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25、今日も一緒に

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湯あみを済ませ、明日の街案内(アリエルにとってはデート)の事を考えながら部屋でくつろいでいた。フローラとの買い物で、必要な物は買い揃えたはずだ。リシェリアが楽しめるような事をと悩んでいた。いかんせんアリエルは、女性とお付き合いしたことがない為、リシェリアをどこに連れていったらいいのかが全くわからないのだ。うんうんと悩んでいてだいぶ時間が経っていた。そろそろ寝るかとソファから立ち上がった時、ノックする音が聞こえた

コンコンコン。

「どうぞ」

入って来たのはリシェリアだった。

「リシェリア嬢・・・どうした?」
「あの・・・今日も一緒に寝てもいいですか?」
「・・・あ、あぁ・・・かまわんが」

にこっと笑顔になるリシェリア。アリエルはそのまま部屋に招き入れ、一旦ソファに並んで座る。

「明日街に行くが、どこか行きたいところはあるか?」
「いろんなお店がありました。アクセサリーショップに雑貨屋さんカフェもありました!

リシェリアは、フローラとの買い物で目についたものを次々にあげていく。

「あぁ、時間はたっぷりあるからな。リシェリア嬢の行きたいところに行こう」
「はい!」

しばらくソファで寛いでいたが、アリエルは何となく気になって言葉に出てしまった。

「今日は泣かないのか?」
「えっ?あ、今は大丈夫です」
「そうか・・・泣きたくなったらいつでも胸を貸してやるぞ?」

リシェリアはまさかの提案に、顔が一気に赤くなったのを自覚した。それを見て物凄い事を言ってしまったかもしれないと、アリエルもつられて真っ赤になる。しかしリシェリアが、もっと上をいくことを言う。

「あの・・・泣いた時じゃないとダメですか?」
「へっ!?い、いつでもいいが・・・」
「では失礼しますね」

そう言うと、リシェリアはそっとアリエルの胸に頭を預ける。まさか今すぐだと思っていなかったアリエルは、非常にパニックになった。しかし自然な流れだったかもしれないと、自己満足しニマニマしていた。

「そろそろ寝るか?」
「はい」

二人は寝台に移るも、今日はリシェリアの髪にリボンがない。どうするかとキョロキョロしていたアリエル。


「団長様、このままでいいです」
「?」
「リボンはいりません」
「えっ・・・そう言えば昨日はお前がといたのか」
「はい寝辛いかと思いましたので」

「今朝みたいな事が起きるかもしれんし、それ以上の事がおきるかもしれん」
「いえ!いりません」


やけに強く出るリシェリアに押され、そのまま眠りにつくとこになった。




ーーーーーーーーーーーーーーー


次回

【アリエルside】


い、今なのか!?
その考えはなかった・・・
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