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月は人を狂わせる(5)
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高柳家は中心街からバスで十五分、そこから更に歩いて十分の、閑静な住宅街の一角にあった。
菊乃から「街で一番大きい平屋」と教えられていたが、確かにそのとおりで道に迷うことはなかった。
江戸時代の武家屋敷を連想させる、白塗りの囲いの張り巡らされた豪邸だった。
瓦が屋根に沿って寸分の狂いもなく並べられ、遠目に見ても職人芸に溜め息が出る。塗り直されたばかりの白い壁と、木材の枯茶色とのコントラストも美しい。現在はもう入手できない大木から切り取られているのだそうだ。
庭には手入れのされた松や楓などの木々が植えられ、侘び寂びのある庭石も置かれている。門から玄関までには芸術的な組み合わせの敷石が続いていた。
この街には空襲がなかったからか、戦前からの屋敷を外観は変わらぬよう改築し、一族――といっても現在は冬馬は一人だが――が住み続けているのだという。
今にも大名が登場しそうな門構えと造りに、真琴は慄きながらもインターフォンのベルを押した。
ちなみに、先々代まではなんと執事がおり、家政婦というよりは召使いも五人いたと聞いている。冬馬は一人暮らしなのに必要ないからと、吉田を残して解雇してしまったものの、全員に手厚い保証をしたので、逆に感謝されているのだとか――
更には、この本邸以外に東京他、いつくかの別邸があるらしい。
(やっぱり私にはこんな家にお嫁に行くとか無理だわ。育ちのレベルが違い過ぎてついて行けない……)
高柳家に尽くす必要はないと言われたが、冬馬にはこの地方の財界人や独楽井快としての立場がある。ごく普通のサラリーマンの娘として育った女が、そんな人物の妻としてやっていけるとは思えなかった。
(薫もお祖父さんが夏柊さんとお義母さんとの仲を許してくれれば、ここで育っていたかもしれないんだよね……)
薫が狩野薫ではなく高柳薫だったとしたら、恐らく自分とはすれ違うことすらなく、見知らぬ他人で終わっていたのかと思うと、人の縁の妙を感じずにいられなかった。
(……もし薫がいなかったら、私は今頃どんなふうに生きていたんだろう)
薫とはすでに絆が蔦のように複雑に、かつ強く絡み合っているからか、その光景を想像することすらできなかった。
やはりというべきか、ベルを何度鳴らしても反応はない。更に、
「ごめんくださーい」
、と声を掛けたのだが返事はなかった。
(うーん、いないか……)
予定どおり右横のポストに投函しようと、USBメモリを入れた封筒をバッグから取り出す。
すると、背後から何者かの気配とともに足音が聞こえ、振り返るのと同時に名前を呼ばれた。
「狩野さんじゃあありませんか?」
吉田だった。
「何かご用でしょうか?」
これまでの経緯を説明し、頭を下げて封筒を手渡す。すぐに帰るつもりだったのだが、吉田はお茶を飲んでいけと妙にしつこい。断り切れずに「じゃあ、一杯だけ……」と答えると、ぱっと顔を輝かせて引き戸の鍵を開けた。
「さあ、どうぞ。ずっと留守にしていてすみませんでしたね」
冬馬は現在次回作の取材のために、福井県へ出掛けているのだそうだ。戦国時代の朝倉氏がテーマなのだとか。
今日の午後には戻る予定だそうだが、気まぐれなところがあるので、明日、あるいは明後日になるかもしれないとのことだった。また、作品のイメージを膨らませたい時には、一切の連絡手段を断つくせがあるのだそうだ。
「私もその間はこの家には点検に来るだけなんです。防犯は警備会社に任せてありますが、また念のためと言ったところですね」
高柳家の応接間は意外にも洋風だった。
薄浅葱に金糸の織り込まれた二台のソファの間に、ニスがまろやかに光るテーブルが置かれている。海外製のアンティークのようで、脚には葡萄の意匠が彫り込まれていた。足元の絨毯は毛足は短いが肌触りがいい。やはり海外製、それも恐らく手織りなのだろう。
正座をさせられたらどうしよう、すぐに痺れるのにとハラハラしていたので、これにはほっと胸を撫で下ろした。
客間には選りすぐりの家具だけではなく、西側の壁一面にガラス戸付きの本棚が置かれていた。
吉田はお茶を入れるために立ち去り際、
「本はなんでも読んでくださって結構ですよ」
、と笑って手で指し示した。
高柳家には歴史的価値のある文献も多く、研究者や学生が資料の閲覧を求めて訪れることがある。文献には年月で風化しかけたものもあるので、そうした資料はデータを取って書籍化しているのだそうだ。
また、加賀藩や高柳家が登場する文学作品も収集しており、「歴史に興味があるならどうぞ」と勧められた。
「では、遠慮なく……」
ガラス戸を開けて適当に一冊を手に取る。パラパラと捲ってみたが、研究者向けの文献らしく、難解な言葉ばかりですぐにギブアップした。
続いてその隣の本のページを捲る。それは高柳家の歴史をまとめたもので、戦国時代以降の家系図が添付されていた。先祖代々ド庶民の真琴は驚くばかりである。
(すごい……。私なんて曽祖父ちゃんの名前すら知らないのに)
生没年も判明している人物は記載されており、何気なく目で追っていたのだが、ある共通点に気付いて眉を顰めた。
歴代当主の妻が十代、ニ十代で夭折している。医療が発展していなかった大正辺りまではともかく、近年になっても三十代、四十代と、まだ死ななくてもよい年で死んでいた。
(これってまるで……)
「さあ、お茶が入りましたよ」
ドアを開けられる音と吉田の声に振り返る。テーブルに湯気の立つお茶と季節の和菓子が置かれていた。
「あっ、ありがとうございます」
吉田の向かいの席に腰掛けお茶を啜る。胸のざわめきを落ち着けようと、当たり障りの無い話題を出した。
「吉田さんはこちらで働かれてどれくらいなんですか?」
「そうですね。私が十八歳からですから、もう五十年以上になりますか」
「そんなに……」
「両親もこの屋敷にお仕えしておりました。私たちは先々代の旦那様に助けていただいたんですよ」
吉田の両親は第二次世界大戦までは福井県にいたのだが、空襲ですべてを失い親族を頼ってこの街にやって来た。だが、さすがに一家の面倒は見切れないと、親族宅を追い出されてしまう。路頭に迷い、心中も考えかけたところを、当時の高柳家当主が拾ってくれたのだそうだ。
つまりは十代の月子と似たような立場だった。
「ありがたいことに、私の息子の学費も出していただきました。ですから私はこの家のためにでしたら……冬馬様のためにでしたら、なんだっていたします。ええ、なんだってね……」
吉田が人生の大半をこの屋敷で過ごしたと聞き、真琴ははっとしてお茶を啜るのを止めた。
「あのう、月子さんという方はご存知ですか? 私の父が月子さんと再婚しているんです。ここに家政婦として勤めていたって聞いたことがあるんですが」
湯呑みを持つ吉田の手が一瞬ピクリとしたが、すぐに笑顔を浮かべて「ええ、いらっしゃましたよ」と頷いた。
「綺麗な方でしたね。そう、まるで百合のような……」
百合のようなとのフレーズにドキリとする。「月琴」の雪子も作品中でそう表現されていたからだ。
(ううん、それだけじゃない。雪子さんの夢もお義母さんとよく似ている)
まだ月子が生きていた頃、二人でバレンタインデーのチョコレートを手作りしたことがある。父の真之と薫、クラスの仲良しの男子や友だちに贈るつもりだった。
月子はチョコレートに生クリームを混ぜながら、
『真琴ちゃん、私ね、こうやってキッチンで娘と一緒にお料理するのがずっと夢だったの。私、今信じられないくらい幸せ』
、と語った。
――信じられないくらい幸せ。
あの言葉は今でも忘れられない。そして、幸福を体現した優しく柔らかな笑顔も。
月子の夢は平凡な家庭生活だったのだ。
吉田は湯呑みをテーブルに置き、窓の外に目を向けた。
「夏柊様が夢中になられたのもわかります。でも、まさか結婚までされるとは思いませんでしたね」
冬馬が言っていたとおりに、すでに月子と薫の存在は、この家に限っては公になっているようだった。
「義母についてはよく知っているんですが、夏柊さんはどんな方だったんでしょう?」
「そうですね……私のような下々の者にも気を遣われるお優しい方でした。旦那様に内緒でお心付けをくださったり、ボランティアに参加されたり」
再び心臓が小さく跳ね上がる。
(それって「月琴」の葵と同じじゃない)
葵も召使いによくチップを渡し、慈善活動に熱心だった。
まさかと目を瞬かせつつ更に尋ねる。
「夏柊さんは優しかっただけではなく、二重人格的なところがありませんでしたか?」
吉田の口が声を出さずに「なぜそれを」と言葉を紡いだ。
「月琴」で葵と雪子は駆け落ちをするのだが、葵は雪子と二人きりで暮らし始めるなり豹変する。父の晴明と同じく雪子を狂愛し、苦しめるようになるのだ。
応接間に重苦しい沈黙が落ちる。ところがその時間が悪く玄関のベルが鳴り、吉田が「あらあら」と呟き立ち上がった。
「ちょっと待ってくださいね。どなたかしら」
三分後、廊下を規則正しく踏み締める音と、吉田の話し声に混じって艶のある低い声が耳に届く。
「ええ、そうなんです。間に合ってよかった……」
「それで、真琴さんは?」
「今応接間に……」
ゆっくりおドアが開けられ、軽装の冬馬が姿を現す。今日はなんとカジュアルなジャケットにジーンズだった。
「お久しぶりです。お元気でしたか?」
菊乃から「街で一番大きい平屋」と教えられていたが、確かにそのとおりで道に迷うことはなかった。
江戸時代の武家屋敷を連想させる、白塗りの囲いの張り巡らされた豪邸だった。
瓦が屋根に沿って寸分の狂いもなく並べられ、遠目に見ても職人芸に溜め息が出る。塗り直されたばかりの白い壁と、木材の枯茶色とのコントラストも美しい。現在はもう入手できない大木から切り取られているのだそうだ。
庭には手入れのされた松や楓などの木々が植えられ、侘び寂びのある庭石も置かれている。門から玄関までには芸術的な組み合わせの敷石が続いていた。
この街には空襲がなかったからか、戦前からの屋敷を外観は変わらぬよう改築し、一族――といっても現在は冬馬は一人だが――が住み続けているのだという。
今にも大名が登場しそうな門構えと造りに、真琴は慄きながらもインターフォンのベルを押した。
ちなみに、先々代まではなんと執事がおり、家政婦というよりは召使いも五人いたと聞いている。冬馬は一人暮らしなのに必要ないからと、吉田を残して解雇してしまったものの、全員に手厚い保証をしたので、逆に感謝されているのだとか――
更には、この本邸以外に東京他、いつくかの別邸があるらしい。
(やっぱり私にはこんな家にお嫁に行くとか無理だわ。育ちのレベルが違い過ぎてついて行けない……)
高柳家に尽くす必要はないと言われたが、冬馬にはこの地方の財界人や独楽井快としての立場がある。ごく普通のサラリーマンの娘として育った女が、そんな人物の妻としてやっていけるとは思えなかった。
(薫もお祖父さんが夏柊さんとお義母さんとの仲を許してくれれば、ここで育っていたかもしれないんだよね……)
薫が狩野薫ではなく高柳薫だったとしたら、恐らく自分とはすれ違うことすらなく、見知らぬ他人で終わっていたのかと思うと、人の縁の妙を感じずにいられなかった。
(……もし薫がいなかったら、私は今頃どんなふうに生きていたんだろう)
薫とはすでに絆が蔦のように複雑に、かつ強く絡み合っているからか、その光景を想像することすらできなかった。
やはりというべきか、ベルを何度鳴らしても反応はない。更に、
「ごめんくださーい」
、と声を掛けたのだが返事はなかった。
(うーん、いないか……)
予定どおり右横のポストに投函しようと、USBメモリを入れた封筒をバッグから取り出す。
すると、背後から何者かの気配とともに足音が聞こえ、振り返るのと同時に名前を呼ばれた。
「狩野さんじゃあありませんか?」
吉田だった。
「何かご用でしょうか?」
これまでの経緯を説明し、頭を下げて封筒を手渡す。すぐに帰るつもりだったのだが、吉田はお茶を飲んでいけと妙にしつこい。断り切れずに「じゃあ、一杯だけ……」と答えると、ぱっと顔を輝かせて引き戸の鍵を開けた。
「さあ、どうぞ。ずっと留守にしていてすみませんでしたね」
冬馬は現在次回作の取材のために、福井県へ出掛けているのだそうだ。戦国時代の朝倉氏がテーマなのだとか。
今日の午後には戻る予定だそうだが、気まぐれなところがあるので、明日、あるいは明後日になるかもしれないとのことだった。また、作品のイメージを膨らませたい時には、一切の連絡手段を断つくせがあるのだそうだ。
「私もその間はこの家には点検に来るだけなんです。防犯は警備会社に任せてありますが、また念のためと言ったところですね」
高柳家の応接間は意外にも洋風だった。
薄浅葱に金糸の織り込まれた二台のソファの間に、ニスがまろやかに光るテーブルが置かれている。海外製のアンティークのようで、脚には葡萄の意匠が彫り込まれていた。足元の絨毯は毛足は短いが肌触りがいい。やはり海外製、それも恐らく手織りなのだろう。
正座をさせられたらどうしよう、すぐに痺れるのにとハラハラしていたので、これにはほっと胸を撫で下ろした。
客間には選りすぐりの家具だけではなく、西側の壁一面にガラス戸付きの本棚が置かれていた。
吉田はお茶を入れるために立ち去り際、
「本はなんでも読んでくださって結構ですよ」
、と笑って手で指し示した。
高柳家には歴史的価値のある文献も多く、研究者や学生が資料の閲覧を求めて訪れることがある。文献には年月で風化しかけたものもあるので、そうした資料はデータを取って書籍化しているのだそうだ。
また、加賀藩や高柳家が登場する文学作品も収集しており、「歴史に興味があるならどうぞ」と勧められた。
「では、遠慮なく……」
ガラス戸を開けて適当に一冊を手に取る。パラパラと捲ってみたが、研究者向けの文献らしく、難解な言葉ばかりですぐにギブアップした。
続いてその隣の本のページを捲る。それは高柳家の歴史をまとめたもので、戦国時代以降の家系図が添付されていた。先祖代々ド庶民の真琴は驚くばかりである。
(すごい……。私なんて曽祖父ちゃんの名前すら知らないのに)
生没年も判明している人物は記載されており、何気なく目で追っていたのだが、ある共通点に気付いて眉を顰めた。
歴代当主の妻が十代、ニ十代で夭折している。医療が発展していなかった大正辺りまではともかく、近年になっても三十代、四十代と、まだ死ななくてもよい年で死んでいた。
(これってまるで……)
「さあ、お茶が入りましたよ」
ドアを開けられる音と吉田の声に振り返る。テーブルに湯気の立つお茶と季節の和菓子が置かれていた。
「あっ、ありがとうございます」
吉田の向かいの席に腰掛けお茶を啜る。胸のざわめきを落ち着けようと、当たり障りの無い話題を出した。
「吉田さんはこちらで働かれてどれくらいなんですか?」
「そうですね。私が十八歳からですから、もう五十年以上になりますか」
「そんなに……」
「両親もこの屋敷にお仕えしておりました。私たちは先々代の旦那様に助けていただいたんですよ」
吉田の両親は第二次世界大戦までは福井県にいたのだが、空襲ですべてを失い親族を頼ってこの街にやって来た。だが、さすがに一家の面倒は見切れないと、親族宅を追い出されてしまう。路頭に迷い、心中も考えかけたところを、当時の高柳家当主が拾ってくれたのだそうだ。
つまりは十代の月子と似たような立場だった。
「ありがたいことに、私の息子の学費も出していただきました。ですから私はこの家のためにでしたら……冬馬様のためにでしたら、なんだっていたします。ええ、なんだってね……」
吉田が人生の大半をこの屋敷で過ごしたと聞き、真琴ははっとしてお茶を啜るのを止めた。
「あのう、月子さんという方はご存知ですか? 私の父が月子さんと再婚しているんです。ここに家政婦として勤めていたって聞いたことがあるんですが」
湯呑みを持つ吉田の手が一瞬ピクリとしたが、すぐに笑顔を浮かべて「ええ、いらっしゃましたよ」と頷いた。
「綺麗な方でしたね。そう、まるで百合のような……」
百合のようなとのフレーズにドキリとする。「月琴」の雪子も作品中でそう表現されていたからだ。
(ううん、それだけじゃない。雪子さんの夢もお義母さんとよく似ている)
まだ月子が生きていた頃、二人でバレンタインデーのチョコレートを手作りしたことがある。父の真之と薫、クラスの仲良しの男子や友だちに贈るつもりだった。
月子はチョコレートに生クリームを混ぜながら、
『真琴ちゃん、私ね、こうやってキッチンで娘と一緒にお料理するのがずっと夢だったの。私、今信じられないくらい幸せ』
、と語った。
――信じられないくらい幸せ。
あの言葉は今でも忘れられない。そして、幸福を体現した優しく柔らかな笑顔も。
月子の夢は平凡な家庭生活だったのだ。
吉田は湯呑みをテーブルに置き、窓の外に目を向けた。
「夏柊様が夢中になられたのもわかります。でも、まさか結婚までされるとは思いませんでしたね」
冬馬が言っていたとおりに、すでに月子と薫の存在は、この家に限っては公になっているようだった。
「義母についてはよく知っているんですが、夏柊さんはどんな方だったんでしょう?」
「そうですね……私のような下々の者にも気を遣われるお優しい方でした。旦那様に内緒でお心付けをくださったり、ボランティアに参加されたり」
再び心臓が小さく跳ね上がる。
(それって「月琴」の葵と同じじゃない)
葵も召使いによくチップを渡し、慈善活動に熱心だった。
まさかと目を瞬かせつつ更に尋ねる。
「夏柊さんは優しかっただけではなく、二重人格的なところがありませんでしたか?」
吉田の口が声を出さずに「なぜそれを」と言葉を紡いだ。
「月琴」で葵と雪子は駆け落ちをするのだが、葵は雪子と二人きりで暮らし始めるなり豹変する。父の晴明と同じく雪子を狂愛し、苦しめるようになるのだ。
応接間に重苦しい沈黙が落ちる。ところがその時間が悪く玄関のベルが鳴り、吉田が「あらあら」と呟き立ち上がった。
「ちょっと待ってくださいね。どなたかしら」
三分後、廊下を規則正しく踏み締める音と、吉田の話し声に混じって艶のある低い声が耳に届く。
「ええ、そうなんです。間に合ってよかった……」
「それで、真琴さんは?」
「今応接間に……」
ゆっくりおドアが開けられ、軽装の冬馬が姿を現す。今日はなんとカジュアルなジャケットにジーンズだった。
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