夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

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18.胸のホールを埋めてください

399.獲物を我が手に (side会長)

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リリリリーン リリリリーン

家の電話が鳴った。まさかの朝の五時ぴったしに…

昨日からたぶん不眠不休で、様々なことを調べ上げただろう可愛い青年のことを思うと頬がゆるむ


「おはようございます。まず昨日の失礼な態度をお詫びします。
いろいろ調べましたが、会長のおっしゃっていたことは全て真実でした。
確かに僕は記憶を失っている…」


「あぁ構わんよ…おまえさんの状況じゃったらあの対応はもっともじゃ
自衛の観点から言ったら心もとないくらいじゃよ!」


予想通りの答えにほっとする。
とりあえず第一段階は突破できたっというところだろう


「あと、すいませんが取り急ぎジョン君に確認したいことがあるんです。
…そのジョン君に直接聞きたくて
でもきっと二人だけだと、本当のことを言えないかもしれない

できれば、会長にも同席してもらいたいんです。
会長はジョン君の後見人なんですよね?
ジョン君を守る立場の方がいてくれたら安心して話してくれるかと…」


アキラ君の様子がおかしい、何かをひどく心配している。
そしてジョン君のことをめちゃくちゃ気にしている。
これはチャンスかもしれない…


「あぁ構わんよ、今日来れるのかの?
ジョン君なら八時には起きてるじゃろうから…
それ以降なら何時でもいいぞ?」

「ありがとうございます。申し訳ないのですが、その…なるべく早く確認したくて…
八時にお邪魔してよろしいですか?」


アキラ君のがっつきぶりに頬がゆるむ。獲物は完全に食いついてきている


「全然構わんよ、なんなら迎えをやろうか?」

「いえ、流石にそこまでは大丈夫です。朝早くから申し訳ないのですが、よろしくお願いします。」

「あぁなら、気をつけて来るんじゃぞ?待っておるからな!」


ひどく丁寧な口調にまだ違和感があるが、昨日に比べれば断然に信用されているのは明らかだ

次の段階はジョン君との関係修復だろう
これはトントン拍子に進む予感に足取り軽く、いつもの応接室に向かった
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