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純情令息とお転婆公爵令嬢
しくまれた罠
しおりを挟む(お願い、やめて!助けてセシル様!!)
その時、廊下から声がする。
「こちらですわ!」
バタン!
「エミリア嬢・・・」
(先程の女性・・・と、セ、セシル様!!)
セシルは無表情で感情が読めない。今何を思っているのか、エミリアはどんどん不安になっていく。
「セシル様、お話した通りですわ!セシル様という素敵な方がいらっしゃるのに、お兄様に言い寄ってお楽しみの最中ですのよ。あぁ、穢らわしいわ」
「んんっ!んんーーー!!!」
エミリアは首を横に振って違うと訴える。
(セシル様、違います!そんな事、あり合えない!!)
「ほう、それで?」
(セ、セシル様・・・?・・・幻滅・・・されたのですね・・・)
「この女からお兄様に声をかけてきたのですわ。きっと、これも趣味なのですわ。縛られて、無理矢理されて、興奮を感じる女なんて、本当に穢らわしいわ!」
「・・・全くだ。穢らわしいな」
(そ、そんな・・・)
「セシル様もそう思うのですね!こんな放っておいて、私と将来の話をし」
「穢らわしいのは・・・」
セシルが大股でエミリアに触れているロータスに近寄る。
「ぐあっ!!」
ドサッ
セシルが勢い任せにロータスの腹を拳で殴る。床にうずくまったロータスを引きずり、廊下へと連れていく。
「おい!」
「はい!お呼びでしょうか?」
セシルの声に騎士達が駆けつける。
「この二人を牢に入れておけ!」
「セシル様!?牢に入れるのはあの女ですわ!」
「うるさい!穢らわしいのはお前達だ!連れていけ!」
「御意!」
バタン
扉の閉まる音がして、静寂が訪れる。セシルがゆっくりと近づいてくる。無言でロープを解き始めた。ロープが解かれ解放されると、エミリアは曝け出していた体を隠すように服を掴んで整えようとしたが、その手は阻まれた。セシルが抱きしめてきたのだ。セシルはエミリアの肩に頭を乗せ、抱きしめたまま静かに時間が過ぎていく。
ーーーーーーーーーーーーーーー
次回
失格ですね
失格・・・
あぁ、少し間違った・・・
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