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最終章
第5話『愛実とのいつもの時間-半日期間編・後編-』
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昼食を食べた後は俺が後片付けをする。愛実が「片付けもやるよ」と言ってくれたけど、美味しいお昼ご飯を作ってくれたので、「お礼も兼ねてやらせてほしい」と言って俺が片付けをすることになった。
水道の水がほのかに冷たくて気持ちいいし、隣に立つ愛実と話しながら洗ったので、楽しく皿洗いをすることができた。
皿洗いが終わった後は、愛実の部屋に行き、昨日の深夜に放送された日常系アニメを観ることに。愛実と隣同士に座り、愛実の淹れてくれたアイスコーヒーを飲みながら。これも、半日期間の放課後の愛実との過ごし方の一つだ。
また、今観ているアニメは昨日からスタートし、俺も愛実も持っている漫画が原作の作品だ。なので、キャラクターのことやエピソードのことを中心に語り合いながら観た。
「アニメになっても面白いね!」
「そうだな! 動画サイトで公開されていたPVを観て期待していたけど、その通りだった。声の演技も絵柄も良かったな」
「みんな可愛い雰囲気だったよね。面白いから、30分があっという間だった」
「分かる。もうエンディングなのかって思ったよ」
面白いアニメを観られると嬉しい気持ちになる。ただ、そのアニメが自分の好きな漫画やラノベが原作の作品だと個人的にはもっと嬉しい。
この夏から始まったアニメの中では一番楽しみな作品になった。
「面白いから、これから毎週最新話が放送されたら、一度はリョウ君と一緒に観たいな」
「そうだな。この作品は毎週一緒に観よう」
「うんっ!」
とても嬉しそうに返事して、しっかりと頷く愛実。そんな愛実がとても可愛い。
毎クール、愛実と毎週一緒に最新話を観るアニメはある。この夏もそういったアニメがあることを嬉しく思う。
アニメを観終わったからか、愛実は両腕を上げて上半身を伸ばしている。その際「うぅん……」と可愛い声を漏らして。シャツ越しに豊満な胸が存在感を物凄く主張するのもあり、今の愛実がとても艶やかに見える。
「……あっ」
そんな声を漏らすと、愛実の表情がちょっと歪む。
「体を伸ばしたら、気持ち良かったんだけど両肩が痛くて。先週まで期末試験の勉強をしていたから、また凝ってきたのかな」
「それはあるかもしれないな。愛実、定期試験が終わると肩が凝ることが多いし」
「長時間勉強すると肩が凝りやすくて。試験が終わった直後や、半日期間にリョウ君がよくマッサージしてくれるよね。今日もマッサージをお願いできますか?」
「もちろんいいぞ」
「ありがとう!」
さっき、両肩の痛みで表情が歪んだのが嘘であるかのように、愛実はニッコリと笑ってお礼を言ってくれる。今日のお昼ご飯を作ってくれたお礼も兼ねて、愛実の肩の凝りをほぐそう。
俺は愛実の後ろに移動して膝立ちする。愛実の肩にそっと両手を乗せると、愛実の体がピクリと震えた。
「どうした? 手を置いたら痛かったか?」
「ううん。今日は肩開きのTシャツ着ているから、リョウ君の手が肩に直接触れて。だから、ちょっと体がピクッとなっちゃったの」
そう言い、愛実は顔だけこちらに振り返る。そんな愛実の顔にははにかんだ笑みが浮かんでいて。それが可愛いと思うと同時に、痛みが原因じゃなくて一安心した。
普段と違って、肩に直接触れられたらピクッと体も震えるか。しかも後ろからだし。
今の愛実の反応もあり、両手に意識が全集中してしまう。……確かに、普段のマッサージのときは違う感触だ。柔らかな素肌に直接触れているので、普段より優しく感じられる。
「……そうか。痛さがなくて良かった。じゃあ、マッサージを始めるか」
「うんっ、お願いします」
俺の目を見ながらそう言うと、愛実は再び前の方を向いた。
愛実は両腕を上げて上半身を伸ばしたら、肩に痛みを感じた。とりあえずはいつもの力でマッサージをしていくか。そう考え、愛実のマッサージを始めていく。
「あぁっ……」
揉み始めてすぐ、愛実は甘い声を出す。マッサージ中にこういった反応を見せることも結構ある。
痛みを感じるだけあって、今回も愛実の両肩が結構凝っているな。今回もしっかりとマッサージして、凝りをちゃんとほぐしていこう。
「どうだ、愛実」
「凄く気持ちいいよ、リョウ君。さすがだね」
「これまでいっぱい揉んでいるからな。じゃあ、このくらいの力でマッサージしていくよ」
「うんっ、お願いします」
良かった、愛実が気持ちいいと思える力加減でマッサージできていて。
「今回も肩凝っているな。期末試験の勉強を頑張ったもんな。あとは、あおいと一緒に誕生日パーティーの料理を作ってくれたり、今日もお昼ご飯も作ってくれたりしたのもあるか」
「あおいちゃんといっぱい作ったから、パーティーの料理を作ったのは肩凝りの一因になっているかも」
「愛実もそう考えているか。誕生日と今日のお昼のお礼を兼ねて、いつも以上にしっかりとマッサージするよ」
「ふふっ、ありがとう」
愛実はチラッと俺を見てくる。そんな愛実の顔には持ち前の優しい笑みが浮かんでいた。
それからも、愛実の両肩のマッサージをしていく。
今回は愛実の肩に直接触れているから、両手から伝わってくる熱がいつもよりも強い。いつもよりも触り心地もスベスベとしていて。凝りが段々とほぐれてきたので、揉み心地も結構柔らかく感じて。それもあり、愛実の後ろ姿がいつもより大人っぽく感じられる。
「リョウ君と2人で学校から帰ってきて、私の作ったお昼を2人で食べて、アニメを観て、リョウ君に肩のマッサージしてもらって。半日期間らしい時間を過ごしているなって思うよ」
「毎回、半日期間になると、少なくとも1日はこういう放課後の時間を過ごすもんな」
あおいが調津に戻ってきてからは色々なことがあり、新鮮な日々が続いて。そういった時間を過ごすのもいいなって思う。
ただ、愛実とこうしたいつもの時間を過ごすと気持ちが落ち着いて。のんびりできて。こういう時間も好きだなって思うんだ。
「リョウ君と一緒にお昼ご飯を食べたり、アニメ観たりするのが楽しいし、リョウ君にマッサージしてもらうと気持ちいいし。だから、こういう時間を過ごすのが好きだよ」
「愛実もか。俺も愛実とこうやって過ごすのが好きだぞ」
「そうなんだ。嬉しいな……」
えへへっ、と愛実は声に出して笑う。顔は見えないけど、可愛いって思える。
「俺も嬉しいよ」
何度も愛実と一緒に過ごしている好きな時間を、愛実も好きだと言ってくれることが。胸が温かくなっていく。
「あ、あのね……リョウ君」
「うん?」
俺は一言返事して、愛実の言葉を待つ。愛実の肩の凝りがまだ残っているので、マッサージを続けながら。
ただ、愛実から次の言葉がなかなか出てこない。あと、両肩から伝わってくる熱がかなり強くなり、耳も結構赤くなってきていて。どうしたんだろう?
「愛実?」
「え、えっと……こ、これからも、半日期間にはリョウ君とこういう時間を過ごしたいって言いたくて。ただ、言葉にしようとすると何だか緊張しちゃって。さっき、これからもお昼ご飯を一緒に食べようねって言えたのにね」
「同じことをまた言うときって緊張することあるよ。じゃあ、耳が赤かったり、肩が熱かったりするのも……」
「その緊張と……あとは肩に直接触れた状態でマッサージしてもらってドキドキしているからだと思う。もちろん、決して嫌なわけじゃないからね」
愛実は語気を強めて言うと、俺の方に振り返って笑顔を見せてくれる。その笑顔は頬を中心に結構赤くなっている。今も愛実の肩に直接触れているのもあり、今の愛実を見るとドキッとする。
今日のような放課後の時間を過ごすのは恒例になってきている。ただ、それを願望として言葉にしようとすると、照れくさくなってしまうのだろう。それに、愛実は大人しくて控え目な性格でもあるし。
「愛実がそう言ってくれて嬉しいよ。ありがとう。俺も……これからも、愛実とこういう時間を過ごしたいって思っているよ」
そう言って、右手で愛実の頭を優しく撫でる。柔らかな髪越しではあるけど、肩に触れていたときと同じくらいに愛実の熱を強く感じた。また、それと同時にシャンプーの甘い匂いが香ってきて。
俺に頭を撫でられたからか、愛実の笑顔は柔らかいものになり、
「うんっ」
と、可愛らしく返事してくれた。そんな愛実にキュンとなって。俺もちょっと体が熱くなってきたよ。
肩を再び揉んでいくと……結構マッサージしたのもあって、両肩の凝りもかなりほぐれてきたな。一旦、愛実に両肩はどうか訊いてみるか。
「愛実。凝りがほぐれたから確認してくれないか」
「分かった」
俺が両肩から手を離すと、愛実は両肩をゆっくりと回す。さあ、どうだろう。
「うんっ、凄く楽になったよ! ありがとう!」
愛実はスッキリとした笑顔でそう言ってくれる。毎回、愛実が笑顔でお礼を言ってくれると、マッサージして良かったと思えるのだ。
「いえいえ。凝りがほぐれて良かった」
「ありがとう。……今日の授業では特に課題も出なかったし、またアニメを観ようよ」
「ああ。そうしよう」
それからは愛実も俺も好きなラブコメアニメを観始める。マッサージ前に日常系アニメを観ていたときと同じく、愛実と隣同士に座って。
やっぱり、愛実と一緒に好きなアニメを観ると、楽しくて癒しにもなる。そう思いながら、愛実とのいつもの時間を楽しむのであった。
水道の水がほのかに冷たくて気持ちいいし、隣に立つ愛実と話しながら洗ったので、楽しく皿洗いをすることができた。
皿洗いが終わった後は、愛実の部屋に行き、昨日の深夜に放送された日常系アニメを観ることに。愛実と隣同士に座り、愛実の淹れてくれたアイスコーヒーを飲みながら。これも、半日期間の放課後の愛実との過ごし方の一つだ。
また、今観ているアニメは昨日からスタートし、俺も愛実も持っている漫画が原作の作品だ。なので、キャラクターのことやエピソードのことを中心に語り合いながら観た。
「アニメになっても面白いね!」
「そうだな! 動画サイトで公開されていたPVを観て期待していたけど、その通りだった。声の演技も絵柄も良かったな」
「みんな可愛い雰囲気だったよね。面白いから、30分があっという間だった」
「分かる。もうエンディングなのかって思ったよ」
面白いアニメを観られると嬉しい気持ちになる。ただ、そのアニメが自分の好きな漫画やラノベが原作の作品だと個人的にはもっと嬉しい。
この夏から始まったアニメの中では一番楽しみな作品になった。
「面白いから、これから毎週最新話が放送されたら、一度はリョウ君と一緒に観たいな」
「そうだな。この作品は毎週一緒に観よう」
「うんっ!」
とても嬉しそうに返事して、しっかりと頷く愛実。そんな愛実がとても可愛い。
毎クール、愛実と毎週一緒に最新話を観るアニメはある。この夏もそういったアニメがあることを嬉しく思う。
アニメを観終わったからか、愛実は両腕を上げて上半身を伸ばしている。その際「うぅん……」と可愛い声を漏らして。シャツ越しに豊満な胸が存在感を物凄く主張するのもあり、今の愛実がとても艶やかに見える。
「……あっ」
そんな声を漏らすと、愛実の表情がちょっと歪む。
「体を伸ばしたら、気持ち良かったんだけど両肩が痛くて。先週まで期末試験の勉強をしていたから、また凝ってきたのかな」
「それはあるかもしれないな。愛実、定期試験が終わると肩が凝ることが多いし」
「長時間勉強すると肩が凝りやすくて。試験が終わった直後や、半日期間にリョウ君がよくマッサージしてくれるよね。今日もマッサージをお願いできますか?」
「もちろんいいぞ」
「ありがとう!」
さっき、両肩の痛みで表情が歪んだのが嘘であるかのように、愛実はニッコリと笑ってお礼を言ってくれる。今日のお昼ご飯を作ってくれたお礼も兼ねて、愛実の肩の凝りをほぐそう。
俺は愛実の後ろに移動して膝立ちする。愛実の肩にそっと両手を乗せると、愛実の体がピクリと震えた。
「どうした? 手を置いたら痛かったか?」
「ううん。今日は肩開きのTシャツ着ているから、リョウ君の手が肩に直接触れて。だから、ちょっと体がピクッとなっちゃったの」
そう言い、愛実は顔だけこちらに振り返る。そんな愛実の顔にははにかんだ笑みが浮かんでいて。それが可愛いと思うと同時に、痛みが原因じゃなくて一安心した。
普段と違って、肩に直接触れられたらピクッと体も震えるか。しかも後ろからだし。
今の愛実の反応もあり、両手に意識が全集中してしまう。……確かに、普段のマッサージのときは違う感触だ。柔らかな素肌に直接触れているので、普段より優しく感じられる。
「……そうか。痛さがなくて良かった。じゃあ、マッサージを始めるか」
「うんっ、お願いします」
俺の目を見ながらそう言うと、愛実は再び前の方を向いた。
愛実は両腕を上げて上半身を伸ばしたら、肩に痛みを感じた。とりあえずはいつもの力でマッサージをしていくか。そう考え、愛実のマッサージを始めていく。
「あぁっ……」
揉み始めてすぐ、愛実は甘い声を出す。マッサージ中にこういった反応を見せることも結構ある。
痛みを感じるだけあって、今回も愛実の両肩が結構凝っているな。今回もしっかりとマッサージして、凝りをちゃんとほぐしていこう。
「どうだ、愛実」
「凄く気持ちいいよ、リョウ君。さすがだね」
「これまでいっぱい揉んでいるからな。じゃあ、このくらいの力でマッサージしていくよ」
「うんっ、お願いします」
良かった、愛実が気持ちいいと思える力加減でマッサージできていて。
「今回も肩凝っているな。期末試験の勉強を頑張ったもんな。あとは、あおいと一緒に誕生日パーティーの料理を作ってくれたり、今日もお昼ご飯も作ってくれたりしたのもあるか」
「あおいちゃんといっぱい作ったから、パーティーの料理を作ったのは肩凝りの一因になっているかも」
「愛実もそう考えているか。誕生日と今日のお昼のお礼を兼ねて、いつも以上にしっかりとマッサージするよ」
「ふふっ、ありがとう」
愛実はチラッと俺を見てくる。そんな愛実の顔には持ち前の優しい笑みが浮かんでいた。
それからも、愛実の両肩のマッサージをしていく。
今回は愛実の肩に直接触れているから、両手から伝わってくる熱がいつもよりも強い。いつもよりも触り心地もスベスベとしていて。凝りが段々とほぐれてきたので、揉み心地も結構柔らかく感じて。それもあり、愛実の後ろ姿がいつもより大人っぽく感じられる。
「リョウ君と2人で学校から帰ってきて、私の作ったお昼を2人で食べて、アニメを観て、リョウ君に肩のマッサージしてもらって。半日期間らしい時間を過ごしているなって思うよ」
「毎回、半日期間になると、少なくとも1日はこういう放課後の時間を過ごすもんな」
あおいが調津に戻ってきてからは色々なことがあり、新鮮な日々が続いて。そういった時間を過ごすのもいいなって思う。
ただ、愛実とこうしたいつもの時間を過ごすと気持ちが落ち着いて。のんびりできて。こういう時間も好きだなって思うんだ。
「リョウ君と一緒にお昼ご飯を食べたり、アニメ観たりするのが楽しいし、リョウ君にマッサージしてもらうと気持ちいいし。だから、こういう時間を過ごすのが好きだよ」
「愛実もか。俺も愛実とこうやって過ごすのが好きだぞ」
「そうなんだ。嬉しいな……」
えへへっ、と愛実は声に出して笑う。顔は見えないけど、可愛いって思える。
「俺も嬉しいよ」
何度も愛実と一緒に過ごしている好きな時間を、愛実も好きだと言ってくれることが。胸が温かくなっていく。
「あ、あのね……リョウ君」
「うん?」
俺は一言返事して、愛実の言葉を待つ。愛実の肩の凝りがまだ残っているので、マッサージを続けながら。
ただ、愛実から次の言葉がなかなか出てこない。あと、両肩から伝わってくる熱がかなり強くなり、耳も結構赤くなってきていて。どうしたんだろう?
「愛実?」
「え、えっと……こ、これからも、半日期間にはリョウ君とこういう時間を過ごしたいって言いたくて。ただ、言葉にしようとすると何だか緊張しちゃって。さっき、これからもお昼ご飯を一緒に食べようねって言えたのにね」
「同じことをまた言うときって緊張することあるよ。じゃあ、耳が赤かったり、肩が熱かったりするのも……」
「その緊張と……あとは肩に直接触れた状態でマッサージしてもらってドキドキしているからだと思う。もちろん、決して嫌なわけじゃないからね」
愛実は語気を強めて言うと、俺の方に振り返って笑顔を見せてくれる。その笑顔は頬を中心に結構赤くなっている。今も愛実の肩に直接触れているのもあり、今の愛実を見るとドキッとする。
今日のような放課後の時間を過ごすのは恒例になってきている。ただ、それを願望として言葉にしようとすると、照れくさくなってしまうのだろう。それに、愛実は大人しくて控え目な性格でもあるし。
「愛実がそう言ってくれて嬉しいよ。ありがとう。俺も……これからも、愛実とこういう時間を過ごしたいって思っているよ」
そう言って、右手で愛実の頭を優しく撫でる。柔らかな髪越しではあるけど、肩に触れていたときと同じくらいに愛実の熱を強く感じた。また、それと同時にシャンプーの甘い匂いが香ってきて。
俺に頭を撫でられたからか、愛実の笑顔は柔らかいものになり、
「うんっ」
と、可愛らしく返事してくれた。そんな愛実にキュンとなって。俺もちょっと体が熱くなってきたよ。
肩を再び揉んでいくと……結構マッサージしたのもあって、両肩の凝りもかなりほぐれてきたな。一旦、愛実に両肩はどうか訊いてみるか。
「愛実。凝りがほぐれたから確認してくれないか」
「分かった」
俺が両肩から手を離すと、愛実は両肩をゆっくりと回す。さあ、どうだろう。
「うんっ、凄く楽になったよ! ありがとう!」
愛実はスッキリとした笑顔でそう言ってくれる。毎回、愛実が笑顔でお礼を言ってくれると、マッサージして良かったと思えるのだ。
「いえいえ。凝りがほぐれて良かった」
「ありがとう。……今日の授業では特に課題も出なかったし、またアニメを観ようよ」
「ああ。そうしよう」
それからは愛実も俺も好きなラブコメアニメを観始める。マッサージ前に日常系アニメを観ていたときと同じく、愛実と隣同士に座って。
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