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31.番う軌跡
896.俺は番たい! (sideシバ)
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「なぁシバ、とりあえず番式の準備だけでもしていかないか?出席者のリストや、場所選び、料理からテーブルコーディネート、こだわりだしたら時間がいくらあっても足りないくらいだぞ?」
バスターさんが母ちゃんに番うことを反対されて、しょげまくっている俺をなんとか元気づけてくれる。
「シバの家族とは少しずつでもいいから交流を持っていこうと思う、そしたらお母さんも私の人となりを理解してくれるだろう?
私はシバの家族とも家族になりたいんだよ
大丈夫だよ…私はシバを離したりしないし、シバから離れる気なんてさらさらないのだから!番う楽しみが少し伸びただけだよ?」
そうやって俺を慰めて励ましてくれる。
優しい…本当に俺の雌は優しい!
母親に従うような雄は、雌は呆れて捨てられることもあるのに…マザコン雄って罵倒されてもおかしくないのに!
もう俺は自棄になりそうなくらい凹んでしょげまくった…
父ちゃんに先に死なれて、母ちゃんがずっと寂しい想いをしてきたことは知ってる。俺の心配をしてくれてるってことは伝わってる。それでも俺はバスターさんと番たくて、バスターさんしか番えなくて…
母ちゃんの言葉なんて無視して番っちゃいたいけど、バスターさんはダメだって言う.シバのお母さんが正しいって、まだ番うには早すぎるのだと…
『シバ…お前があの人と番たがってるのは痛いほど感じるよ!お前はすぐにでも番いたいんだろうさ…
でもね、バスターさんはどうなんだい?私はあの人はそれほど番うことに固執してない気がするんだよ、優しい人なんだろうね…
優しい人だからお前に流されている気がするんだよ
そんなんで番ったりしたら、いつか後悔することになるよ、本当に愛し合ってるって言うなら、母ちゃんにしっかりと二人の気持ちを見せてみなさい!』
あの後、やっぱり納得いかなくて電話で母ちゃんに抗議したら、あえなく撃沈されてしまった。流されてる…確かにバスターさんはそうかもしれない
でもバスターさんからあのときに番いたいって言ってくれたのは確かだし、バスターさんが責任とって面倒を見ろっていったんだし…
だけど普段のバスターさんは、いつも受け身で俺ばかりバスターさんを求めてしまって…
=============
「そんなもんじゃないですか?僕だって僕ばかりがアキラとエッチしたいって言ってますよ?
アキラは完全に受け身だし、誘われることなんて稀も稀ですよ!」
「そういえばそんなこと言ってたね?確かに雄が雌を求めるのは普通のことだけど…
もっと俺は根本的にバスターさんに求められたいし、必要とされたいんだよ…」
今週末は相変わらずのバスターさんとアキラさんは他社との会食で遅くなるから、食堂でジョン君と恋バナと言うなの愚痴り合いをしている。
「ジョン君はどんな感じなの?アキラさんはかなり淡白なんだよね?普段の様子は?
この前の感じだと、アキラさんにかなり甘えられてた気がするんだけど…」
「アキラは甘えん坊で寂しがり屋だから、何か僕が少しでも間違えた対応すると、不安になっちゃうし、体調崩しちゃうし、熱出すし…
僕を優先してすぐに自分を犠牲にしちゃうけで、すぐにそれで体調崩すから…求められてないとか感じないかな?」
えっ?つまりアキラさんはジョン君に依存しまくってるのかな?
あの人はバスターさんと違って弱々しいから、優秀だけどきっと不安定なんだろうな…
「今の仕事量だと僕がいないと生活もなりたたないと思う、家に帰ったらほぼ僕がお風呂に入れて、タオルドライして、パジャマ着せて寝かせてるから…
あと寝る時も僕が隣にいないと寝れなくて、うごうご探しだしちゃう、そのままベッドから落ちそうになってたりする。」
それはかなりの依存度だね…そういえば俺にセクハラしたときも、寝ててジョン君を探して間違えたんだったね
バスターさんは俺がいなくても、たぶん困らない…前みたいに一人暮らしに戻って普通に暮らしていくんだろう
俺が恋人になってすごく嬉しそうだし、幸せそうだけど…俺の存在が必要不可欠かといったらそうじゃない、俺はバスターさんが今更いなくなっちゃったら…たぶん死にたくなる。
ジョン君の依存され具合が、今はすごく羨ましい…
「僕を探して足折れて血だらけなのに家中を這いずり回ったこともあるし…
アレは本当に怖かった…僕は号泣しちゃったよ」
うぇ!それはホラーだよ…それはあまり羨ましくないな!きっとジョン君はジョン君で苦労してるんだろうな…
バスターさんが母ちゃんに番うことを反対されて、しょげまくっている俺をなんとか元気づけてくれる。
「シバの家族とは少しずつでもいいから交流を持っていこうと思う、そしたらお母さんも私の人となりを理解してくれるだろう?
私はシバの家族とも家族になりたいんだよ
大丈夫だよ…私はシバを離したりしないし、シバから離れる気なんてさらさらないのだから!番う楽しみが少し伸びただけだよ?」
そうやって俺を慰めて励ましてくれる。
優しい…本当に俺の雌は優しい!
母親に従うような雄は、雌は呆れて捨てられることもあるのに…マザコン雄って罵倒されてもおかしくないのに!
もう俺は自棄になりそうなくらい凹んでしょげまくった…
父ちゃんに先に死なれて、母ちゃんがずっと寂しい想いをしてきたことは知ってる。俺の心配をしてくれてるってことは伝わってる。それでも俺はバスターさんと番たくて、バスターさんしか番えなくて…
母ちゃんの言葉なんて無視して番っちゃいたいけど、バスターさんはダメだって言う.シバのお母さんが正しいって、まだ番うには早すぎるのだと…
『シバ…お前があの人と番たがってるのは痛いほど感じるよ!お前はすぐにでも番いたいんだろうさ…
でもね、バスターさんはどうなんだい?私はあの人はそれほど番うことに固執してない気がするんだよ、優しい人なんだろうね…
優しい人だからお前に流されている気がするんだよ
そんなんで番ったりしたら、いつか後悔することになるよ、本当に愛し合ってるって言うなら、母ちゃんにしっかりと二人の気持ちを見せてみなさい!』
あの後、やっぱり納得いかなくて電話で母ちゃんに抗議したら、あえなく撃沈されてしまった。流されてる…確かにバスターさんはそうかもしれない
でもバスターさんからあのときに番いたいって言ってくれたのは確かだし、バスターさんが責任とって面倒を見ろっていったんだし…
だけど普段のバスターさんは、いつも受け身で俺ばかりバスターさんを求めてしまって…
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「そんなもんじゃないですか?僕だって僕ばかりがアキラとエッチしたいって言ってますよ?
アキラは完全に受け身だし、誘われることなんて稀も稀ですよ!」
「そういえばそんなこと言ってたね?確かに雄が雌を求めるのは普通のことだけど…
もっと俺は根本的にバスターさんに求められたいし、必要とされたいんだよ…」
今週末は相変わらずのバスターさんとアキラさんは他社との会食で遅くなるから、食堂でジョン君と恋バナと言うなの愚痴り合いをしている。
「ジョン君はどんな感じなの?アキラさんはかなり淡白なんだよね?普段の様子は?
この前の感じだと、アキラさんにかなり甘えられてた気がするんだけど…」
「アキラは甘えん坊で寂しがり屋だから、何か僕が少しでも間違えた対応すると、不安になっちゃうし、体調崩しちゃうし、熱出すし…
僕を優先してすぐに自分を犠牲にしちゃうけで、すぐにそれで体調崩すから…求められてないとか感じないかな?」
えっ?つまりアキラさんはジョン君に依存しまくってるのかな?
あの人はバスターさんと違って弱々しいから、優秀だけどきっと不安定なんだろうな…
「今の仕事量だと僕がいないと生活もなりたたないと思う、家に帰ったらほぼ僕がお風呂に入れて、タオルドライして、パジャマ着せて寝かせてるから…
あと寝る時も僕が隣にいないと寝れなくて、うごうご探しだしちゃう、そのままベッドから落ちそうになってたりする。」
それはかなりの依存度だね…そういえば俺にセクハラしたときも、寝ててジョン君を探して間違えたんだったね
バスターさんは俺がいなくても、たぶん困らない…前みたいに一人暮らしに戻って普通に暮らしていくんだろう
俺が恋人になってすごく嬉しそうだし、幸せそうだけど…俺の存在が必要不可欠かといったらそうじゃない、俺はバスターさんが今更いなくなっちゃったら…たぶん死にたくなる。
ジョン君の依存され具合が、今はすごく羨ましい…
「僕を探して足折れて血だらけなのに家中を這いずり回ったこともあるし…
アレは本当に怖かった…僕は号泣しちゃったよ」
うぇ!それはホラーだよ…それはあまり羨ましくないな!きっとジョン君はジョン君で苦労してるんだろうな…
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