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綿密の計画をたて、一週間後にお父様が馬車の事故にあうことにしました。
お父様は、執事を執務室に呼び、これからの計画を話し、協力をあおぎました。
夢ノートでは、執事は私を庇って、お義母様に侯爵家をやめさせられているので、信用できます。
ちなみに、馬車の御者と娘さんは、お義母様の犯罪の証人として、侯爵家の領地に匿われてます。
娘さんの病気も医者にみせ治療したので、御者は包み隠さず司法の場にでたら、話すと約束をしてくれました。
いよいよ作戦開始です。お父様が馬車に乗るとき、私を見て微笑んでくれました。私も今から女優になりますよ。
「お父様、お気をつけて。お仕事が上手くいくことを祈ってますわ」
「スカーレット、行ってくるよ。後のことはまかせたよ」
お父様を見送ったあと、夢ノートを何度も読み直しました。下の玄関から慌てた声が聞こえてきます。いよいよです。私は何か起こったのかしらと不思議そうな顔で玄関ホールに降りていきました。
「スカーレットお嬢様、旦那様が事故にあわれました。馬車ごと、崖からおちたので、旦那様の安否は、まだわかっていません」
お義母様をみると、座り込んで泣いていました。ダリアもお義母様の側で慰めています。
私は、執事に目で合図を送りました。執事は、うなずき弁護士を呼びに行ってくれます。
事故の状況など、私は事細かに聞き、次々に指示を出していきます。
お父様には、仕事の采配のレクチャーを受けていたのです。お義母様には、お父様が心配ではないのかとなじられます。
「お義母様、このような時だからこそ、落ち着き日常を守るよう動くのです。
お父様は、生きているはずです。私をおいていくわけはありません。
だからこそ、お父様が無事に戻ったときに、困らないようにするのです」
お義母様の顔をみると、全然泣いてませんね。泣いているふりですね。だって、お化粧がキレイなままですからね。ダリアも同様です。二人を玄関から居間に誘導し、今後の事の話し合いを試みました。
お義母様は、崖から落ちては助からない、お父様は天に召されたのだからと、そうそうに葬儀の話をしようとします。
私は、お父様の安否がわからないのに、葬儀の話をするべきではないと、その時です。
コンコン
「スカーレットお嬢様、弁護士のカーク様がいらっしゃいました」
「どうぞ、お通ししてちょうだい」
お義母様が自分に言わず勝手な事をするなんてと怒っていますが関係ありません。
「皆様、お揃いで、わたしはリスター侯爵家の顧問弁護士をつとめていますカークと申します。
リスター侯爵閣下が馬車の転落事故で安否がわからないということで、今後の話をしに参りました。
まず、扉から声が聞こえておりましたが、スカーレットお嬢様の言う通り、葬儀は安否確認ができてからです。
崖の下の捜索が難しいことはわかっていますが、安否が取れない以上、半年は葬儀をとり行うことは出来ません。
閣下は、常に先の事を考えてみえたので、閣下に何かあった場合、事業の采配はスカーレットお嬢様に託されています。
学校には必ず行く事も指示されていますので、学校に行きながら事業の指示をしてください。
侯爵家の権限は、スカーレットお嬢様にと閣下からの指示ですので、スカーレットお嬢様に確認しなが、勧めて下さい」
お義母様の金切り声が炸裂します。
「私はリスター侯爵夫人ですよ。何故、侯爵家の権限がスカーレットなのですか!私にあるべきではありませんか」
「閣下からの指示のもと、作成された書類です。閣下は商談で長く屋敷を開けられる前に指示されてます。
失礼ですが、侯爵夫人は、事業の指示はだせますか?
スカーレットお嬢様は、閣下から事業を学んでみえます。だからこそ、権限をお嬢様に託されているのです」
「私は侯爵夫人です。旦那様は、以前から私の為に遺言書を残すと言われてました」
「特に閣下から、侯爵夫人宛の遺言書は預かっていませんが?」
「貴方にではなく、他の弁護士の方にですよ。旦那様は以前から貴方は信用ならないと言ってましたからね」
私とカーク氏は、アイコンタクトをとりました。お義母様が私達の罠にかかろうとしてます。
弁護士とともに、偽の遺言書をだしてきたら、もうにげられませんからね。
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