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12.強引にでも
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ラウヴァン殿下がソネリア――ヤウダン公爵家に属する貴族の令嬢と失踪したということは、大きな問題であるといえた。
国王様はラウヴァン殿下を元より王家から追放していたとしたが、それが体裁を保つための建前でしかないことは誰にでもわかることだ。
ラスタード王国側の貴族達は、ヤウダン公爵家を糾弾している。それは正に、水を得た魚のように批判が飛び交っているといえる。
ヤウダン公爵家に属する貴族達からも、ラウヴァン殿下及び王家に対しての批判がある。王子の奔放な行動が糾弾されているのだ。
「はっきりと言って、状況は良いものではありませんね……」
「……そうですね。こんな状況で私達が結婚するなんて、本当に可能なのでしょうか? もちろん、こんな状況だからこそ結婚するべきだということではありますが」
「その辺りに関しては、父上やヤウダン公爵が強行することでしょう。それによって反発は起こるでしょうが、今はもうそれが些細なことです。どの道反発が大きいのですからね」
国王様とお父様は、ここにきて今までは行っていなかった強行な手段を取るつもりらしい。
これまでは反発が起こらないように慎重にことを進めてきた訳だが、この状況においてそれは得策ではないと判断したということだろう。
その判断は正しいものだと私も思っている。この状況で今まで通り慎重にことを進めれば、待っているのは破滅だけだろう。ゆっくりと国が衰退していくだけだ。
「ユーリア嬢、あなたにはなんとも重大な役目を背負わせることになってしまいましたね……」
「それはリオレス殿下も同じことです。そもそも私にとって、それは元々決まっていたことですからね。そういう意味では、覚悟ができていました」
「……僕も覚悟は決めていましたよ。ラウヴァン兄上に何かがあった時に代わりになるということはわかっていましたから。とはいえ、兄上がこんなことをするとは夢にも思っていませんでしたが」
リオレス殿下は、苦笑いを浮かべていた。
第二王子は、第一王子に次ぐ王位継承者だ。その立場故の覚悟は、リオレス殿下もできていた。
ただ兄が駆け落ちしていなくなって役目が回ってくるなんて、そんなことはもちろん予想できることではない。彼の心中は、穏やかとは言えないだろう。
「リオレス殿下、王城の混乱は段々と収まってきています。私達もそろそろ行動を開始するべき時ではありませんか?」
「そうですね。しかし何から手を付けていくべきか……」
「……お願いがあります。私をラスタード王国の民の元に連れて行っていただけませんか?」
「それは……」
「貴族達に呼びかけることは、今の状況でそこまで効果があるとは思えません。だからここは、市井の方々と交流を深めたいと思っています。リオレス殿下は、そういった方々に慕われている訳ですからね」
私は、リオレス殿下に提案した。
とにかく今は、やれることをやってみるしかない。それにどこまで効果があるかはわからないが、何もしなければどの道国が弱っていくだけだ。
国王様はラウヴァン殿下を元より王家から追放していたとしたが、それが体裁を保つための建前でしかないことは誰にでもわかることだ。
ラスタード王国側の貴族達は、ヤウダン公爵家を糾弾している。それは正に、水を得た魚のように批判が飛び交っているといえる。
ヤウダン公爵家に属する貴族達からも、ラウヴァン殿下及び王家に対しての批判がある。王子の奔放な行動が糾弾されているのだ。
「はっきりと言って、状況は良いものではありませんね……」
「……そうですね。こんな状況で私達が結婚するなんて、本当に可能なのでしょうか? もちろん、こんな状況だからこそ結婚するべきだということではありますが」
「その辺りに関しては、父上やヤウダン公爵が強行することでしょう。それによって反発は起こるでしょうが、今はもうそれが些細なことです。どの道反発が大きいのですからね」
国王様とお父様は、ここにきて今までは行っていなかった強行な手段を取るつもりらしい。
これまでは反発が起こらないように慎重にことを進めてきた訳だが、この状況においてそれは得策ではないと判断したということだろう。
その判断は正しいものだと私も思っている。この状況で今まで通り慎重にことを進めれば、待っているのは破滅だけだろう。ゆっくりと国が衰退していくだけだ。
「ユーリア嬢、あなたにはなんとも重大な役目を背負わせることになってしまいましたね……」
「それはリオレス殿下も同じことです。そもそも私にとって、それは元々決まっていたことですからね。そういう意味では、覚悟ができていました」
「……僕も覚悟は決めていましたよ。ラウヴァン兄上に何かがあった時に代わりになるということはわかっていましたから。とはいえ、兄上がこんなことをするとは夢にも思っていませんでしたが」
リオレス殿下は、苦笑いを浮かべていた。
第二王子は、第一王子に次ぐ王位継承者だ。その立場故の覚悟は、リオレス殿下もできていた。
ただ兄が駆け落ちしていなくなって役目が回ってくるなんて、そんなことはもちろん予想できることではない。彼の心中は、穏やかとは言えないだろう。
「リオレス殿下、王城の混乱は段々と収まってきています。私達もそろそろ行動を開始するべき時ではありませんか?」
「そうですね。しかし何から手を付けていくべきか……」
「……お願いがあります。私をラスタード王国の民の元に連れて行っていただけませんか?」
「それは……」
「貴族達に呼びかけることは、今の状況でそこまで効果があるとは思えません。だからここは、市井の方々と交流を深めたいと思っています。リオレス殿下は、そういった方々に慕われている訳ですからね」
私は、リオレス殿下に提案した。
とにかく今は、やれることをやってみるしかない。それにどこまで効果があるかはわからないが、何もしなければどの道国が弱っていくだけだ。
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