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私とぬらりひょん
第2話 ぬらりひょん
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お母さんには見えてないみたいだし。
でも、私の前にいて話をするし、どうなっているの?
「あなた、もしかして……私のお母さんには見えていないの?」
「今は、認識されないようにしている。ご飯のときは家族の一人とか客人って認識させる」
認識されないようにとか、家族の一人だと認識させるだとか、わからない言葉だらけ。
「結局のところ、あなたのいう『ぬらひひょん』? って何?」
「『ぬらひひょん』じゃなくて『ぬらりひょん』ちょっと待ってて」
そういと彼は私の部屋のドアから堂々と出て行った。
いやいやいやいや、おかしい。おかしいよ。おかしいでしょ!?
よくわからなくて頭の中がこんがらがる。
なんでお母さんは、知らない男の子が家にいるのに何にも言わなかったの。
しかも、ここ一応私の部屋よ。
なんで? どうして? どうなってるの? とパニックになってしまう。
パニックになっている私とは対照的に、彼は実に手なれた感じで1階のリビングに置いてある家族が使えるタブレットを持ってきた。
「ごめん、待たせた?」
普通に待ち合わせ遅刻したかな? くらいのフランクな感じだし、なんなのよコイツ。
「最近は便利だよね。検索すればたいていのことは出てくるんだもん」
何の迷いもなく私の勉強机の椅子に座って、くるくると回りながら慣れた手つきで、タブレットを操作しながら私に話しかけてくるし。
「えーっと、あっ、これこれ。俺こういうものです」
名刺のように差し出されたタブレットをみてみると、そこにはwikiwikiペディアの『ぬらりひょん』のページが開かれていた。
『ぬらりひょん』
日本の妖怪の一つ。姿の表記は作品や時代によってまばら。
どこからともなく家に入り、勝手に茶やたばこを飲んだり、ご飯を食べたりと、まるで自分の家のようにふるまう妖怪。
家の者が目撃しても、存在そのものを認識しないか、家族の一人または客人であると誤認識してしまうため、気付いたとしても追い出すことができない。
家の者が忙しくしている時間帯に家に入り込むことが多い妖怪である。
「妖怪の総大将」であると解説されることや漫画で描かれることが多い。
「ちょっと待って! あなた、よ……妖怪なの?」
おそるおそる聞いてみる。
目の前にいるのは、私と歳が変わらないちょっとかっこいい男の子なんだもの。
妖怪って、ようはお化けのことでしょ。
でも、目の前にいる男の子は、足もちゃんと生えてるし、目も2つ。外見はどう見ても人。
「Yes、妖怪です。君のお母さん俺が君のすぐ後ろに立っていたのに何も言わなかったでしょ」
タブレットもなれた手つきで操作していたし、Yesとか英語使っている彼が日本の妖怪?
信じられないけれど、確かに私のお母さんは、この子が部屋にいたのに何も言わなかった。
「た……確かに、あの距離でお母さんがあなたに気がつかないのはおかしいなって私も思ってたけど」
本当にあのお母さんの様子は、彼がまったく見えていない感じだった。
「それでなんだけど。今、あんたが大事そうに胸に抱えてる漫画。近くの本屋に入荷されたの1冊だけでさ。俺の移動手段徒歩じゃん」
「徒歩じゃんとか言われても、あんたの移動手段なんか知らないわよ」
「まぁ、徒歩なのよ。だーかーらー、隣町の本屋までは遠くて歩いて行くのは大変でしょ。夕方になれば皆家に帰ってくるから。続きを買ってそうな家を訪問して探してたの。そんで、探してる1冊をこの部屋で見つけたから読んでたってわけ」
「どこから入ったのよ? お母さんは家にいたけれど玄関は鍵がかかっていたでしょ?」
最近は物騒だから、在宅していても玄関のカギはかけるのだ。
「どこからって……チャイム押して普通に玄関から、俺そういう妖怪なんで」
そう言ってニコっと笑いかけられるけれど、待って……いろんなことがついて行けてない。
えっと、後は何をとりあえず聞けば……と彼がこちらに向けているタブレットを見る。
「あ……あなた、よ、妖怪の総大将なの?」
今まで普通に話しをしていたけれど、もし本当に妖怪の総大将ならかなり危険な人物が私の目の前に座っていることになる。
「しずくは、アイドル?」
私の質問にたいして逆にそう質問を返されてしまう。
「えっ、私がアイドルなわけないじゃない」
そりゃ、アイドルには憧れるし。
お小遣い600円で、可愛い髪留めとか買ってオシャレをしているつもりだけど……私はアイドルではない。
私は雑誌に出てるような、可愛くって、普段からメイクしていて、オシャレな服も沢山持っている女の子じゃない。
「そういうこと。あんたは人間だけどアイドルじゃない。俺も『ぬらりひょん』だけど、総大将やってるやつじゃない。OK?」
ということは……
「ぬらりひょんは、人間のように何人もいて、その中には妖怪の総大将をやってる人もいるけど。総大将をやってるのはあなたとは違うぬらりひょんってこと?」
「まぁ、人間ほど沢山はいないんだけど。だいたいそんな感じ。ぬらりひょんのなかには総大将って呼ばれる人物もいるけど、それは俺じゃない。他に聞きたいことある?」
私はタブレットを見て、再び彼をみる。
「あのさ、ここにぬらりひょんのイメージ画像でてるでしょ」
画像を指さすと、タブレットをもちなおして、彼はぬらりひょんの画像を確認した。
wikiwikiペディアに載っているぬらりひょんのイメージ画像は、髪の毛は生えてないし、人間ではありえないほど頭が長かった。
そもそも、おじいちゃんって年齢で身長もとても小さい、格好だって着物をきている。
「うん、出てるね」
ここに載ってる画像とあまりに違いすぎるのに、彼はあっけらかんとしている。
「画像と全然違うよね?」
「ん? そう言われればそうだね」
だって、目の前にいる彼は、そもそも頭は長くないし、身長だって年相応に見える。
髪の毛に至っては生えてないどころか、普通に伸ばしてみつあみに縛ってるし。恰好も着物じゃなくて、日本の妖怪なのになんでかチャイナ服。
髪はともかく、チャイナ服はだめでしょチャイナ服は……怪しすぎる。
「あなた……偽物なんじゃ」
お母さんもグルになって私を驚かそうとしてるのでは? という可能性が思い至る。
「いやいやいや、よく考えてよ。この画像みたいなのが家にいたらびっくりしない? 「さすがにおかしい!?」、「頭長すぎ!?」ってならない?」
そう言われると、家にいてどっちが普通ですかと聞かれれば、目の前にいる彼のほうが違和感がない。
「た、確かに。こんな頭の長い人が家にいたら、ちょっとさすがにおかしいと思う、怖いかも」
「でしょ~。それに、そんなよれた暗い色の着物なんて、可愛くもないし。かっこよくもないじゃん」
妖怪って可愛いとか、かっこいいとかで服装決めていいの?
人の家に入り込む妖怪なのに、ちっとも忍ぶ気がないじゃんとしか思えない。
「日本の妖怪なのに、チャイナ服はありなの? 中国の民族衣装だよね」
「えっ……妖怪だって好きな服くらい普通に着るよ。やだ、妖怪差別ってやつ……このジェンダーの世の中でそれはいかんでしょ」
「ジェンダーとかなんなのよあんた……まぁ、そういうものなの?」
「そういうものでしょ」
人の家に当たり前に紛れ込む妖怪のせいなのか、うーんと思ってもなんだか彼と話していると納得してしまうのが不思議だ。
というか叫んでもおかしくない状況なのに、落ち着いて彼との会話を繰り広げていることが地味に怖い。
そういうと、彼はタブレットの電源を切って私の部屋を後にした。
な……なんだったんだろう、今のと思いながら扉を眺めて呆然と立っていると。
普通にまた私の部屋にやってきた。
「まだ用があるの?」
「いや、だって。俺まだその漫画読み終わってないし」
男の子は私が持っている本を指さしてそう言うのだ。
「まだ、読むの諦めていないなかったの?」
「俺、移動手段は徒歩だって言ったじゃん。しかも、近所の本屋に入荷された本はそれ1冊。俺は発売日にその本をどうしても読みたい。おわかり?」
まったく全然わかってないんだからみたいな顔で言われても納得できるはずがない。
「いやいや、「おわかり?」じゃないでしょ!」
「また、そんな大きな声出してると、お母さんが注意しにくるよ。その本、しずくもまだ読んでないでしょ。お母さんの機嫌を損ねて取り上げられたらまずいんじゃない?」
確かに……と思った私は、ランドセルをおいて本を読みだした。
彼はというと、私のベッドの上に転がって、前の巻を読んでいた。
でも、私の前にいて話をするし、どうなっているの?
「あなた、もしかして……私のお母さんには見えていないの?」
「今は、認識されないようにしている。ご飯のときは家族の一人とか客人って認識させる」
認識されないようにとか、家族の一人だと認識させるだとか、わからない言葉だらけ。
「結局のところ、あなたのいう『ぬらひひょん』? って何?」
「『ぬらひひょん』じゃなくて『ぬらりひょん』ちょっと待ってて」
そういと彼は私の部屋のドアから堂々と出て行った。
いやいやいやいや、おかしい。おかしいよ。おかしいでしょ!?
よくわからなくて頭の中がこんがらがる。
なんでお母さんは、知らない男の子が家にいるのに何にも言わなかったの。
しかも、ここ一応私の部屋よ。
なんで? どうして? どうなってるの? とパニックになってしまう。
パニックになっている私とは対照的に、彼は実に手なれた感じで1階のリビングに置いてある家族が使えるタブレットを持ってきた。
「ごめん、待たせた?」
普通に待ち合わせ遅刻したかな? くらいのフランクな感じだし、なんなのよコイツ。
「最近は便利だよね。検索すればたいていのことは出てくるんだもん」
何の迷いもなく私の勉強机の椅子に座って、くるくると回りながら慣れた手つきで、タブレットを操作しながら私に話しかけてくるし。
「えーっと、あっ、これこれ。俺こういうものです」
名刺のように差し出されたタブレットをみてみると、そこにはwikiwikiペディアの『ぬらりひょん』のページが開かれていた。
『ぬらりひょん』
日本の妖怪の一つ。姿の表記は作品や時代によってまばら。
どこからともなく家に入り、勝手に茶やたばこを飲んだり、ご飯を食べたりと、まるで自分の家のようにふるまう妖怪。
家の者が目撃しても、存在そのものを認識しないか、家族の一人または客人であると誤認識してしまうため、気付いたとしても追い出すことができない。
家の者が忙しくしている時間帯に家に入り込むことが多い妖怪である。
「妖怪の総大将」であると解説されることや漫画で描かれることが多い。
「ちょっと待って! あなた、よ……妖怪なの?」
おそるおそる聞いてみる。
目の前にいるのは、私と歳が変わらないちょっとかっこいい男の子なんだもの。
妖怪って、ようはお化けのことでしょ。
でも、目の前にいる男の子は、足もちゃんと生えてるし、目も2つ。外見はどう見ても人。
「Yes、妖怪です。君のお母さん俺が君のすぐ後ろに立っていたのに何も言わなかったでしょ」
タブレットもなれた手つきで操作していたし、Yesとか英語使っている彼が日本の妖怪?
信じられないけれど、確かに私のお母さんは、この子が部屋にいたのに何も言わなかった。
「た……確かに、あの距離でお母さんがあなたに気がつかないのはおかしいなって私も思ってたけど」
本当にあのお母さんの様子は、彼がまったく見えていない感じだった。
「それでなんだけど。今、あんたが大事そうに胸に抱えてる漫画。近くの本屋に入荷されたの1冊だけでさ。俺の移動手段徒歩じゃん」
「徒歩じゃんとか言われても、あんたの移動手段なんか知らないわよ」
「まぁ、徒歩なのよ。だーかーらー、隣町の本屋までは遠くて歩いて行くのは大変でしょ。夕方になれば皆家に帰ってくるから。続きを買ってそうな家を訪問して探してたの。そんで、探してる1冊をこの部屋で見つけたから読んでたってわけ」
「どこから入ったのよ? お母さんは家にいたけれど玄関は鍵がかかっていたでしょ?」
最近は物騒だから、在宅していても玄関のカギはかけるのだ。
「どこからって……チャイム押して普通に玄関から、俺そういう妖怪なんで」
そう言ってニコっと笑いかけられるけれど、待って……いろんなことがついて行けてない。
えっと、後は何をとりあえず聞けば……と彼がこちらに向けているタブレットを見る。
「あ……あなた、よ、妖怪の総大将なの?」
今まで普通に話しをしていたけれど、もし本当に妖怪の総大将ならかなり危険な人物が私の目の前に座っていることになる。
「しずくは、アイドル?」
私の質問にたいして逆にそう質問を返されてしまう。
「えっ、私がアイドルなわけないじゃない」
そりゃ、アイドルには憧れるし。
お小遣い600円で、可愛い髪留めとか買ってオシャレをしているつもりだけど……私はアイドルではない。
私は雑誌に出てるような、可愛くって、普段からメイクしていて、オシャレな服も沢山持っている女の子じゃない。
「そういうこと。あんたは人間だけどアイドルじゃない。俺も『ぬらりひょん』だけど、総大将やってるやつじゃない。OK?」
ということは……
「ぬらりひょんは、人間のように何人もいて、その中には妖怪の総大将をやってる人もいるけど。総大将をやってるのはあなたとは違うぬらりひょんってこと?」
「まぁ、人間ほど沢山はいないんだけど。だいたいそんな感じ。ぬらりひょんのなかには総大将って呼ばれる人物もいるけど、それは俺じゃない。他に聞きたいことある?」
私はタブレットを見て、再び彼をみる。
「あのさ、ここにぬらりひょんのイメージ画像でてるでしょ」
画像を指さすと、タブレットをもちなおして、彼はぬらりひょんの画像を確認した。
wikiwikiペディアに載っているぬらりひょんのイメージ画像は、髪の毛は生えてないし、人間ではありえないほど頭が長かった。
そもそも、おじいちゃんって年齢で身長もとても小さい、格好だって着物をきている。
「うん、出てるね」
ここに載ってる画像とあまりに違いすぎるのに、彼はあっけらかんとしている。
「画像と全然違うよね?」
「ん? そう言われればそうだね」
だって、目の前にいる彼は、そもそも頭は長くないし、身長だって年相応に見える。
髪の毛に至っては生えてないどころか、普通に伸ばしてみつあみに縛ってるし。恰好も着物じゃなくて、日本の妖怪なのになんでかチャイナ服。
髪はともかく、チャイナ服はだめでしょチャイナ服は……怪しすぎる。
「あなた……偽物なんじゃ」
お母さんもグルになって私を驚かそうとしてるのでは? という可能性が思い至る。
「いやいやいや、よく考えてよ。この画像みたいなのが家にいたらびっくりしない? 「さすがにおかしい!?」、「頭長すぎ!?」ってならない?」
そう言われると、家にいてどっちが普通ですかと聞かれれば、目の前にいる彼のほうが違和感がない。
「た、確かに。こんな頭の長い人が家にいたら、ちょっとさすがにおかしいと思う、怖いかも」
「でしょ~。それに、そんなよれた暗い色の着物なんて、可愛くもないし。かっこよくもないじゃん」
妖怪って可愛いとか、かっこいいとかで服装決めていいの?
人の家に入り込む妖怪なのに、ちっとも忍ぶ気がないじゃんとしか思えない。
「日本の妖怪なのに、チャイナ服はありなの? 中国の民族衣装だよね」
「えっ……妖怪だって好きな服くらい普通に着るよ。やだ、妖怪差別ってやつ……このジェンダーの世の中でそれはいかんでしょ」
「ジェンダーとかなんなのよあんた……まぁ、そういうものなの?」
「そういうものでしょ」
人の家に当たり前に紛れ込む妖怪のせいなのか、うーんと思ってもなんだか彼と話していると納得してしまうのが不思議だ。
というか叫んでもおかしくない状況なのに、落ち着いて彼との会話を繰り広げていることが地味に怖い。
そういうと、彼はタブレットの電源を切って私の部屋を後にした。
な……なんだったんだろう、今のと思いながら扉を眺めて呆然と立っていると。
普通にまた私の部屋にやってきた。
「まだ用があるの?」
「いや、だって。俺まだその漫画読み終わってないし」
男の子は私が持っている本を指さしてそう言うのだ。
「まだ、読むの諦めていないなかったの?」
「俺、移動手段は徒歩だって言ったじゃん。しかも、近所の本屋に入荷された本はそれ1冊。俺は発売日にその本をどうしても読みたい。おわかり?」
まったく全然わかってないんだからみたいな顔で言われても納得できるはずがない。
「いやいや、「おわかり?」じゃないでしょ!」
「また、そんな大きな声出してると、お母さんが注意しにくるよ。その本、しずくもまだ読んでないでしょ。お母さんの機嫌を損ねて取り上げられたらまずいんじゃない?」
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