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公爵令嬢ナディアに恋した伯爵令息
新たな婚約者
しおりを挟む賑やかな伯爵邸で過ごす中、王太子アルフレッドの婚約が発表される。相手はあの男爵令嬢かと思っていたら、全く別の人物であった。アカシア辺境伯の長女、エリアナ。それを知ったナディアは気持ちを沈ませた。
「マルクス・・・」
「どうしたんだ?ディア」
「王太子殿下の婚約者が・・・」
「あぁ・・・アカシア辺境伯令嬢か」
「学園で一緒だったわ・・・」
「そうだな・・・」
「彼女には、想い人がいたわ。幼い頃から一緒だった幼馴染のユリシール子爵令息・・・」
「そう言ってたな・・・しかし、婚約はかわしてなかったのだろう?」
「えぇ、婚約したとは聞いていないけど・・・」
「この婚約は王命なんだ・・・婚約破棄で騒ぎを起こした王太子に、婚約者がいない令嬢で王太子妃としての役割、後ろ盾、そして年齢。それが見合うのが、エリアナ嬢しかいなかったんだ」
「そんな・・・エリアナが・・・私のせいよ・・・」
「誰も君のせいだとは思ってはいない」
「エリアナに悪い事をしてしまったわ・・・」
「いつか・・・役に立てる時がくれば、助けになれるようにしないとな」
「・・・えぇ」
しばらくナディアは気分が沈む事も多かったが、マルクスに大事にされながら、少しずつ元気を取り戻していった。そして、マルクスとナディアは結婚式を挙げた。
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次回
もっと甘えてくれていいんだぞ?
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