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人の恋路を応援している場合ではない
第20話 3人集まると
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学園に不審者についての訴えは、大勢で抗議したほうが効果があるとのことで、いつものメンバーで朝一に行きました。
夜にも関わらず、皆の部屋に手紙を届けてくれたメイドありがとう。
シオンは『僕いらないよね?』と言っていたけれど数も大事なのよ数も。何より仲間はずれはよくない。
ということで、エドガーも含めて出身地に偏りはあるけれど、貴族がこぞって訴えたことで大問題となった。狙いは平民の生徒だとしても、ここには貴族のご子息を多くあずかっている場。
何かあっては……とのことで、出入り業者を含めて出入りを取り締まるとともに、学園と学園都市入場の際にチェックを行うことにとり決まった。
これで、不審者問題は1歩前進。マリアを安心させるためにも学園側に話を通したことをエドガーに伝言してほしいとアシストしたのに……。
放課後マリアが私の教室までやってきて皆の前で頭を何度も下げお礼を言ってきた。
いや、動いたのは私なんだけど。エドガーとはちゃんとお近づきになれたの? そのためにエドガーに報告させたのに。
マリアの恋の達成は難しいかもしれない……。
放課後、久々にアンナとミリーに抗議に一緒に来てくれたお礼も兼ねてお茶をした。
別にいろいろなことをやらないとってことを忘れてたわけではないのよ。たまには息抜きが必要なわけ。
リオンは私からのお願いで忙しいので今回の集まりもカフェである。
「最近は二人とも練習だから集まるのは久しぶりね」
「レーナ様にはご迷惑をかけてしまいすみません。私とミリーは他の方よりも魔法に不慣れなので「責めてるわけではないわ、二人の活躍を一番期待してるのはこの私ですからね」
本当は最初は一人でうきうきだったけれど、ここ最近は少し退屈で寂しかったけれど。
いろんなことを話した。まずは私の最近の楽しみがマリアとエドガーの恋を応援していること。それがもうちっとも上手くいかないこと。
半ばもうなんとしてもくっつけてやるレベルで燃えてきていること。
これには、アンナもミリーも驚いていた。
ミリーがおずおずと私に質問した。
「違っていたらすみません。茶色の髪でジーク様の周りをよくうろついていた……」と。
アンナとミリーは顔を見合わせた。
「そうです、そのマリア様です」
「なぜそんなことになっているのかさっぱりわからないのですが……」
アンナはポカーンとした顔で私にそう言う。
私もなぜこんなことになってしまったのだろうと思ったことがないと言えばうそになる。
ジークがマリアに話しかけていたのは、詳しいことは言えないけれどジークに非があったことで、あの顔がよってきたら平民の少女が舞い上がっても仕方ないとおもったことを私は話した。
平民の出であることやジークのせいで女子生徒に目をつけられいくつかのグループから嫌がらせを受けていたこと。
私が呼び出したときは、貴族社会のルールも知らないようだったけれど、今はルールがあることがわかったようで、彼女なりに控えめに本来の立場をわきまえて振舞いだしていること。
そして、エドガーとともに、虐められている場面に助けに入ったのだけれど、アシストしてもしても、全然二人の恋がうまくいかなくて。
もうここまで来たら何としてもと頑張っているうちにこんなことになっていることを言った。
レーナ様が応援されるならと二人もアシストしてみてくれるようだ。
外堀から埋めていこう。
後は、私のアルバイトのことは伏せて、街で今度お茶でもとイケメンにナンパされたことなんかをちょっと自慢した。
久々の話は楽しいなぁ。二人からも対抗戦に向けての練習の話も聞けたし。
そんなとき、二人もあまりお茶が進んでいないことに私は気がついた。ジークのことがなければきっと気にもとめなかっただろう。
「二人とも、あまりお茶が進んでいないようですが? どうかしまして?」
「あら、本当ですわ」
「つい、話しに夢中になってしまいました」
二人は私に言われてそう答えた。
「私の気のせいだったらごめんなさいね。今飲んでるお茶いつもより味が落ちていません?」
アンナとミリーは二人で顔を見合わせ、ミリーがおずおずと話しだす。
「レーナさまもそう感じられましたか?」と。
「なんとなくですが、いつもと違うと感じると……」
たぶん、私がいつも通りゴクゴク飲んでいたからいいだせなかったのかもしれない。
「いえ、ここ最近寮の自分の部屋でいつものようにメイドが淹れてもいまいちで……茶葉の種類が微妙に変わったのかしらと思っていたのですが。ねぇ、アンナ」
気にしていたのはジークだったけれど、さも私も前からそう思ってたと切りだしてみた。
「そうなのです、仕入れをしているメイドに聞いたのですが、茶葉自体はいつもの物で間違いがないと言いきられまして」
ミリーにそう言われてアンナがハッキリとそういった。
茶葉の質が落ちたわけではないの?
「うちもです。上のほうだけ上等な茶葉で下は質の落ちたものが混ぜられているかもと思ったのですが違ったようで……」
ミリーもそう続ける。
となると、水が悪いのか。茶器に何らかの細工がしてあるかとなる。
「そうだわ、ミリーに魔法で水を出してもらってそれでお茶を入れてもらえばハッキリするのでなくて? 少なくとも水が原因ならばそれでわかるはずです」
アンナが給仕を呼び、魔力水でお茶を飲みたいと告げると、快く承諾してもらえた。
紅茶のふんわりといい香りが漂う。私が一番最初に口に含んだけれど。私の舌では残念ながらワカラナイ。
「お二人も」
二人にも飲むことを促す。
二人は口をつける。
「「いつもの味です」」
驚きに目を見開きそう言われた。
ということは、お茶がおいしくない原因は水か。
水……水……なーんか心当たりがほんのりあるような。
いやいや、違うわよと首を振る。
夜にも関わらず、皆の部屋に手紙を届けてくれたメイドありがとう。
シオンは『僕いらないよね?』と言っていたけれど数も大事なのよ数も。何より仲間はずれはよくない。
ということで、エドガーも含めて出身地に偏りはあるけれど、貴族がこぞって訴えたことで大問題となった。狙いは平民の生徒だとしても、ここには貴族のご子息を多くあずかっている場。
何かあっては……とのことで、出入り業者を含めて出入りを取り締まるとともに、学園と学園都市入場の際にチェックを行うことにとり決まった。
これで、不審者問題は1歩前進。マリアを安心させるためにも学園側に話を通したことをエドガーに伝言してほしいとアシストしたのに……。
放課後マリアが私の教室までやってきて皆の前で頭を何度も下げお礼を言ってきた。
いや、動いたのは私なんだけど。エドガーとはちゃんとお近づきになれたの? そのためにエドガーに報告させたのに。
マリアの恋の達成は難しいかもしれない……。
放課後、久々にアンナとミリーに抗議に一緒に来てくれたお礼も兼ねてお茶をした。
別にいろいろなことをやらないとってことを忘れてたわけではないのよ。たまには息抜きが必要なわけ。
リオンは私からのお願いで忙しいので今回の集まりもカフェである。
「最近は二人とも練習だから集まるのは久しぶりね」
「レーナ様にはご迷惑をかけてしまいすみません。私とミリーは他の方よりも魔法に不慣れなので「責めてるわけではないわ、二人の活躍を一番期待してるのはこの私ですからね」
本当は最初は一人でうきうきだったけれど、ここ最近は少し退屈で寂しかったけれど。
いろんなことを話した。まずは私の最近の楽しみがマリアとエドガーの恋を応援していること。それがもうちっとも上手くいかないこと。
半ばもうなんとしてもくっつけてやるレベルで燃えてきていること。
これには、アンナもミリーも驚いていた。
ミリーがおずおずと私に質問した。
「違っていたらすみません。茶色の髪でジーク様の周りをよくうろついていた……」と。
アンナとミリーは顔を見合わせた。
「そうです、そのマリア様です」
「なぜそんなことになっているのかさっぱりわからないのですが……」
アンナはポカーンとした顔で私にそう言う。
私もなぜこんなことになってしまったのだろうと思ったことがないと言えばうそになる。
ジークがマリアに話しかけていたのは、詳しいことは言えないけれどジークに非があったことで、あの顔がよってきたら平民の少女が舞い上がっても仕方ないとおもったことを私は話した。
平民の出であることやジークのせいで女子生徒に目をつけられいくつかのグループから嫌がらせを受けていたこと。
私が呼び出したときは、貴族社会のルールも知らないようだったけれど、今はルールがあることがわかったようで、彼女なりに控えめに本来の立場をわきまえて振舞いだしていること。
そして、エドガーとともに、虐められている場面に助けに入ったのだけれど、アシストしてもしても、全然二人の恋がうまくいかなくて。
もうここまで来たら何としてもと頑張っているうちにこんなことになっていることを言った。
レーナ様が応援されるならと二人もアシストしてみてくれるようだ。
外堀から埋めていこう。
後は、私のアルバイトのことは伏せて、街で今度お茶でもとイケメンにナンパされたことなんかをちょっと自慢した。
久々の話は楽しいなぁ。二人からも対抗戦に向けての練習の話も聞けたし。
そんなとき、二人もあまりお茶が進んでいないことに私は気がついた。ジークのことがなければきっと気にもとめなかっただろう。
「二人とも、あまりお茶が進んでいないようですが? どうかしまして?」
「あら、本当ですわ」
「つい、話しに夢中になってしまいました」
二人は私に言われてそう答えた。
「私の気のせいだったらごめんなさいね。今飲んでるお茶いつもより味が落ちていません?」
アンナとミリーは二人で顔を見合わせ、ミリーがおずおずと話しだす。
「レーナさまもそう感じられましたか?」と。
「なんとなくですが、いつもと違うと感じると……」
たぶん、私がいつも通りゴクゴク飲んでいたからいいだせなかったのかもしれない。
「いえ、ここ最近寮の自分の部屋でいつものようにメイドが淹れてもいまいちで……茶葉の種類が微妙に変わったのかしらと思っていたのですが。ねぇ、アンナ」
気にしていたのはジークだったけれど、さも私も前からそう思ってたと切りだしてみた。
「そうなのです、仕入れをしているメイドに聞いたのですが、茶葉自体はいつもの物で間違いがないと言いきられまして」
ミリーにそう言われてアンナがハッキリとそういった。
茶葉の質が落ちたわけではないの?
「うちもです。上のほうだけ上等な茶葉で下は質の落ちたものが混ぜられているかもと思ったのですが違ったようで……」
ミリーもそう続ける。
となると、水が悪いのか。茶器に何らかの細工がしてあるかとなる。
「そうだわ、ミリーに魔法で水を出してもらってそれでお茶を入れてもらえばハッキリするのでなくて? 少なくとも水が原因ならばそれでわかるはずです」
アンナが給仕を呼び、魔力水でお茶を飲みたいと告げると、快く承諾してもらえた。
紅茶のふんわりといい香りが漂う。私が一番最初に口に含んだけれど。私の舌では残念ながらワカラナイ。
「お二人も」
二人にも飲むことを促す。
二人は口をつける。
「「いつもの味です」」
驚きに目を見開きそう言われた。
ということは、お茶がおいしくない原因は水か。
水……水……なーんか心当たりがほんのりあるような。
いやいや、違うわよと首を振る。
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