お嬢さんはある日森の中で熊さんに出会った

【アリエルside】俺を試しているのか？

明日のデート・・・楽しみすぎる。街に見回りには行くが、こんなにワクワクする事はなかったな・・・

いろいろ考え事し過ぎてだいぶ時間が経ってたみたいだな・・・そろそろ寝るか。

コンコンコン。

ん？・・・まさか・・・リシェか？期待しすぎか？

リシェだったぁぁぁぁ！！ぬぁっ・・・なんだその夜着は・・・可愛いがマシマシじゃないか！！もしかして、今日も一緒に寝てと・・・言うのか？

「あの・・・今日も一緒に寝ていいですか？」

きたぁぁぁぁぁ！！！歓迎だ、大歓迎するぞ！


その前に明日どんな所に行きたいかを聞いておこう。うんうん、フローラとの買い物でだいぶ楽しんだのだな。明日は行ってない店に入ってみるか。

「今日は泣かないのか？」

って、俺何聞いてるんだ！これじゃ泣けって言ってるみたいじゃないか・・・


「えっ？あ、今は大丈夫です」


だよな・・・わかってた・・・わかってたぞ・・・残念とか思ってないから・・・

「そうか・・泣きたくなったらいつでも胸を貸すぞ？」


いつでも胸を貸してやるぞ？泣く時は俺の所に来い。リシェが頼るのは俺だけがいい・・・って、リシェ、真っ赤だ・・・えっ、今のって照れるようなセリフだったのか？なんか恥ずかしくなってきた。慣れてもないのに、なに格好つけてんだ、俺・・・

「あの・・・泣いた時じゃないとダメですか？」

はぁっ！？何だと・・・その考えはなかった！あぁ、いつでもいいぞ、もう俺の身体はリシェのものだ。好きに使え！なにぃぃぃ！！い、今なのか！？心の準備が・・・って昨日もしたじゃないか！いや、何回あっても慣れん・・・落ち着け俺！

しかし、焦ったが、いい流れだったんじゃないか？なんか自然にこういう風になったのは良かった。いつでもいいぞ、俺を好きに使え。


さぁ、そろそろ寝るか・・・おん？今日は髪にリボンがないじゃないか。どうするか・・・何かないか？

「団長様、このままでいいです」

このままとはそのまま？いやいやダメだろう！そう言えば、昨日はリボンはほどけたとは思えん有り様だった。まさかお前がといたのか？寝辛いかと思った？寝辛いとか気にするんじゃなく、自身の身の安全を気にしろ。危ないんだぞ？俺だって男なんだからな。

急に頑固になったな。意地でもこのまま寝るというのか。でも、まさかな・・・俺に抱きしめられたいとか・・・それはさすがにないか。なんか俺試されてるのか？小悪魔リシェはなかなか手強いな・・・


翌朝目が覚めたら、腕の中にまた天使を捕らえていた。


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次回

旦那様、ここで１日過ごすおつもりですか？