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一章 転生人生の幕開け

授業

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「ゴホン、アーニコ様
弟と仲良くしてくれるのは大変嬉しいのですが、今日はそれぐらいにして授業に入りましょう。大分時間オーバーしてます。」

ミルに言われてようやく気がついた
そういえば、
今日は家庭教師との初めての顔合わせ兼初授業だった!!


やばい、本当にすっかり忘れてた。

ミルもなかなか気まずかったに決まってる。弟と会話してるから、話に入る訳にはいかないけど、時間はだんだん、すぎていって…授業をする時間がなくなっていく


うわぁぁあ、
本当に沢山の方に迷惑をかけてしまった。
ごめんなさい!!ベネ君のお兄様!!
ここは、ミルのためにもベネ君とのお話はまた後にして、今すぐに授業を始めることが、せめてもの償い!!


「あい、ミル先生よろしく」

「はい、アーニコ様、こちらこそ、これから宜しくお願い致します。それでは早速授業をといきたいところですが、授業を始める前にこちらに一度手をかざしてください」


「ん?ミル先生これ何?」

ミルが私に渡してきたのは、
透き通った綺麗な、
まるで水晶のようなものだった。

「アーニコ様、これは手をかざした相手の魔力を感知することができます。」
「これ、みんなするものなの?」
「うん!僕も、これで測定したの」
「ベネ君も測定したんだ!!」

本編には出てこなかったから
知らなかったけど
ベネ君も測定したって言ってるんだから
多分これを使って測定することはこの世界でのルールだろうね

「ミル先生ちなみに、これは何を測定するの?」

「これは
その相手の属性や魔力量、相手の持っている神のなどを測定するんですよ」

ふむふむ、属性とか魔力量とかはわかるけど
神の加護ってなんだろう

「ねぇ、ミル先生、神のごかごって何?」

「えっと、神のご加護とは、そうですね。
簡単に言うと、まずこの世界にはいくつかの神々がいるのですが、その神々が1特別な能力をあげるんです。
その能力こそが神のご加護と言います。」

なるほど、
きみまほにも神の概念があることは知っていたけど、あまり本編では触れていなかったから意外だな。でも、今思うと神のご加護って
ゲームの主人公だけが持っていた聖なる癒す力
その正体は、
神のご加護だと言われたら納得がいく


「アーニコ様
先程も申した通り
普通、神の加護はないものなので、今からする測定でなくても安心してください。逆に神のご加護があるって分かったら大騒ぎですよ」

「わかった!!」

「では、こちらに」

私はミルに言われた通り
水晶に似たものに手をかざした

その途端

水晶が虹色に輝き出して
部屋一面を眩しく光らせた

何、急に!!

思わず目をギュッととじた私は

しばらく、時間がたった後
恐る恐る目をあけると


そこには
前世で見た
ゲームウィンドウそっくりなものが目の前にあった
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