78 / 171
人の恋路を応援している場合ではない
第27話 ようやくトマトの出番ですよ
しおりを挟む
それにしても、大穴を開けてわかる異臭。
思わず顔をしかめてしまう。
これはお留守番大正解だったかも。
「臭い」
わたしがそう呟くと二人は顔を見合わせる。
「何の臭いかわかりませんが、水路で異変が起こってるのは間違いないないようですね」
アンナはハンカチで口許を覆った。
「水路にガスでもたまっているのでしょうか?」
ミリーも口許をハンカチで覆った。
私も二人にならい口許をハンカチで押さえる。
ガスなら何らかの原因で爆発して噴水が爆発したことが説明できるだろうけれど、アンナの爆発に引火しなかったことが引っかかる。
「ただガスが充満してるなら入っていった二人が心配です。追いかけるつもりはありませんが、えたいの知れないガスが充満していると危険かもしれません」
「流石レーナ様、水路のガスを外に出す作業をしたほうがいいかもしれません。声をかけてみましょう」
本当はアンナが気がついたことだけどまるで、私の手柄のようにガスが充満してる可能性があるから火気厳禁ということと、ガス抜きをしたほうがいいのではと周りを巻き込み動き出す。
水路の入り口は少ないと思っていたが、水質を調べるための日本で言うマンホールのようなものが店ごとにあるらしくすべて開けられていく。
街には何とも言えない香りが漂うが原因を究明してくれる人の安全に繋がるため仕方ない。
学園からも風魔法の使い手が水路の地図を何処からか手にいれたようで中に風を送り込みガスを効率よく外に出すため動き出した。
飲料水が手に入らないためミリーをはじめとした水魔法の使い手が水の配給を始める。
私も何かやれることをしようとポケットに入っていたトマトを季節外れだけれど育てることにした。
トマトならそのままかじって食べることができるし。
でも土のあるところじゃないと育てられないので緊急事態だからと学園の庭をお借りした。
私がトマトを栽培していると他の緑の魔法を使える生徒が集まってきた。
アンナは手早く収穫する人員を連れてきて、採れたトマトを街に運び配給する手筈を調えた。
最初は私が育てられるだけだったから一株だけのトマトの苗がどんどん増えていく。
冬だと言うのに、きれいに並んだトマト畑という不思議な光景だ。
魔力を急激に使うため保護者が来てしまうと怒られるかもしれないので途中からはトマトの収穫作業に回った。
マリアもトマト班に参加していた。
いつの間にか、茂らせるほうからトマトを運ぶほうになった私は忙しそうなアンナを尻目にマリアと話しだす。
「物騒なことになりましたね」
マリアは心配そうな顔をしていた。
「本当に噴水が爆発する日がくるとは思っておりませんでした。今も何が起こっているかわからないし。いったいいつまでこの状態が続くのか」
そんなことを話しながら学園から街へと進む。
トマトが沢山はいった籠を持った私達を見つけた人が手を振り『そっちはもうかなりの数が届いてるからこっちに頼む』と私達を誘導した。
「トマトがたりそうでよかった」
「そうですね、季節外れの野菜は高騰するので、こんな冬にトマトがいただけるだなんて思わぬごちそうです」
マリアはそういって笑った。
「20はありそうだな」
かごに入ったトマトの数をざっと数えたようだ。
トマトを一つずつ手渡ししていく皆にいきわたるといいのだけれど。
「金髪のお嬢さん、数が足りそうにないのですみませんがもう1籠分持ってきてくれませんか?」
一人がそう言って私に頼んできた。一応学園にいる生徒だから貴族だろうと思ったのか低姿勢のお願いだった。
「わかりました」
お願いにうなずいたけれど。
「いえ、ひとっ走りなら私が行ってまいりますからレーナ様はトマトを配っていただけますか?」
「あら? そう。悪いわね」
トマトはそこそこの重さだし、籠からこぼさないように此処までもう1往復させるのはと気づかってくれたのだろう、せっかく申し出てくれたのだからありがたく……。
「いや、金髪のお嬢さん頼みますよ」
私はマリアをみた、そこはヒロイン守ってあげたくなる可愛らしい顔と豊かな胸。
私は自分の胸元を見下ろした、自分のお腹がよく見えた。
なるほど二人を比べた結果、どうせ一人学園に行ってもらうなら、金髪のほうでマリアに残ってもらおうとそういうわけですね。
この緊急時でも男ってやつはと怒りがこみ上げてホホホっ笑いがこぼれた。
「マリア、いいのよ私がひとっ走り行ってくるわ。皆にトマトを配ってさしあげて」
「いえ、そんなわけにはいきません。このトマトはレーナ様が作られたトマトですから」
両手をぶんぶんと振ってマリアは謙遜する。
さっさととりに行けばいいのだろうけれど、私達はお互い譲り合いをしてしまう。
「金髪のお嬢さんは緑の魔法の使い手なんですか?」
「そうです。このトマトは私が育てましたの」
男に聞かれて素直に話す。
「そうでしたか、おいしそうなトマトですね」
私にそう聞いてきた男はそういうと、隣にいる男と話しだす。なんかヤな感じだ。
「それでは、トマトは彼らに配ってもらって二人で取りに戻りましょうか」
マリアがそう提案してきたので、なんとなくヤな感じなのもあって私はそれに同意することにした。
「そうですわね、そうすればおかわりも持ってこれますからね」
そういって、二人で離れようとしたときだった。
私のカチューシャのパーツがコロリと落ちたのだ。
もう、これ気にいっていたのに後で修理に出さなきゃと屈んでパーツを拾った。
ブンっと空中を何かが切る音がした。
何の音と慌てて振り向くと、こん棒らしきものを男は持っていた。
「えっ」
「避けたか」
いやいやいや、避けようと思ったんじゃないけどどういうこと? 避けれたことに関してはluckyネックレス様の思し召しだろうけれど。
待って状況が整理できてない。
マリアは?
マリアは1発もらったのか、頭を押さえてヨロリとしている。
「顔を見られてる逃がすなよ。あっちはどうせ緑の魔法なら攻撃に特化してない。捕まえるぞ」
マリアの手を握って引っ張り走り出す。
だが、1発もらったマリアはやはり本調子ではない走りたくとも走れないようだ
マリアが私の手を振り払った。
「レーナ様ご無事で」
マリアが困った顔で笑った。
この状況で私を逃がす確率を上げるために立ち止まったのだ。
マリアの笑顔が私達に走ってくる人がゆっくりに見えた。
なんで私は緑の魔法なんかなんだろう。
アンナのように火の魔法が使えればきっとこんなことにならなかったはずだ。
男はしっかりと私の属性を確認してきて脅威にならないから攻撃に転じた。
luckyネックレスの効果は装備してる私を守るだけで周りは守ってくれないようだ。
魔力を枯渇させたとしても、水路に入ってるリオンとシオンがたどり着くのはいつになるのか。
手詰まりだ。
後ろを向いてさっさと逃げ出して助けを呼んでくるしか私には残された手段がない。
その間マリアは大丈夫なのか。
「誰か!」
声を張り上げる。
男は誘導してきた、ここまで私達二人を、あれは故意だったのだろう。
この辺りには人がほとんどいない。
学園内の噴水の爆発のようなことが起こったエリアなのかもしれない。
必死に声を張り上げて走る。マリアが足止めのために残ってくれたけれど身体強化できない私よりも男のほうが足が速い。
追われる恐怖で後ろを振り返る、男の手が私の制服に伸びる。
もう駄目だ。
その時、私の横を一陣の風が駆け抜けた。
「遅くなりました」
私に延ばされる男の手に向かって躊躇なく剣が振り下ろされる。
ヒッと私は息を飲んだが、男が手をひっこめたため剣は空を切った。
男が下がり、私を背にし守る形で割り込んできたのはエドガーだった。
赤ワイン色の髪がたなびいた。
「エドガー様……」
思わず顔をしかめてしまう。
これはお留守番大正解だったかも。
「臭い」
わたしがそう呟くと二人は顔を見合わせる。
「何の臭いかわかりませんが、水路で異変が起こってるのは間違いないないようですね」
アンナはハンカチで口許を覆った。
「水路にガスでもたまっているのでしょうか?」
ミリーも口許をハンカチで覆った。
私も二人にならい口許をハンカチで押さえる。
ガスなら何らかの原因で爆発して噴水が爆発したことが説明できるだろうけれど、アンナの爆発に引火しなかったことが引っかかる。
「ただガスが充満してるなら入っていった二人が心配です。追いかけるつもりはありませんが、えたいの知れないガスが充満していると危険かもしれません」
「流石レーナ様、水路のガスを外に出す作業をしたほうがいいかもしれません。声をかけてみましょう」
本当はアンナが気がついたことだけどまるで、私の手柄のようにガスが充満してる可能性があるから火気厳禁ということと、ガス抜きをしたほうがいいのではと周りを巻き込み動き出す。
水路の入り口は少ないと思っていたが、水質を調べるための日本で言うマンホールのようなものが店ごとにあるらしくすべて開けられていく。
街には何とも言えない香りが漂うが原因を究明してくれる人の安全に繋がるため仕方ない。
学園からも風魔法の使い手が水路の地図を何処からか手にいれたようで中に風を送り込みガスを効率よく外に出すため動き出した。
飲料水が手に入らないためミリーをはじめとした水魔法の使い手が水の配給を始める。
私も何かやれることをしようとポケットに入っていたトマトを季節外れだけれど育てることにした。
トマトならそのままかじって食べることができるし。
でも土のあるところじゃないと育てられないので緊急事態だからと学園の庭をお借りした。
私がトマトを栽培していると他の緑の魔法を使える生徒が集まってきた。
アンナは手早く収穫する人員を連れてきて、採れたトマトを街に運び配給する手筈を調えた。
最初は私が育てられるだけだったから一株だけのトマトの苗がどんどん増えていく。
冬だと言うのに、きれいに並んだトマト畑という不思議な光景だ。
魔力を急激に使うため保護者が来てしまうと怒られるかもしれないので途中からはトマトの収穫作業に回った。
マリアもトマト班に参加していた。
いつの間にか、茂らせるほうからトマトを運ぶほうになった私は忙しそうなアンナを尻目にマリアと話しだす。
「物騒なことになりましたね」
マリアは心配そうな顔をしていた。
「本当に噴水が爆発する日がくるとは思っておりませんでした。今も何が起こっているかわからないし。いったいいつまでこの状態が続くのか」
そんなことを話しながら学園から街へと進む。
トマトが沢山はいった籠を持った私達を見つけた人が手を振り『そっちはもうかなりの数が届いてるからこっちに頼む』と私達を誘導した。
「トマトがたりそうでよかった」
「そうですね、季節外れの野菜は高騰するので、こんな冬にトマトがいただけるだなんて思わぬごちそうです」
マリアはそういって笑った。
「20はありそうだな」
かごに入ったトマトの数をざっと数えたようだ。
トマトを一つずつ手渡ししていく皆にいきわたるといいのだけれど。
「金髪のお嬢さん、数が足りそうにないのですみませんがもう1籠分持ってきてくれませんか?」
一人がそう言って私に頼んできた。一応学園にいる生徒だから貴族だろうと思ったのか低姿勢のお願いだった。
「わかりました」
お願いにうなずいたけれど。
「いえ、ひとっ走りなら私が行ってまいりますからレーナ様はトマトを配っていただけますか?」
「あら? そう。悪いわね」
トマトはそこそこの重さだし、籠からこぼさないように此処までもう1往復させるのはと気づかってくれたのだろう、せっかく申し出てくれたのだからありがたく……。
「いや、金髪のお嬢さん頼みますよ」
私はマリアをみた、そこはヒロイン守ってあげたくなる可愛らしい顔と豊かな胸。
私は自分の胸元を見下ろした、自分のお腹がよく見えた。
なるほど二人を比べた結果、どうせ一人学園に行ってもらうなら、金髪のほうでマリアに残ってもらおうとそういうわけですね。
この緊急時でも男ってやつはと怒りがこみ上げてホホホっ笑いがこぼれた。
「マリア、いいのよ私がひとっ走り行ってくるわ。皆にトマトを配ってさしあげて」
「いえ、そんなわけにはいきません。このトマトはレーナ様が作られたトマトですから」
両手をぶんぶんと振ってマリアは謙遜する。
さっさととりに行けばいいのだろうけれど、私達はお互い譲り合いをしてしまう。
「金髪のお嬢さんは緑の魔法の使い手なんですか?」
「そうです。このトマトは私が育てましたの」
男に聞かれて素直に話す。
「そうでしたか、おいしそうなトマトですね」
私にそう聞いてきた男はそういうと、隣にいる男と話しだす。なんかヤな感じだ。
「それでは、トマトは彼らに配ってもらって二人で取りに戻りましょうか」
マリアがそう提案してきたので、なんとなくヤな感じなのもあって私はそれに同意することにした。
「そうですわね、そうすればおかわりも持ってこれますからね」
そういって、二人で離れようとしたときだった。
私のカチューシャのパーツがコロリと落ちたのだ。
もう、これ気にいっていたのに後で修理に出さなきゃと屈んでパーツを拾った。
ブンっと空中を何かが切る音がした。
何の音と慌てて振り向くと、こん棒らしきものを男は持っていた。
「えっ」
「避けたか」
いやいやいや、避けようと思ったんじゃないけどどういうこと? 避けれたことに関してはluckyネックレス様の思し召しだろうけれど。
待って状況が整理できてない。
マリアは?
マリアは1発もらったのか、頭を押さえてヨロリとしている。
「顔を見られてる逃がすなよ。あっちはどうせ緑の魔法なら攻撃に特化してない。捕まえるぞ」
マリアの手を握って引っ張り走り出す。
だが、1発もらったマリアはやはり本調子ではない走りたくとも走れないようだ
マリアが私の手を振り払った。
「レーナ様ご無事で」
マリアが困った顔で笑った。
この状況で私を逃がす確率を上げるために立ち止まったのだ。
マリアの笑顔が私達に走ってくる人がゆっくりに見えた。
なんで私は緑の魔法なんかなんだろう。
アンナのように火の魔法が使えればきっとこんなことにならなかったはずだ。
男はしっかりと私の属性を確認してきて脅威にならないから攻撃に転じた。
luckyネックレスの効果は装備してる私を守るだけで周りは守ってくれないようだ。
魔力を枯渇させたとしても、水路に入ってるリオンとシオンがたどり着くのはいつになるのか。
手詰まりだ。
後ろを向いてさっさと逃げ出して助けを呼んでくるしか私には残された手段がない。
その間マリアは大丈夫なのか。
「誰か!」
声を張り上げる。
男は誘導してきた、ここまで私達二人を、あれは故意だったのだろう。
この辺りには人がほとんどいない。
学園内の噴水の爆発のようなことが起こったエリアなのかもしれない。
必死に声を張り上げて走る。マリアが足止めのために残ってくれたけれど身体強化できない私よりも男のほうが足が速い。
追われる恐怖で後ろを振り返る、男の手が私の制服に伸びる。
もう駄目だ。
その時、私の横を一陣の風が駆け抜けた。
「遅くなりました」
私に延ばされる男の手に向かって躊躇なく剣が振り下ろされる。
ヒッと私は息を飲んだが、男が手をひっこめたため剣は空を切った。
男が下がり、私を背にし守る形で割り込んできたのはエドガーだった。
赤ワイン色の髪がたなびいた。
「エドガー様……」
184
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います
こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。
※「小説家になろう」にも投稿しています
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつもりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。