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朝起きると体のあちこちが痛い。
その割にはアナルは違和感だけだった。
僕の体は綺麗になっていて、服も着せられて布団をぴっちりかけられた状態だった。
そして僕を抱き抱えるように眠っている先生。
「起きました?」
少し身動いだだけで気付かれて声をかけられた。
「ん……はい」
「おはようございます。どこか体が痛いところはありませんか?」
「身体中、痛い」
「ああ。初めてだったからそうなりますよね、ごめんね。今日は私が看病するからトイレ以外ベットを出たらダメですよ?」
「え」
「言うこと聞けますよね?」
「……はい」
「えらい、えらい」
先生は俺の頭を撫でて褒めてくれた。
褒められた。嬉しい。
「昨日は本当にいい子でしたね。喉が乾いているんじゃないですか?」
そう言って先生はベットから出て行った。
先生の温もりがなくなって少し寂しく感じる。
「ほら、飲んでください」
先生はストローを刺したペットボトルを僕に差し出してくれて飲まされた飲み物はよく冷えたスポーツドリンクだった。
ゴクゴクと勢いよく飲んで半分くらいになったペットボトルは先生が受け取ってまた冷蔵庫にしまいに行ってくれた。
「何か食べたいものありますか? 簡単なものなら作れますが」
「そば、食べたい」
「そばですか。うーん。今家にないからなぁ」
「やっぱいい。家にあるもので。なんでもいい」
蕎麦がいいって言ったら先生が買いに行ってしまうかも。
そしたら寂しいと思った。
先生はしばらく考えてどこかへ電話し始めた。
隣の部屋に行ったからなんの話をしているかは分からないけど、出前を頼んでくれるのかもしれない。
それだったら先生が離れないからいいな。
先生はすぐに戻ってきて僕の隣に潜り込んで、また僕を抱き抱えてくれた。
暖かいし、この体制先生と密着できて好きだなぁ。
だけど昨日の夜の先生とはまるで違う穏やかさな気がする。
でも激しかったけど、僕が求めていたものだって思った。
元々先生のことは好きだったけど体の相性もバッチリだったなんて。
「先生?」
「ん? なんですか」
先生の声が耳の後ろで響いてくすぐったい。
「好きです」
先生が後ろで息を飲むのが分かった。
「先生?」
「あ……いえ。私も透が好きです。あんな抱き方しか出来ないですがいいんですか?」
「僕……恥ずかしいけど。あんな感じで激しく愛されたいって思ってたんだ」
「ああ、透。やっぱり可愛い。愛してます。すぐに首輪を準備しないと。ああ……あと、私から逃げようとしないでくださいね」
「逃げるわけない」
「そんなことは分からないでしょう。でも、もしも逃げたら追いかけて捕まえて、二度と逃げる気を無くさせるのでそうされたいなら逃げてみてください」
優しい笑顔でそう言われて僕は少しだけ逃げてみたくなった。
だってそんなことを言われたら逃げたらどんなことをされてしまうのか少し気になってしまう。
でもやっぱりSubの僕としてはなるべく先生には従いたいから今のところは逃げないでおこうと思った。
しばらくしてチャイムがなって先生はベットを出て行った。
それから隣の部屋ではガチャガチャと音がしていて、その音が何だか心地良くてうとうとしていたら先生に揺り起こされた。
「透、蕎麦できましたよ。起き上がって」
そう言って僕の背中に腕を回して起こしてくれて、背中のとこに大きいクッションを置いて座りやすくしてくれた。
「ふふ。本当に介護みたい」
「透が介護が必要になったら私がしてあげるから安心してください」
「えっ、絶対先生の方が先でしょ」
「そうなったら透が私を介護してくれるんでしょう?」
「もちろん!」
「はは。嬉しいなぁ。ほら口を開けて熱いから気をつけてくださいね」
先生が口に運んでくれる蕎麦をすすったらめちゃくちゃ美味しかった。
「めっちゃ美味しい。ありがとう先生。でも蕎麦の麺なんて出前できるの?」
「今は色々と便利なので買い物して持ってきてくれるサービスがあるんですよ。透の食べたいもの作れてよかった」
「本当美味しい。先生はなんでも出来てすごいなぁ」
「そんなことはないですけど、気に入ってくれたのなら毎日でも作りますよ。なので早くここに引っ越してきてくださいね」
「本当!? すぐ引っ越す!」
「ああ。透は本当に可愛いなぁ」
先生はそう言って幸せそうに笑った。
その割にはアナルは違和感だけだった。
僕の体は綺麗になっていて、服も着せられて布団をぴっちりかけられた状態だった。
そして僕を抱き抱えるように眠っている先生。
「起きました?」
少し身動いだだけで気付かれて声をかけられた。
「ん……はい」
「おはようございます。どこか体が痛いところはありませんか?」
「身体中、痛い」
「ああ。初めてだったからそうなりますよね、ごめんね。今日は私が看病するからトイレ以外ベットを出たらダメですよ?」
「え」
「言うこと聞けますよね?」
「……はい」
「えらい、えらい」
先生は俺の頭を撫でて褒めてくれた。
褒められた。嬉しい。
「昨日は本当にいい子でしたね。喉が乾いているんじゃないですか?」
そう言って先生はベットから出て行った。
先生の温もりがなくなって少し寂しく感じる。
「ほら、飲んでください」
先生はストローを刺したペットボトルを僕に差し出してくれて飲まされた飲み物はよく冷えたスポーツドリンクだった。
ゴクゴクと勢いよく飲んで半分くらいになったペットボトルは先生が受け取ってまた冷蔵庫にしまいに行ってくれた。
「何か食べたいものありますか? 簡単なものなら作れますが」
「そば、食べたい」
「そばですか。うーん。今家にないからなぁ」
「やっぱいい。家にあるもので。なんでもいい」
蕎麦がいいって言ったら先生が買いに行ってしまうかも。
そしたら寂しいと思った。
先生はしばらく考えてどこかへ電話し始めた。
隣の部屋に行ったからなんの話をしているかは分からないけど、出前を頼んでくれるのかもしれない。
それだったら先生が離れないからいいな。
先生はすぐに戻ってきて僕の隣に潜り込んで、また僕を抱き抱えてくれた。
暖かいし、この体制先生と密着できて好きだなぁ。
だけど昨日の夜の先生とはまるで違う穏やかさな気がする。
でも激しかったけど、僕が求めていたものだって思った。
元々先生のことは好きだったけど体の相性もバッチリだったなんて。
「先生?」
「ん? なんですか」
先生の声が耳の後ろで響いてくすぐったい。
「好きです」
先生が後ろで息を飲むのが分かった。
「先生?」
「あ……いえ。私も透が好きです。あんな抱き方しか出来ないですがいいんですか?」
「僕……恥ずかしいけど。あんな感じで激しく愛されたいって思ってたんだ」
「ああ、透。やっぱり可愛い。愛してます。すぐに首輪を準備しないと。ああ……あと、私から逃げようとしないでくださいね」
「逃げるわけない」
「そんなことは分からないでしょう。でも、もしも逃げたら追いかけて捕まえて、二度と逃げる気を無くさせるのでそうされたいなら逃げてみてください」
優しい笑顔でそう言われて僕は少しだけ逃げてみたくなった。
だってそんなことを言われたら逃げたらどんなことをされてしまうのか少し気になってしまう。
でもやっぱりSubの僕としてはなるべく先生には従いたいから今のところは逃げないでおこうと思った。
しばらくしてチャイムがなって先生はベットを出て行った。
それから隣の部屋ではガチャガチャと音がしていて、その音が何だか心地良くてうとうとしていたら先生に揺り起こされた。
「透、蕎麦できましたよ。起き上がって」
そう言って僕の背中に腕を回して起こしてくれて、背中のとこに大きいクッションを置いて座りやすくしてくれた。
「ふふ。本当に介護みたい」
「透が介護が必要になったら私がしてあげるから安心してください」
「えっ、絶対先生の方が先でしょ」
「そうなったら透が私を介護してくれるんでしょう?」
「もちろん!」
「はは。嬉しいなぁ。ほら口を開けて熱いから気をつけてくださいね」
先生が口に運んでくれる蕎麦をすすったらめちゃくちゃ美味しかった。
「めっちゃ美味しい。ありがとう先生。でも蕎麦の麺なんて出前できるの?」
「今は色々と便利なので買い物して持ってきてくれるサービスがあるんですよ。透の食べたいもの作れてよかった」
「本当美味しい。先生はなんでも出来てすごいなぁ」
「そんなことはないですけど、気に入ってくれたのなら毎日でも作りますよ。なので早くここに引っ越してきてくださいね」
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「ああ。透は本当に可愛いなぁ」
先生はそう言って幸せそうに笑った。
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