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4(アルシーナ視点)
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結果的に、エムリア・ルフォーリ伯爵令嬢への暴行罪は不問となった。
お父様が大金を積んだことによって、結果的に示談になったようだ。
私からしてみれば、難癖をつけて大金を取られるという非常に愚かなことだとしか思えなかった。それもお父様に言ってみたが、ことを大きくしたくないとそれも聞いてくれなかった。
バルガイン様との婚約破棄を認めなかった時からそうだったが、お父様は私の話を聞いてくれない。凝り固まったその考えは、私の話でほぐすことなどできないようだ。
そんなお父様は、さらなる決断を下した。私を、ロガルサ公爵家から追放したのだ。
示談になったとはいえ、私に関する噂は既に広がっている。そんな私をそのままにしておくのは、ロガルサ公爵家の利益にならないと思ったのだろう。
貴族としては、それは当然のことなのかもしれない。だが、こんなことまでして得たのがバルガインという愚かな男だというのは、なんとも滑稽な話だ。
追放の話を、私は案外簡単に受け入れていた。というのも、元々この公爵家からは出て行こうと思っていたからである。
正直言って、私は最早ロガルサ公爵家への愛想を尽かせていた。こんな公爵家がどうなっても知ったことではないし、私には関係ないことだと思うようになっていたのだ。
お父様もお母様も、後悔すればいいのである。あの男や妹を受け入れた自分達の愚かな選択を。
「さて、どうしようかしら……」
追放に当たって、お父様はある程度の資金を用意してくれた。
これに関しては、純粋に感謝するべきことだろう。もっとも、ここまでひどい扱いを受けてきたので、素直に感謝の気持ちを抱くことはできないが。
資金は潤沢にあるので、どこか遠い場所に行くのもいいかもしれない。この国にいると、後ろ指を指され続けるだけだ。私のことがそこまで噂になっていない国に行く方が、私にとっては幸せなのではないだろうか。
「風の向くまま、気の向くまま……」
私は、当てのない旅に出た。
こうして、ウェンシィ王国のファルテリナ・ロガルサという公爵令嬢は消え去ったのである。
お父様が大金を積んだことによって、結果的に示談になったようだ。
私からしてみれば、難癖をつけて大金を取られるという非常に愚かなことだとしか思えなかった。それもお父様に言ってみたが、ことを大きくしたくないとそれも聞いてくれなかった。
バルガイン様との婚約破棄を認めなかった時からそうだったが、お父様は私の話を聞いてくれない。凝り固まったその考えは、私の話でほぐすことなどできないようだ。
そんなお父様は、さらなる決断を下した。私を、ロガルサ公爵家から追放したのだ。
示談になったとはいえ、私に関する噂は既に広がっている。そんな私をそのままにしておくのは、ロガルサ公爵家の利益にならないと思ったのだろう。
貴族としては、それは当然のことなのかもしれない。だが、こんなことまでして得たのがバルガインという愚かな男だというのは、なんとも滑稽な話だ。
追放の話を、私は案外簡単に受け入れていた。というのも、元々この公爵家からは出て行こうと思っていたからである。
正直言って、私は最早ロガルサ公爵家への愛想を尽かせていた。こんな公爵家がどうなっても知ったことではないし、私には関係ないことだと思うようになっていたのだ。
お父様もお母様も、後悔すればいいのである。あの男や妹を受け入れた自分達の愚かな選択を。
「さて、どうしようかしら……」
追放に当たって、お父様はある程度の資金を用意してくれた。
これに関しては、純粋に感謝するべきことだろう。もっとも、ここまでひどい扱いを受けてきたので、素直に感謝の気持ちを抱くことはできないが。
資金は潤沢にあるので、どこか遠い場所に行くのもいいかもしれない。この国にいると、後ろ指を指され続けるだけだ。私のことがそこまで噂になっていない国に行く方が、私にとっては幸せなのではないだろうか。
「風の向くまま、気の向くまま……」
私は、当てのない旅に出た。
こうして、ウェンシィ王国のファルテリナ・ロガルサという公爵令嬢は消え去ったのである。
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