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幸せのフォースステップ
65歩目 料理をごちそう
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「さて、道具は収納から出して問題ないとして・・・この広さと人を使えるならチーズだけじゃつまらないよね」
僕が厨房に着くと、10人の料理人さんたちが待っていました、頭を下げて自己紹介をしてくれたんです、そして器具の説明を一通りしてもらい考えます、7人の料理人さんは夕食の準備をするそうなので、僕に着くのは3人です、でも広いしとても使い易そうな調理場です、せっかくの貴族様の昼食ですからね、ちょっと豪華に行きましょう。
「っと言う事で、生地をその場で焼いて行く手法にしましょう、皆さん材料を切っていきますよ」
「「「はい」」」
材料を3人の料理人さんと準備をしました、フルーツやアイス、肉などを小さく切って小さめのお皿に盛りつけます、そして事前に焼いたクレープの生地もちょっと大きめのお皿に入れ、カートに乗せて昼食をする部屋に運びました。
「お待たせしましたアルセル伯爵様」
「早かったのね、ありがとう」
僕が到着すると、みんなが席に座っていました、とても長いテーブルでアマンダたちと向かい合う感じでアルセル伯爵様とシャミルちゃんが座っています、僕はみんなの真ん中になる感じで位置取りをして、四角い鉄板を温めバターを塗ります。
「すごく良い匂いですわ」
「ほんとね、これだけでも人気になるのが分かるわね」
アルセル伯爵様とシャミルちゃんが部屋の香りにウットリです、ここで赤ワインを投入しみんなから注目を貰います、クレープの生地が燃えていてみんなが慌てていますよ。
「お、おいおいアユム!」
「平気だよアマンダ、これはフランベっていう調理法なんだ失敗じゃない、ここに隣で焼いてるオーク肉と、細かく切ったチーズを投入して、クルクルっと巻いて出来上がりだよ」
出来上がった要望のチーズクレープをお皿に乗せ、シャミルちゃんの前に置きました、シャミルちゃんはナイフでクレープを切りフォークを刺します、クレープを持ち上げるとトロトロにとろけたチーズが伸び、シャミルちゃんが口に入れてウットリです。
「うぅ~!?おいし~い」
シャミルちゃんの顔を見てアルセル伯爵様も食べたそうなので、僕は同じように作っていきアルセル伯爵様の前に置きました、アルセル伯爵様も食べてウットリです。
「じゃあアマンダとイーシャにもね」
ふたりが食べ終わる前に急いでアマンダとイーシャの分を作り食べてもらいました、ふたりもすごく幸せそうです、そして僕は次を準備に入ります。
「しょっぱい物の後は甘いのだよ、同じように生地を焼いてそこにフルーツを入れて最後にアイスを投入っと」
僕はさっきよりも素早く作業をして、ちょっと溶けたアイスをクレープの生地で包みます、お皿に乗せシャミルちゃんの前に置くと不思議そうな顔をしています、湯気が出ているので不思議に思っているんですね。
「フルーツアイスクレープだよ、どうぞ召し上がれシャミルちゃん」
僕の笑顔に頷いて答え、シャミルちゃんがクレープを一口食べました、そしてさっきよりも良い笑顔です、やっぱり甘いモノは格別だよね。
「わ、わたくしにもお願いしますアユムさん」
「分かっていますよアルセル伯爵様、もう出来上がります」
僕はどんどんみんなに作ってあげて行きました、味もピザ風やチョコやブドウと色々です、そしてみんながお腹いっぱいになってきた所で、最後に僕のお気に入りのプリンの入ったクレープです。
「なな、何ですかこれは!?」
「すごくおいしいですわ」
「プリンクレープです、気に入って頂けましたか?」
僕はアマンダとイーシャの分を作った後、自分のも作って食べました、これは僕の馬車の中で育てているボウボウドリの卵で作ったプリンです、生クリームもそうなんですが馬車の中だとすごく品質が良くなるんです。
「もう最高よ!ねぇシャミル」
「うん!【モグモグ】うん!」
シャミルちゃんは口に入れ過ぎて返事が出来ないようでした、それでも頷くだけはしていて、アルセル伯爵様は笑っていましたよ。
「これは卵で作るので数は作れませんが、こういった特別な時には出せるんです、凄く美味しいでしょ」
「ええ、とっても美味しいわ・・・それにさっきも使っていたワインも変わってるわね、もしかしてアユムさん、商業ギルドにお酒を卸さなかった?」
アルセル伯爵様に聞かれ、僕は隠すことではないので頷きました、そしてワインの事も話し飲んでもらいました。
「なるほど、美味しいわ」
「さっきのフランベはアルコールを飛ばして香りをつける料理法なんです、ワインの香りがして良かったでしょ?」
アルセル伯爵様がその問いに頷き、赤ワインを飲んでいます、そしてちょっと赤くなり始めました。
「あ、あのアユム様、お母さまにした旅のお話をワタクシにもしていただけませんか?」
最初は僕たちを警戒していたシャミルちゃんも、クレープを食べて少しは打ち解けた様です、僕は要望通り旅のお話をすることにしたんだ、場所はゆったり出来るようにさっきの応接室です、執事さんとメイドさんがジュースとお菓子を持ってきてくれましたよ。
「って事で、イーシャはお兄さんとケンカ別れしないで済んだんだ、それから僕たちの仲間になって今も旅をしてるんだよ」
僕たちは楽しくお話をして時間もあっという間に経ちました、そしてシャミルちゃんもすごく嬉しそうにニコニコです。
「皆さんお強いのですわね、尊敬いたしますわ」
シャミルちゃんが尊敬のまなざしをし始め、アマンダとイーシャがテレています、僕は二人に背中をバシバシ叩かれています、それを見て向かいのソファーに座っているシャミルちゃんは楽しそうです。
「それじゃ日が落ちて来たから、そろそろお暇しようか、楽しかったよシャミルちゃん」
背中をさすってお別れを言うと、そのタイミングでメイドさんが夕食だと告げました、シャミルちゃんの「ご一緒にどうですか?」と言う期待のまなざしを断れず、僕たちは夕食をごちそうになる方を選んだんだ。
「いいのかしら?」
「良いんじゃねぇか?」
部屋を移動して、アマンダとイーシャが椅子に座って遠慮しています、僕も遠慮したんですよ、でも執事さんたちがどうしてもと言ってきて断れなかったです、シャミルちゃんのまなざしもありましたしね。
「昼食はアユムさんにごちそうしてもらったから、今度はこちらの番よ、料理長が腕を振るったから沢山食べてちょうだいね」
アルセル伯爵様も仕事を済ませたのか参加しています、そしてサラダから始まりオードブルとメイン、最後にデザートが運ばれてきたんです、胡椒と塩をふんだんに使い、更に個別のソースを作っていてなかなか良かったです。
「どうだったかしら?うちの料理長はなかなかの腕なのよ」
アルセル伯爵様がそう言ってきます、でもミケサさんが僕の中でトップなのは変わりません、その次位ですかね。
「とても美味しかったです、ありがとうございましたアルセル伯爵様」
「そう言ってもらえてよかったわ・・・でも、お酒にはちょっと合わないのよね、ごめんなさい」
僕がお酒を飲んでいないので合わないと勘違いしているみたいです、アルセル伯爵様はワインが入ったコップを少し揺らして落ち込んでいます、僕は『お酒がワインとエールだけじゃねぇ』っと思っています、だから僕はここで他の料理とお酒を増やそうと思います。
「ではアルセル伯爵様、この料理に合うお酒を造る気はありませんか?」
「あら!?なんだか面白そうな話ね、魔道具と一緒にやってみましょうか」
アルセル伯爵様はにこやかに賛成してくれました、僕の作戦はここから始まります、他の街や村でも見た光景だとアマンダとイーシャが頭を抱えています、これでここのクエストはクリア間違いなしですよ。
僕が厨房に着くと、10人の料理人さんたちが待っていました、頭を下げて自己紹介をしてくれたんです、そして器具の説明を一通りしてもらい考えます、7人の料理人さんは夕食の準備をするそうなので、僕に着くのは3人です、でも広いしとても使い易そうな調理場です、せっかくの貴族様の昼食ですからね、ちょっと豪華に行きましょう。
「っと言う事で、生地をその場で焼いて行く手法にしましょう、皆さん材料を切っていきますよ」
「「「はい」」」
材料を3人の料理人さんと準備をしました、フルーツやアイス、肉などを小さく切って小さめのお皿に盛りつけます、そして事前に焼いたクレープの生地もちょっと大きめのお皿に入れ、カートに乗せて昼食をする部屋に運びました。
「お待たせしましたアルセル伯爵様」
「早かったのね、ありがとう」
僕が到着すると、みんなが席に座っていました、とても長いテーブルでアマンダたちと向かい合う感じでアルセル伯爵様とシャミルちゃんが座っています、僕はみんなの真ん中になる感じで位置取りをして、四角い鉄板を温めバターを塗ります。
「すごく良い匂いですわ」
「ほんとね、これだけでも人気になるのが分かるわね」
アルセル伯爵様とシャミルちゃんが部屋の香りにウットリです、ここで赤ワインを投入しみんなから注目を貰います、クレープの生地が燃えていてみんなが慌てていますよ。
「お、おいおいアユム!」
「平気だよアマンダ、これはフランベっていう調理法なんだ失敗じゃない、ここに隣で焼いてるオーク肉と、細かく切ったチーズを投入して、クルクルっと巻いて出来上がりだよ」
出来上がった要望のチーズクレープをお皿に乗せ、シャミルちゃんの前に置きました、シャミルちゃんはナイフでクレープを切りフォークを刺します、クレープを持ち上げるとトロトロにとろけたチーズが伸び、シャミルちゃんが口に入れてウットリです。
「うぅ~!?おいし~い」
シャミルちゃんの顔を見てアルセル伯爵様も食べたそうなので、僕は同じように作っていきアルセル伯爵様の前に置きました、アルセル伯爵様も食べてウットリです。
「じゃあアマンダとイーシャにもね」
ふたりが食べ終わる前に急いでアマンダとイーシャの分を作り食べてもらいました、ふたりもすごく幸せそうです、そして僕は次を準備に入ります。
「しょっぱい物の後は甘いのだよ、同じように生地を焼いてそこにフルーツを入れて最後にアイスを投入っと」
僕はさっきよりも素早く作業をして、ちょっと溶けたアイスをクレープの生地で包みます、お皿に乗せシャミルちゃんの前に置くと不思議そうな顔をしています、湯気が出ているので不思議に思っているんですね。
「フルーツアイスクレープだよ、どうぞ召し上がれシャミルちゃん」
僕の笑顔に頷いて答え、シャミルちゃんがクレープを一口食べました、そしてさっきよりも良い笑顔です、やっぱり甘いモノは格別だよね。
「わ、わたくしにもお願いしますアユムさん」
「分かっていますよアルセル伯爵様、もう出来上がります」
僕はどんどんみんなに作ってあげて行きました、味もピザ風やチョコやブドウと色々です、そしてみんながお腹いっぱいになってきた所で、最後に僕のお気に入りのプリンの入ったクレープです。
「なな、何ですかこれは!?」
「すごくおいしいですわ」
「プリンクレープです、気に入って頂けましたか?」
僕はアマンダとイーシャの分を作った後、自分のも作って食べました、これは僕の馬車の中で育てているボウボウドリの卵で作ったプリンです、生クリームもそうなんですが馬車の中だとすごく品質が良くなるんです。
「もう最高よ!ねぇシャミル」
「うん!【モグモグ】うん!」
シャミルちゃんは口に入れ過ぎて返事が出来ないようでした、それでも頷くだけはしていて、アルセル伯爵様は笑っていましたよ。
「これは卵で作るので数は作れませんが、こういった特別な時には出せるんです、凄く美味しいでしょ」
「ええ、とっても美味しいわ・・・それにさっきも使っていたワインも変わってるわね、もしかしてアユムさん、商業ギルドにお酒を卸さなかった?」
アルセル伯爵様に聞かれ、僕は隠すことではないので頷きました、そしてワインの事も話し飲んでもらいました。
「なるほど、美味しいわ」
「さっきのフランベはアルコールを飛ばして香りをつける料理法なんです、ワインの香りがして良かったでしょ?」
アルセル伯爵様がその問いに頷き、赤ワインを飲んでいます、そしてちょっと赤くなり始めました。
「あ、あのアユム様、お母さまにした旅のお話をワタクシにもしていただけませんか?」
最初は僕たちを警戒していたシャミルちゃんも、クレープを食べて少しは打ち解けた様です、僕は要望通り旅のお話をすることにしたんだ、場所はゆったり出来るようにさっきの応接室です、執事さんとメイドさんがジュースとお菓子を持ってきてくれましたよ。
「って事で、イーシャはお兄さんとケンカ別れしないで済んだんだ、それから僕たちの仲間になって今も旅をしてるんだよ」
僕たちは楽しくお話をして時間もあっという間に経ちました、そしてシャミルちゃんもすごく嬉しそうにニコニコです。
「皆さんお強いのですわね、尊敬いたしますわ」
シャミルちゃんが尊敬のまなざしをし始め、アマンダとイーシャがテレています、僕は二人に背中をバシバシ叩かれています、それを見て向かいのソファーに座っているシャミルちゃんは楽しそうです。
「それじゃ日が落ちて来たから、そろそろお暇しようか、楽しかったよシャミルちゃん」
背中をさすってお別れを言うと、そのタイミングでメイドさんが夕食だと告げました、シャミルちゃんの「ご一緒にどうですか?」と言う期待のまなざしを断れず、僕たちは夕食をごちそうになる方を選んだんだ。
「いいのかしら?」
「良いんじゃねぇか?」
部屋を移動して、アマンダとイーシャが椅子に座って遠慮しています、僕も遠慮したんですよ、でも執事さんたちがどうしてもと言ってきて断れなかったです、シャミルちゃんのまなざしもありましたしね。
「昼食はアユムさんにごちそうしてもらったから、今度はこちらの番よ、料理長が腕を振るったから沢山食べてちょうだいね」
アルセル伯爵様も仕事を済ませたのか参加しています、そしてサラダから始まりオードブルとメイン、最後にデザートが運ばれてきたんです、胡椒と塩をふんだんに使い、更に個別のソースを作っていてなかなか良かったです。
「どうだったかしら?うちの料理長はなかなかの腕なのよ」
アルセル伯爵様がそう言ってきます、でもミケサさんが僕の中でトップなのは変わりません、その次位ですかね。
「とても美味しかったです、ありがとうございましたアルセル伯爵様」
「そう言ってもらえてよかったわ・・・でも、お酒にはちょっと合わないのよね、ごめんなさい」
僕がお酒を飲んでいないので合わないと勘違いしているみたいです、アルセル伯爵様はワインが入ったコップを少し揺らして落ち込んでいます、僕は『お酒がワインとエールだけじゃねぇ』っと思っています、だから僕はここで他の料理とお酒を増やそうと思います。
「ではアルセル伯爵様、この料理に合うお酒を造る気はありませんか?」
「あら!?なんだか面白そうな話ね、魔道具と一緒にやってみましょうか」
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