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3(アルシーナ視点)
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エムリア・ルフォーリ伯爵令嬢への暴行罪。私のまったく身に覚えがない罪に私はとても困惑していた。
しかし、どういう訳か、エムリアからははっきりと証言があり、さらには目撃証言まであるらしい。
エムリア・ルフォーリとは、確かに知り合いである。晩餐会などの機会で話すことはあった。だが、それ程繋がりが濃い訳ではない。
そんな令嬢から、私がどうして暴行罪で訴えられているのだろうか。本当に、訳がわからない状況である。
「……お姉様、どうやら困っているようですね?」
「ファルミリア……」
そんな私の元に、妹のファルミリアがやって来た。彼女は、何故か下卑た笑みを浮かべている。その笑みを見て、私はあることを悟った。
「まさか、あなたが……?」
「さあ、何のことでしょうか?」
私の質問にすっとぼけているが、彼女の表情が物語っている。この状況を作ったのは、彼女なのだ。
しかし、それでも私には意味がわからなかった。こんなことをして、彼女に何の得があるのだろうか。
私達は仲の良い姉妹ではなかった。だが、こんなことをされる程険悪な仲でもなかったはずである。
「そういえば、バルガイン様がお姉様との婚約を破棄したいといっているそうですよ? 状況が状況であるため、お父様もそれを受け入れざるを得ないとか」
「え?」
「でも、お父様やお母様はなんとしても、バルガイン様を迎えたいそうですから、私が彼と婚約することになりそうです」
ファルミリアは得意気な顔で、そのようなことを語ってきた。
それを見て、私は理解する。彼女がどうしてこのような凶行に走ったのかを。
「でも、ただでは無理ですから、バルガイン様はお父様に誓約書を書かせるつもりのようです。この公爵家の財産を自由に使っていいという許可を……これで、ロガルサ公爵家は名実ともにバルガイン様のものになるということです」
「な、なんてことを……」
「あの方は素敵な方です。私は、あの方とともにこのロガルサ公爵家を導いていくのです」
ファルミリアは、少し頬を赤くしながらそのような宣言をした。
どうやら、彼女はあのバルガインに惚れてしまっているようである。
それで、邪魔になった私を排除しようとしているのだ。公爵家の財産も奪い、あの男との未来を掴み取る。彼女の目的は、そういうことであるらしい。
「そんな馬鹿なことを……」
「馬鹿なこと? そうでしょうか? あの方を受け入れようとしないお姉様の方が、馬鹿だったのではありませんか?」
「未来に待っているのは、破滅しかないわ。お父様もお母様も、そしてあなたもどうしてわからないの?」
「未来に待っているのは、幸福です。あなたにはわからないのかもしれませんが……」
ファルミリアも、お父様もお母様も愚かである。あの男をこの家に招くことが、どのような結果を生むかわからないのだろうか。
恋慕に狂った妹と、血にこだわり過ぎる両親の愚行に、私は自分の中で何かが途切れていくのを感じていた。
しかし、どういう訳か、エムリアからははっきりと証言があり、さらには目撃証言まであるらしい。
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そんな令嬢から、私がどうして暴行罪で訴えられているのだろうか。本当に、訳がわからない状況である。
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「ファルミリア……」
そんな私の元に、妹のファルミリアがやって来た。彼女は、何故か下卑た笑みを浮かべている。その笑みを見て、私はあることを悟った。
「まさか、あなたが……?」
「さあ、何のことでしょうか?」
私の質問にすっとぼけているが、彼女の表情が物語っている。この状況を作ったのは、彼女なのだ。
しかし、それでも私には意味がわからなかった。こんなことをして、彼女に何の得があるのだろうか。
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「そういえば、バルガイン様がお姉様との婚約を破棄したいといっているそうですよ? 状況が状況であるため、お父様もそれを受け入れざるを得ないとか」
「え?」
「でも、お父様やお母様はなんとしても、バルガイン様を迎えたいそうですから、私が彼と婚約することになりそうです」
ファルミリアは得意気な顔で、そのようなことを語ってきた。
それを見て、私は理解する。彼女がどうしてこのような凶行に走ったのかを。
「でも、ただでは無理ですから、バルガイン様はお父様に誓約書を書かせるつもりのようです。この公爵家の財産を自由に使っていいという許可を……これで、ロガルサ公爵家は名実ともにバルガイン様のものになるということです」
「な、なんてことを……」
「あの方は素敵な方です。私は、あの方とともにこのロガルサ公爵家を導いていくのです」
ファルミリアは、少し頬を赤くしながらそのような宣言をした。
どうやら、彼女はあのバルガインに惚れてしまっているようである。
それで、邪魔になった私を排除しようとしているのだ。公爵家の財産も奪い、あの男との未来を掴み取る。彼女の目的は、そういうことであるらしい。
「そんな馬鹿なことを……」
「馬鹿なこと? そうでしょうか? あの方を受け入れようとしないお姉様の方が、馬鹿だったのではありませんか?」
「未来に待っているのは、破滅しかないわ。お父様もお母様も、そしてあなたもどうしてわからないの?」
「未来に待っているのは、幸福です。あなたにはわからないのかもしれませんが……」
ファルミリアも、お父様もお母様も愚かである。あの男をこの家に招くことが、どのような結果を生むかわからないのだろうか。
恋慕に狂った妹と、血にこだわり過ぎる両親の愚行に、私は自分の中で何かが途切れていくのを感じていた。
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