人質王女は幼馴染の国王の執着から逃れられない
ノウェスナー国第一王女カレンは、八歳の時からフェアクロフト国で人質として暮らしていた。
フェアクロフト国の人々はカレンに冷たく、唯一優しく接してくれるのが世継ぎの王子であるアーネストだった。カレンがアーネストに淡い恋心を抱くのは必然で、けれども人質王女である身としてはそれは許されないことだった。
しかしカレンが十六歳になった頃。運命の歯車は回り出す。アーネストの父が崩御し、彼が王になったのだ。
これまで離宮で息を殺すように暮らしていたカレンは離宮から城へ部屋が移される。
人質期間が終わるまではあと二年。大好きなアーネストにより近いところで暮らせることに喜びを覚えると同時に、切なさも覚えるカレン。何故なら王となったアーネストは、急いで妃を探さなくてはならないからだ。
これまでのらりくらりと誰とも婚約せずにいたアーネストも、王となればそうはいかない。
大好きな人が他人のものになる日も目前だろう。
痛む胸を押さえて微笑む毎日を送っていたカレンの耳に、ついにアーネストの婚約の話が入って来る。
ショックを受けるカレンに追い打ちをかけるように、アーネストの弟グラッドウィンから、カレンの存在はこの国にとって邪魔だと言われて――
フェアクロフト国の人々はカレンに冷たく、唯一優しく接してくれるのが世継ぎの王子であるアーネストだった。カレンがアーネストに淡い恋心を抱くのは必然で、けれども人質王女である身としてはそれは許されないことだった。
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これまで離宮で息を殺すように暮らしていたカレンは離宮から城へ部屋が移される。
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