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30.新たな番

833. 年上の悩み  (sideバスター)

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なんか・・・じゃなくて、だから・・・なんですよ!
バスターさんだから・・・シバさんは愛してるって考えないと…ジョンの受け売りなんですけどね?」


アキラさんが嬉しそうにはにかんでいる。
この人はジョン君のことを話すときには、本当に嬉しそうに話しをする。


「僕は魔力も体力も攻撃力もないし…見た目だってこんなに地味で貧弱でガリガリで…
なんか・・・が口癖みたいなものでした。でも、僕はジョンの番になったから
少しは自信を持たなきゃって、僕だから・・・愛してるってジョンは言ってくれるから、それに相応しくならないとって…」


私から見たらアキラさんは、頭がいいしすごくスマートで仕事もできて物腰も柔らかくて…
あげだしたらきりが無いくらい素晴らしい方に思えるのに、そんな貴方でもコンプレックスを持っているんですね…


「若い恋人を持つってのって、なかなか大変ですよね?自分のコンプレックスばかり目が行くのに、年上だからしっかりしなきゃって考えちゃうし…
なのに若いから体力じゃ敵わないし、主導権はあっちなのに無茶ばかりするし…」

「わかります!すごく、よくわかります!!
なのに可愛いから結局は甘やかしてしまって、相手のいいなりですよ!」

「ふふっ…よかった。バスターさんとはいい愚痴り仲間になれそうですよ!
恋愛すれば、不安になるし嫉妬だってするし…でも好きだから仕方ないんじゃないかな?」


そうか…私のこれは久しぶりすぎる恋愛の不安要素でしかなくて、気づいてしまったら恋愛脳になっていた自分が恥ずかしく感じてしまう。


「あぁ…ありがとうございます。そうですね…仕方ないことなんですね
ふふっ、愚痴り仲間ですかぜひお願いします。アキラさんなら本当にわかり会えそうだ…
では、あの…もう少し実質的な相談にのっていただけますか?」

「えぇ、もちろん…僕でよろしければ!」

「実はですね…少しセンシティブなことなのですが…」


シバとのセックスの話をしていくと、最初は顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしていたが
話が進むに連れて真っ青に血の気が引いていっくのがわかる…
アキラさんは結構、顔に出るタイプなんだなぁ…仕事関係だと飄々とした感じで人を喰ったような様子なのに


「えぇ…何それ?三回に分けて射精するの?
瘤って…抜けなくなるとか怖っ…」


どうやらジョン君はシバのようなセックスはしないらしい、かなりドン引きされてしまっている。人狼特有のセックスなのだろうか…


「ジョンは手枷で拘束したり噛まれまくって血だらけになったり、いろんな大人のオモチャや変なコスプレやシチュエーションプレイが好きだったりはしますけど…
たぶん人間のセックスと変わりない感じだけどなぁ…」

「えっ?拘束って…血だらけって…おもちゃとか…そっちの方が怖いですよ!
えぇ…いつもはあんなに献身的なのに、ジョン君って…そんなマニアックなセックスするんですか?」


アキラさんの言葉にこちらもドン引きしてしまった…もう二人でドン引きし合ってしまった…
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