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20.胸のホールを埋めてください 3
531.夕ご飯を楽しもう (sideシノダ教授)
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「ふぅ~さすがに疲れたね…
今日は晩御飯は何か食べて帰ろうか?
何か食べたいものはあるかな?
そういえばアキラ君が好きな物ってなんなの?」
あの後のアキラ君との買い物は、相変わらずひたすら楽しかった!
アキラ君のおねだりの服も買ったし、俺の着てほしい服も購入した
俺の服も見繕ってくれて、お返しとばかりにサッとプレゼントしてくれる
「僕の恋人なんだから、僕の好みでいてくれないとイヤですよ!」
なんて可愛い文句も忘れない!
はぁ~これはマズイなぁ深みにはまりそうだ
「ん~僕はうどんとか好きです
とろろ昆布が入ったのが一番好きかな?
あとは…ミックスナッツのピスタチオが好きです」
めちゃくちゃ今日の晩御飯の参考にならない返事が帰ってきた
とろろ昆布入りうどんは店では見たことがないなぁ
とりあえずとろろ昆布とミックスナッツは帰りに買って帰ろう!
「でも…できれば二人で静かに食べられるところで食べたいかな?
せっかくのデートなんだから…」
はい、そうですね!
それはめちゃくちゃ同意です!!
だったら個室があるところだと…
「蕎麦とかどうかな?ちょっと街から外れるけど、いい店があるんだよ」
「お蕎麦も大好きです
シノダ教授のおすすめのお店なんて、楽しみです」
チョイスをちょっとミスったかもしれない
そういえば蕎麦屋に来たのに、俺は運転だし、アキラ君は遠慮するし…
酒が飲めない!!
「しまったね…蕎麦屋に来たのに
本当に遠慮しないで飲んでいいからね?」
「いやぁ、僕はあまり一人では飲まないから…
誰かと楽しく飲むのは好きなんですけど、一人で飲んでもすぐにへべれけになるだけでしょ?
それじゃあ楽しめないから…」
「ん~じゃあ、また今度…」
思わず漏らした自分の言葉が詰まってしまった
アキラ君に目をやると少し困ったように笑っている
「………また、今度来よう
大丈夫、君は大丈夫だから!
必ず、ここで一緒にお酒を飲もうね?」
まったく研究者らしくもない、確証もなにもあったもんじゃない言葉だけど
今はただ、そんな悲しい困った顔で笑ってほしくなかった
広くわないテーブル越し座るアキラ君の頬に手を伸ばして、少しでもこの気持ちが伝わればっと、優しく添える
少し驚いたように、瞳を大きく開いた後にふわりっと柔らかく笑って頬に添えた手に擦り寄ってきてくれる
俺にできることなんて、高が知れてるけど…精一杯この子を守ろう…
例えギルマスだって、神すら敵に回しても構わない
この子といるとそんな無謀な決意が胸に湧く
ガラッ!!?
個室の引き戸が開いて…
そっとゆっくり閉められていく………
「っておい!蕎麦おいてけよ!!
それ注文したやつだろうが?」
「いやぁ~、お邪魔しちゃったかな?って気を回したんだよ
ジーザスが珍しく可愛い子連れてきたからさぁ
店主が自ら持ってきたのよ?
何々?新しい恋人ちゃんだよね?
ジーザスも隅に置けないなぁ」
まったくデリカシーのない言葉を吐きながら、スキンヘッド頭に作務衣をきた蕎麦屋の親父が、イヤらしい顔で蕎麦持ってきた
「はじめまして、アキラです
シノダ教授にはいつもお世話になっています」
百点満点の外面笑顔で、アキラ君が挨拶をする
親父の顔が赤くなって茹でダコみたいになっていく
「おぉアハハ…こりゃこりゃどうも!
藪原といいます、ヤブって呼んでください
ジーザスとは冒険者のときからの悪友でね?
こいつ昔から女運がないやつでさぁ
もう最後の女なんて最悪で…
ぎゃあああぁぁぁ!!?」
デリカシーの欠片もなく、いらんことを吹き込むヤブに、小さなひょうたんの中の粉をぶっ掛ける
「ああぁぁぁ…目がぁ!目がぁ!!」
転げ回るヤブを蹴り出して、ピシャリ!っと扉を閉めてやった
ザマァみろ
アキラ君は我関せずで頼んだ山菜そばをいただきますっと食べだしている
そうだね、蕎麦は伸びると不味いもんな!
「ここの天ぷらがまた美味いんだよ!
盛り合わせまだかな?
今は山菜とかまだあるかな?筍は時期が外れちゃったから」
「楽しみです!僕、山菜の天ぷら大好きです!」
アキラ君が清々しいほどにヤブのことはなかっことにしたね!
今日は晩御飯は何か食べて帰ろうか?
何か食べたいものはあるかな?
そういえばアキラ君が好きな物ってなんなの?」
あの後のアキラ君との買い物は、相変わらずひたすら楽しかった!
アキラ君のおねだりの服も買ったし、俺の着てほしい服も購入した
俺の服も見繕ってくれて、お返しとばかりにサッとプレゼントしてくれる
「僕の恋人なんだから、僕の好みでいてくれないとイヤですよ!」
なんて可愛い文句も忘れない!
はぁ~これはマズイなぁ深みにはまりそうだ
「ん~僕はうどんとか好きです
とろろ昆布が入ったのが一番好きかな?
あとは…ミックスナッツのピスタチオが好きです」
めちゃくちゃ今日の晩御飯の参考にならない返事が帰ってきた
とろろ昆布入りうどんは店では見たことがないなぁ
とりあえずとろろ昆布とミックスナッツは帰りに買って帰ろう!
「でも…できれば二人で静かに食べられるところで食べたいかな?
せっかくのデートなんだから…」
はい、そうですね!
それはめちゃくちゃ同意です!!
だったら個室があるところだと…
「蕎麦とかどうかな?ちょっと街から外れるけど、いい店があるんだよ」
「お蕎麦も大好きです
シノダ教授のおすすめのお店なんて、楽しみです」
チョイスをちょっとミスったかもしれない
そういえば蕎麦屋に来たのに、俺は運転だし、アキラ君は遠慮するし…
酒が飲めない!!
「しまったね…蕎麦屋に来たのに
本当に遠慮しないで飲んでいいからね?」
「いやぁ、僕はあまり一人では飲まないから…
誰かと楽しく飲むのは好きなんですけど、一人で飲んでもすぐにへべれけになるだけでしょ?
それじゃあ楽しめないから…」
「ん~じゃあ、また今度…」
思わず漏らした自分の言葉が詰まってしまった
アキラ君に目をやると少し困ったように笑っている
「………また、今度来よう
大丈夫、君は大丈夫だから!
必ず、ここで一緒にお酒を飲もうね?」
まったく研究者らしくもない、確証もなにもあったもんじゃない言葉だけど
今はただ、そんな悲しい困った顔で笑ってほしくなかった
広くわないテーブル越し座るアキラ君の頬に手を伸ばして、少しでもこの気持ちが伝わればっと、優しく添える
少し驚いたように、瞳を大きく開いた後にふわりっと柔らかく笑って頬に添えた手に擦り寄ってきてくれる
俺にできることなんて、高が知れてるけど…精一杯この子を守ろう…
例えギルマスだって、神すら敵に回しても構わない
この子といるとそんな無謀な決意が胸に湧く
ガラッ!!?
個室の引き戸が開いて…
そっとゆっくり閉められていく………
「っておい!蕎麦おいてけよ!!
それ注文したやつだろうが?」
「いやぁ~、お邪魔しちゃったかな?って気を回したんだよ
ジーザスが珍しく可愛い子連れてきたからさぁ
店主が自ら持ってきたのよ?
何々?新しい恋人ちゃんだよね?
ジーザスも隅に置けないなぁ」
まったくデリカシーのない言葉を吐きながら、スキンヘッド頭に作務衣をきた蕎麦屋の親父が、イヤらしい顔で蕎麦持ってきた
「はじめまして、アキラです
シノダ教授にはいつもお世話になっています」
百点満点の外面笑顔で、アキラ君が挨拶をする
親父の顔が赤くなって茹でダコみたいになっていく
「おぉアハハ…こりゃこりゃどうも!
藪原といいます、ヤブって呼んでください
ジーザスとは冒険者のときからの悪友でね?
こいつ昔から女運がないやつでさぁ
もう最後の女なんて最悪で…
ぎゃあああぁぁぁ!!?」
デリカシーの欠片もなく、いらんことを吹き込むヤブに、小さなひょうたんの中の粉をぶっ掛ける
「ああぁぁぁ…目がぁ!目がぁ!!」
転げ回るヤブを蹴り出して、ピシャリ!っと扉を閉めてやった
ザマァみろ
アキラ君は我関せずで頼んだ山菜そばをいただきますっと食べだしている
そうだね、蕎麦は伸びると不味いもんな!
「ここの天ぷらがまた美味いんだよ!
盛り合わせまだかな?
今は山菜とかまだあるかな?筍は時期が外れちゃったから」
「楽しみです!僕、山菜の天ぷら大好きです!」
アキラ君が清々しいほどにヤブのことはなかっことにしたね!
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