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22、さぁ、踊りましょう
しおりを挟む「ノアール、今日はダンスを練習しますわよ」
「ダンスですか・・・夜会に向けてということですね?わかりました、お相手致しますね」
オーロラとノアールは、夜会の参加を前にダンスを合わせておく事にした。
「オーロラ様、ダンスお上手ですね」
「来るべき日の為に練習はしているわ。ノアールも、身のこなしもリードもさすがね」
「いえいえ、見様見真似ですよ。お嬢様をドキドキさせれていないなら、まだ余裕がないと言う事でしょう」
【ノアールside】
ダ、ダンス!?何年踊ってないんだっけ・・・覚えてるかな・・・
意外と踊れるな。良かった。いや、しかし、この距離感はヤバい!オーロラ様の甘さを含んだような髪が目の前でふわふわ揺れて・・・つい目で追ってしまう。しかもなんだいいにおいする・・・
俺、顔赤くなったりしてないか?手汗とか大丈夫か!?
耐えろ、耐えろ、俺!スマートな俺を演じ切るんだ!
【オーロラside】
私ったら、ナイス作戦ね!早く気付けばよかったわ、ダンスの練習!
これなら何も疑われずにノアールに触れれるじゃない!ノアールの手をとって、ノアールに密着して・・・ノアールが近いわ!きゃぁぁ!
見上げるこの身長差がいいわね。筋張った首が色気を醸し出してるわ・・・動くたびにノアールの黒髪がサラサラ揺れるわね。つい目で追ってしまう。さっきから何度も目が合うわね。私の動きを確認してリードをしてくれているのね?大人の余裕だわ、スマートね。はぁ・・・素敵!
考えている事は似通っているのだが、オーロラは自身が今まで発言してきたことを聞かれていたことがあるなど知らない。ノアールは度々聞かせられているので、今日も俺の何を見て何を考えているんだ!?と気になって仕方がない。
この2人の気持ちが通じ合う日がくるのだろうか・・・
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次回
晩餐は、大きな舞台への準備
あなたは殿下の婚約者にはなれない、いえ、させないわ
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