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【アリエルside】もっと甘えて来い

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本当はこんな危ない事をリシェにさせたくはなかった。きっと今、怖い思いをしている。すぐにでも駆けつけたい。リシェをこの腕に抱きしめて守りたい。


令嬢達にリシェが部屋に連れ込まれた。覚えておけ、リシェに傷一つでもつけてみろ。お前達の命はないと思え!ん?令息達が二人こちらに近付いてくるな。




「そんなに男性が好きならプレゼントして差し上げますわ」




何をプレゼントすると言うのだ・・・どうせロクなもんじゃな・・・おい!男ども!その部屋に入るんじゃない!




「あなた達、好きにしていいわよ」




何を言ってやがる!リシェを好きにしていいのは俺だけだ!




「叔父上、気持ちは痛いほどわかりますが、もう少しです、確実に現場を押さえてからでないと・・・」

「そんな事わかってる!・・・くそっ」




わかってるが、今すぐ駆けつけたい!こんな近くにいると言うのに!




「こ、来ないでください!これ以上近付かないで!」

「嫌がるフリか?」




嫌がるフリじゃない!嫌がってんだ!お前なんかを喜んで受け入れるわけがないだろうが!




「うるさいな、大きな声出すなよ。ふん、こうしよう」

「んんっ、んんん!!」




リシェ!くそ、あいつらリシェに何しやがった!触れるな、俺のリシェに触れるなぁぁっ!!!




くそっ!もう限界だ!これ以上は・・・




「君、処女じゃないんだってね?」

「一回やったなら、二回も三回も同じでしょ」




「あいつら・・・許さん」

「叔父上」

「もう十分だ!!」




あああぁぁぁっ!!!もう無理だ、これ以上リシェに触れさせてたまるか!




「リシェリア様、夜は長いですから、ぜひお楽しみくださいませね、ふふっ」



あぁ・・・もう限界だ!!リシェ今助ける!




「叔父上!!まだです!」

「もう十分だと言っただろう!これ以上は相手を殺しかねんぐらいに俺は怒っている!」





バァァァッン!!!





「そこまでだ!その汚い手を離せっ!!」




俺のリシェに何してやがる!お前らは万死に値する、俺の可愛いリシェに俺以外が触れることは許さん!





「ちょっと、何するの!離しなさい!」

「そうよ!私達は関係ないでしょ!」


「うるさい!黙れっ!!」




うるせぇ・・・黙ってろ!俺は今から可愛いリシェを甘やかすんだ・・・頑張ったリシェを抱きしめるんだ。はぁ・・・リシェ・・・戻ってきた。俺の腕の中に戻ってきた・・・可哀想にこんなに震えて・・・もう大丈夫だ。いかん、俺の方が震えてしまっているな・・・




「・・・リシェ・・・怖い思いをさせたな・・・すまない」

「大丈夫ですよ。アル様が助けに来てくれるってわかってたんですから」




あぁ、当たり前だ。俺はお前だけの騎士で、お前の夫だぞ?助けるのは当たり前だ。でも、お前は震えていたではないか・・・我慢をするな・・・




「でも!震えていたではないか!」

「もう、とまりました。アル様に抱きしめて貰えたから、とまったんですよ?」




リシェ・・・震えはとまったとは言え・・・もっと甘えて来い。なんなら俺が甘えられたいんだ・・・



「リシェ、強がるな・・・もっと俺に甘えろ」

「甘えてますよ?」




そんなの、甘えてるうちに入らん。もっと甘えて来い。って言うか、甘えてくれ。




「いや、もっとだ、もっと甘えていいんだ」

「じゃあ、帰ったらご褒美くださいね?」

「あぁ、なんでも好きなものを言え」




何が欲しいんだ?お前のおねだりはいつも可愛すぎるからな・・・今回は頑張った。何でも叶えてやるぞ?





「ふふっ、じゃあ、アル様ください」

「へぁっ!?いっ・・・いやっ、リシェ、そんな事言ったら熊さんは我慢できなくなるぞ・・・」



ちょっと、待て!お前まさか・・・俺とのアレを・・・望んでいるというのか!?本当か?・・・お、俺・・・我慢できなくなっちゃうだろ!!どうなのだ・・・したいのか?俺に身体を暴かれたいのか?全て触れてもいいのか?ど、どう言う意味なのだ・・・ん?・・・これは・・・違うのか!お、俺・・・勘違いした!これ以上の行為を求められていると勝手に勘違いして舞い上がっていた!うわ・・・恥ずかしい・・・




「?」

「あ・・・いや、ち、違う!俺はもう、お前のものだ。だから、他のものにしろ!」



自分で言った言葉の意味をわかってないな・・・無自覚か・・・俺の全てはもう、お前のものだ。この体は好きに使えばいい!いや、違うな・・・とりあえず、俺の身体はもうリシェのものだから、やるとかやらないとかではないのだ。他のものにしろ。





「うーん・・・では、キスいっぱいしてくださいね?」

「キスか・・・それは俺にもご褒美になってしまうんだが・・・まぁ、いいか。俺のお姫様がお望みだ」




俺へのご褒美を考えろとは言ってないんだが?・・・リシェにもご褒美になるのか?





「とりあえず頑張ったご褒美な?」

「ふふっ、ありがとうございます」




可愛い・・・可愛すぎる・・・もう、帰ってからなどではなく、ここで存分にリシェを可愛がりたい・・・仕方ない、帰ったら覚悟しろよ?ちゅっちゅの刑に処してやる!




「叔父上、あまり見せつけないでくださいよ・・・辛いのですが」

「そんなの知るか。邪魔するな」



全くいいところなのに、邪魔するんじゃない!まぁ、いい、これでわかっただろう?お前が手放した女の可愛さ、そしてお前が見る事のできなかったこの甘える天使な嫁。そうか、そうか、羨ましいか!俺は、頬擦りするぞ?どうだ?いいだろう?嫌がるところか、嬉しそうなリシェを見ろ!なんならリシェのほうから抱きついてきてるんだぞ?可愛いだろう?存分に見せつけられて落ち込むがいいさ。




「せめて帰ってからにしてもらえます?」



見せつけられるのも限界か・・・ふふっ。可愛いもんなぁ、本当だったらお前の腕の中でこうやって甘えていたんだもんな?





「リシェ、歩けるか?」

「歩けないという事にしたいです」




ん?なんだその返事は?歩けるんだよな?歩けるのに歩かないとは・・・俺に甘えてるのか・・・こんなにも素直に・・・可愛すぎるだろうが!お前はその可愛さを自覚していないのか?ふっ、とにかく俺はみんなに自慢するぞ。






「ん?・・・あぁ、俺の愛しのお姫様は、甘えてるんだな?よし、お姫様は騎士がお運びしましょう」

「はい、よろしくお願いします」





よし、俺はみんなに見せつけてやるぞ。いい機会だ。リシェも・・・その・・・俺の事を自慢だと・・・見せつけたいなどと・・・思っているのだろうか?だとしたら、熊さんはもう自制がきかなくなってしまうぞ?襲ってしまうかもしれん・・・参ったな・・・




リシェリアはアリエルに抱きかかえられフロアに戻った。




ーーーーーーーーーーーーーーー


次回


そんな女が未来の王妃だと?笑わせるな!





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