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アカバレって、マ?
アカバレって、マ? Seite 6
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*
食べ終わったら、そのまま後片付けだ。
一応俺も後片付けしている。
……食器を運ぶだけだけど。
「じゃあ紘汰、運んでくれる?」
「うん」
シンクに食器を置く。
ちなみにカレー皿とか油物を重ねると、重ねられたお皿の底も油まみれになって、洗うのが大変だと怒られたことがある。
怒ると言っても、ちょっと優しく注意されたくらいで、壮馬が怒っているところなんて、いつ見た以来だろう…。
「ありがとう、じゃあ先にお風呂入っておいで」
「分かった!あとよろしく」
「あ、タブレット借りるね」
「おっけー、多分充電器にささってるはず!」
「了解!」
俺と壮馬には共用のタブレットがある。
主に俺はアプリでゲームしたり、壮馬は本を読んだりするのに使っている。
髪を洗い、全身を洗ってから湯船に浸かる。
あー、今日はなんか疲れた…。
今日は学校も半日だけだったし、ほとんど疲れていないはずなのに、なんだろうこの疲労感…。
あー、さっきのあーんか。あれは色々と心臓に悪いな。恋人できても絶対にやらないぞ。
湯船から出て身体を拭く。
あ、しまった、パジャマ忘れた…まぁいいか、どうせ壮馬だし。
パンイチで部屋に戻ると、案の定壮馬はタブレットに夢中のようだ。
「壮馬パジャマ忘れた~、ってどうかした?」
ベッドに座る壮馬の隣に腰掛ける。
「これ紘汰のアカウント…?」
そう言って渡してきたタブレットに映っているのは、紛れもなく俺の“エロアカ”。
「――?!」
一瞬時が止まった。
オワッタ…、俺の人生終わった…。
どうやら最後の晩餐はシーフードカレーのようだ。
でもプリン食べられたからまぁいいか……いや、よくないだろ。
えってかなんで?…なんでタブレット?もしかしてあの時か!えっちな動画をタブレットの大画面で見ようと思って、ブラウザからログインした時だな?!春休みだったからログアウトするの忘れてた!?
ものすごいスピードで原因究明する俺。
というかこの状況どうする…?
この際原因なんてどうでもいいよ…よりにもよって、幼馴染の壮馬にバレるなんて…。
「ごめん、見ちゃって」
沈黙を破ったのは壮馬だ。いや壮馬は悪くない。そのままにしていた俺が圧倒的に悪い。
「いやこっちこそ、ごめん…男同士で気持ち悪いよな。もしあれなら友達やめてくれていいから…」
自分で言ってて泣きそうになる。
でも最悪のシナリオを覚悟しないわけにはいかない。
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食べ終わったら、そのまま後片付けだ。
一応俺も後片付けしている。
……食器を運ぶだけだけど。
「じゃあ紘汰、運んでくれる?」
「うん」
シンクに食器を置く。
ちなみにカレー皿とか油物を重ねると、重ねられたお皿の底も油まみれになって、洗うのが大変だと怒られたことがある。
怒ると言っても、ちょっと優しく注意されたくらいで、壮馬が怒っているところなんて、いつ見た以来だろう…。
「ありがとう、じゃあ先にお風呂入っておいで」
「分かった!あとよろしく」
「あ、タブレット借りるね」
「おっけー、多分充電器にささってるはず!」
「了解!」
俺と壮馬には共用のタブレットがある。
主に俺はアプリでゲームしたり、壮馬は本を読んだりするのに使っている。
髪を洗い、全身を洗ってから湯船に浸かる。
あー、今日はなんか疲れた…。
今日は学校も半日だけだったし、ほとんど疲れていないはずなのに、なんだろうこの疲労感…。
あー、さっきのあーんか。あれは色々と心臓に悪いな。恋人できても絶対にやらないぞ。
湯船から出て身体を拭く。
あ、しまった、パジャマ忘れた…まぁいいか、どうせ壮馬だし。
パンイチで部屋に戻ると、案の定壮馬はタブレットに夢中のようだ。
「壮馬パジャマ忘れた~、ってどうかした?」
ベッドに座る壮馬の隣に腰掛ける。
「これ紘汰のアカウント…?」
そう言って渡してきたタブレットに映っているのは、紛れもなく俺の“エロアカ”。
「――?!」
一瞬時が止まった。
オワッタ…、俺の人生終わった…。
どうやら最後の晩餐はシーフードカレーのようだ。
でもプリン食べられたからまぁいいか……いや、よくないだろ。
えってかなんで?…なんでタブレット?もしかしてあの時か!えっちな動画をタブレットの大画面で見ようと思って、ブラウザからログインした時だな?!春休みだったからログアウトするの忘れてた!?
ものすごいスピードで原因究明する俺。
というかこの状況どうする…?
この際原因なんてどうでもいいよ…よりにもよって、幼馴染の壮馬にバレるなんて…。
「ごめん、見ちゃって」
沈黙を破ったのは壮馬だ。いや壮馬は悪くない。そのままにしていた俺が圧倒的に悪い。
「いやこっちこそ、ごめん…男同士で気持ち悪いよな。もしあれなら友達やめてくれていいから…」
自分で言ってて泣きそうになる。
でも最悪のシナリオを覚悟しないわけにはいかない。
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