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【ノアールside】甘えてくるオーロラが可愛い
しおりを挟むオーロラはノアールの腕に抱かれたまま謁見室を後にした。城を出て、公爵家の馬車に乗る。
「自分で座るか?」
「このままがいい」
そんなに俺の腕に抱かれてたいのか・・・オーロラ・・・可愛すぎる
「お姫様は今日は、とことん甘えるんだな?」
「えぇ、今日くらいいいでしょう?」
「はいはい、仰せのままに」
今日くらいと言わず、ずっとでもいいぞ?
「お嬢様、ノアール様、おかえりなさいませ・・・って、お嬢様、どうなさったのです!?」
ビリビリに裂かれたドレスを見て、使用人が驚いている。
そんな目で見るな、俺がやったんじゃないからな!?
コンコンコン。
ん?こんな遅くに誰だ?
「どうぞ?」
「ノアール・・・」
お、おーろらぁぁ!!!・・・そんな姿で男の部屋に来てはいけない!
「オーロラ・・・どうした?」
「眠れないの・・・今日だけ一緒に寝てもいいかしら?」
な、何言ってるんだ!一緒にだと・・・
「へっ!?い、一緒に!?」
「えぇ、怖くて・・・思い出してしまって眠れそうにないの」
そうか・・・怖かったよな・・・俺がもっと早く見つけてあげていればこんな思いせずにすんだのにな。
「し、仕方ないな。今日だけだぞ?」
「ありがとう・・・ノアール」
うっ・・・俺、我慢できるか・・・耐えろ、俺!怖がってるオーロラをさらに怯えさせるなんてありえんからな・・・オーロラは俺を試してるのか?
んん・・・横に寝るんだよな?うっ・・・こっちにって言ってみるか・・・うわぁ・・・オーロラが隣にいる!初めて会った日も一緒に寝台には入っていたが、あの時は怪我していたし、一緒に寝てることすら起きるまで知らなかったんだからな・・・今は、意識がある。うぅ・・・緊張する・・・お、おいっ、そんなに寄ってくるな!うわぁぁぁ・・・オーロラが、オーロラが・・・可愛い。もう、抱きしめてしまいたい・・・頭くらいなら撫でていいよな?背中さするくらいなら・・・あれ・・なんだか・・・俺も・・・眠く・・・オーロラ・・・好きだ・・・。
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次回
【オーロラside】
さぁ、私は安心して眠ったわよ?ノアールも寝なさい!
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