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26.そして共に

688.秘密のメッセージ

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アホなうちのワンコが僕に何かを言ってきている……


「だからね、もしかしたら出すときも一緒にいたら洗浄の辛さも和らぐかもしれないでしょ?
お風呂での洗浄も楽になったでしょ?
だからね……」

「ありえないです…何を言われようとも、無理です。」


まったく…なんでジョンはこんなに僕が出すところを見たがるんだよ!
絶対にありえないし!!

もう宜もなく断ってやりました。
どんなにシュンっとしたって無理だからね?


お風呂に浸かってマッサージされながらでも駄目だからね?
柔らかい新しいタオルでポンポンされて、抱っこしてくれても応えは変わらないからね?


「むぅ~出すときなんて、アキラが可愛いだけだと思うんだけどな…
まったくもって恥ずかしがる必要ないと思うんだけどな…
はぁ~とりあえず、この話はコッチに置いておいて……」


置いておいても無駄だからね!
ゴミ箱に放しておいてください!!
そんな気持ちで、ベッドに甘やかされるままに移されると、ジョンが可愛らしくラッピングされた水色の袋を渡してきた。


「シノダ教授がくれました。
プロポーズするなら、ぜひエッチの前にアキラに渡してくださいってさ……

なんなんだろう?あの人の位置がすごくわからない、応援してくれてるのか恋敵ライバルなのか……
でもきっと僕も喜ぶだろうからって」


ロンさんまで何してるんだよ!
あの人はたぶんただただ、僕の幸せを願ってくれているんだよ…
本当に申し訳ない気持ちとちょっとした喜びを感じてしまうのは
たぶんジョンには絶対に言えないことだけど……
ゆっくりと包みを開いていくと


出てきたのは白のベビードールで……ちょっと待って…何この散りばめられてる石は…
ダイヤモンドではないけど、明らかにビーズにしてはキラキラし過ぎてるし…これってスワロフスキーとかじゃないか?

あと絹のような手触りのレースに、めちゃくちゃ細かい刺繍がされている。
白の糸でバラが紫の糸でブーゲンビリアが……


これは絶対に特注品か……いや違うな、あの人のことだから手作りしたのかもしれない
そこからは変わらない愛とも執着ともとれる強い気持ちしか感じられなくて……
これは僕にしかわからないメッセージで……

『ジョン君のモノになっても、あなたしか見えない』

ってところかな?



「ふわぁ……可愛ぃ、ヒラヒラだぁでスケスケでめちゃくちゃ可愛い!
花嫁さんだね、すごいや!!
ねぇアキラ、コレを僕がお風呂にあがるまでに着替えててね!
ふふっ…シノダ教授もやっぱり応援してくれてるのかな?」


この服の意味をわからないジョンは嬉しそうにお風呂に向かってしまったから……小さくため息をついて
メッセージには気づかなかった体にして…

ベビードールに袖を通していった。
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