異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

7章学校

130話 実技試験終了

「みんなお疲れ様」


どうもケティーです、私は今イビルディア先生の膝の上で生徒たちが帰ってきたのをねぎらっています。


「先生ひどいですよ！」


「そうだぜケティー先生！どうして教えてくれなかったんだよ」


帰ってきたそうそうファランとアステカルが言ってきました、他の数人の生徒もそうみたいね、まぁテントや指輪の事だわね。


「私が言いたいことが分かりませんかファラン、アステカル」


「？？？」


「な、何をだよ先生」


「森の中でのあなた達の行動ですよ、誰か答えられる人はいませんか？」


私が教えてもいいんだけど、出来ればみんなで考えて自分たちで出してほしいのよね。

少し考えれば簡単なのよ、特にファランとアステカルのＰＴは私のピエロたちに助けられているんだからね。

モンスターに囲まれて大変だったのよ。


「わたくしがお答えしますわ先生」


「じゃあお願いカルミラ」


手を挙げたのはカルミラだね、嬉しそうに話し始めたわ、あの子たちは指輪の効果に一番最初に気付いて、暴走しないでモンスターを狩っていたとピエロから報告が来てるわ。


「っと言うわけですわ、わたくしたちは安全を考えながら戦闘をしましたの、先生はわたくしたちにどんな状況でも冷静に行動しなさい、と言っているのですわ」


うんうん良く分かっているわ、まぁカルミラたちは運が良かったよね。

初戦でオークを倒した後、アステカルたちと同じ感じで少し暴走気味だったの、でも森に入って直ぐだったからモンスターがあまりいない区域ばかりが続き、着実に戦闘をして冷静になれたからちゃんと作戦を立てれたのよ。

レベルが十分に上がって余裕が生まれたのね。


「ぐっ、確かに俺たちは考えなしに行動をしていたかもしれない、だが事前に言っておいてくれれば、こんなことにはならなかったぞ」


「うんそうね、だから戦闘をする前にしっかりと仲間と話し合っておくのよ、みんなは私がアイテムを渡した時聞いたわよね、これは何ですかって」


みんなが頷いてるわ、そしてその時私は秘密って言ったの、その後誰かがスキルで調べていれば異常な物だと分かったはずなのよ、それなのにそのまま行ってしまったわ、それが原因ね。


「ってわけよ、私が言わなかった原因をみんなで考えなかったのがいけないの、貰えた少ない情報をみんなで考え行動しなさいって事だったのよ、今後はそう言った事も考えてね」


みんな黙ってしまったわ、まぁこれは私が勝手にやってることだから、実技試験は普通に合格なのよ。


「がっかりしているようだけど、失敗してもいいのよ、あなた達はまだ学生なんだからね」


私がそう言ったらみんなが顔をあげたわ、なんでって顔してね。

だってそうでしょ、これは本番ではなく失敗してもいい練習なの、戦争などの本番の時（ない方が良いけど）にミスをしなければいいのよ。


「あなた達は実技試験の2日間を森で過ごしたわ十分合格よ、護衛がいたとはいえね、よく頑張りましたね」


笑顔で私が言ったらみんな嬉しそうだったわ、うんうん解ってくれればいいのよ、次があるんだからね。


「では試験は終了ですねケティー先生、戻る準備をして学園に戻りますよ」


「あ、はいイビルディア先生」


結局説明の最中もずっとイビルディア先生は私を抱いたままでした、だから威厳とかがあるんだから、生徒たちの前では放してほしいかな。

私はみんなから指輪とテントを返してもらって学園に戻りました、みんな返すのを渋っていたわ。

物が物だから返してもらわないと困るのよ、しょうがないからご褒美として初級のスクロールを渡したの、それとオークとかの報酬もね、下級貴族の子たちや商人の子はすごく嬉しそうだったわ、まったく現金ねみんな。


そして次の日試験の合格発表がされました、私はその間みんながそれぞれ何レベルなのかを紙に書いてもらいましたよ。

今後の授業の方針を決めなくちゃいけないもんね。