかい風が通る。
本物の離れ。リヒト様がいて、子供たちが笑ってる。
私の幸せが生まれる場所。
◇◆◇
3,491
あなたにおすすめの小説
【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~
tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。
番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。
ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。
そして安定のヤンデレさん☆
ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。
別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
君は番じゃ無かったと言われた王宮からの帰り道、本物の番に拾われました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ココはフラワーテイル王国と言います。確率は少ないけど、番に出会うと匂いで分かると言います。かく言う、私の両親は番だったみたいで、未だに甘い匂いがするって言って、ラブラブです。私もそんな両親みたいになりたいっ!と思っていたのに、私に番宣言した人からは、甘い匂いがしません。しかも、番じゃなかったなんて言い出しました。番婚約破棄?そんなの聞いた事無いわっ!!
打ちひしがれたライムは王宮からの帰り道、本物の番に出会えちゃいます。
混血の私が純血主義の竜人王子の番なわけない
三国つかさ
恋愛
竜人たちが通う学園で、竜人の王子であるレクスをひと目見た瞬間から恋に落ちてしまった混血の少女エステル。好き過ぎて狂ってしまいそうだけど、分不相応なので必死に隠すことにした。一方のレクスは涼しい顔をしているが、純血なので実は番に対する感情は混血のエステルより何倍も深いのだった。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
【完結】胃袋を掴んだら溺愛されました
成実
恋愛
前世の記憶を思い出し、お菓子が食べたいと自分のために作っていた伯爵令嬢。
天候の関係で国に、収める税を領地民のために肩代わりした伯爵家、そうしたら、弟の学費がなくなりました。
学費を稼ぐためにお菓子の販売始めた私に、私が作ったお菓子が大好き過ぎてお菓子に恋した公爵令息が、作ったのが私とバレては溺愛されました。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる