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26.そして共に

675.焼きそばウマウマ

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「あと、会長すいませんが
また荷物を置かせてください、今日はジョンとこの後にデートの予定です。」

「わかっておるよ!
誰がデートコースを選ぶのを手伝ったと思っとるんじゃ?せいぜい楽しんで来るんじゃな

まぁ、少し悩んでおったが……
ふふっお前さんなら大丈夫じゃろう?」


そう言われると、少し身構えてしまうけど…
ジョンとシノダ教授も合流してお昼に焼きそばを食べる。
ジョンは相変わらずズビズバ!!っと勢いよく焼きそばを啜っている。


「えっ?アキラって……
そんだけしか食べないの?
前はもっと食べてたよね?だからあんなにガリガリだったのか
もっと食べなよ、昔より体力ないのもそのせいでしょ?」


カズマは僕の普通盛りの焼きそばを見て目を剥いてくる
いや…お前の言ってる前って僕が20代前半のときだよね?
あのときと比べられても……今はこれで精一杯だよ?


「いやいや…あの痩せ方は駄目でしょ!肋が浮き出まくってたし
傷とかも余計に目立っちゃって、あんまり抱き心地も良くなかったし…」

「ちょっと、カズマさん!
その記憶すぐ消して!!
アキラはすべすべで華奢でほっそりで最高に抱き心地いいからね?
それ以上アキラを悪くいうのは許さないからね?」

「はっ?だいたい、ジョン君はアキラにちゃんと食べさせてるの?
アキラは無理矢理に食べさせないと、すぐに食べないし、寝ないし、ぶっ倒れるんだからね?」

「食べさせてるよ!いつもおいしいよって食べてくれてるし!!
それでもアキラは痩せてるの、全然太らないほっそりさんなの!」


ギャンギャンっと喧嘩をしだした二人をBGMに焼きそばをモグモグっと食べていく。
うん、青のりが小憎らしいほといい匂いだしソースも甘じょっぱくコッテリ味で美味しい!紅ショウガが大盛りなのも嬉しいなぁ
田中さんが僕が紅ショウガ好きなの覚えててくれたんだなぁ


「ねぇ、聞いてる?アキラ
ジョン君と俺、どっちが料理上手だと思う?はっきり答えてよ!」

「えっ?まったく聞いてなかった
とりあえず料理の純粋な上手さなら、ロンさんが一番だと思う」


ちょっと離れたところで焼きそばを啜っていたロンさんが、勝ち誇った意地悪な笑顔で二人に向ける
二人でムキーってなってるけど、気にしないで焼きそばを啜っていく
二人共、早く食べないと冷めちゃうよ?



結局ギャンギャン言っていた二人は会長に一喝されて、すこい勢いで焼きそばを平らげていった。


「上手いもんは上手いうちに食え!!
食わんなら、下げてしまうぞ!」

って言われたら、そりゃ焦るよね…



「さてと…ちょっとだけマサトさんと谷口さんと打ち合わせしていいですか?
今後の方針と、万が一の対応策を…
そうだな…二時くらいには出れるようにするから、ジョンもそれでいいかな?」


焼きそばを啜っていたのに、くりくりの目をこっちに向けて、すごい勢いで頷いてくれている。
可愛いなぁ…


きっと色々と考えてくれただろう今日のデートを楽しみに、三人で席を立っていった。
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