普段は優しいけど夜はドSのDOM彼氏ができました

いちみやりょう

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あれからすぐに先生の部屋に引っ越してきて僕と先生の生活が始まった。
僕の仕事は先生より時間の融通が利くから掃除とか洗濯とかしようとするんだけど、先生が全て先にやってしまう。

「おはよう、透」
「おはよ……せんせ」

僕を抱き抱えて寝るのが家事の代わりだと良く分からない言い分で、先生は毎日僕を抱き抱えて寝る。

「透……明日は休日でしょう?」
「え? うん」
「実は私も明日休日なんです」
「えっ、そうなの! やったぁ」
「だから行きたいところを決めておいてください……あと、今夜してもいいですか?」
「っ!! も、もちろん」

先生とはあれからまだ一回もしていない。
今日すると思ったら何だか緊張してきてしまった。

仕事中も何だか変なテンションでお客さんに少し不気味がられた。

だけどその日ウキウキしながら帰ったのに先生からはメールで仕事が入って今日は帰れないときた。

僕はそろそろプレイをしないとSub性が安定しなくなりそうだ。
前までは病院で先生にプレイしてもらってたからなぁ。

……先生は病院で患者さん相手にprayしてるんだよな……。

仕事だし仕方ないと思うのに、Sub性が安定していない今はすごく不安に感じる。
でも、明日は先生お休みだって言ってたし明日まで我慢したらできるよな。

だけどその日の夜遅くに帰ってきた先生はくたくたで、お風呂に入った後ご飯も食べずに寝てしまって、僕が朝起きた時にはいなかった。

『透、今日も仕事になった。帰りも遅くなる。昨日の夜はご飯を作ってくれていたんだね。朝食べました。ありがとう。今日のご飯は作ってあるから食べておいてくださいね』

と、置き手紙がしてあった。

「ご飯くらい僕が作るのに」

そう呟いてみても誰にも届かない。
寂しくて不安で、こういう時いつも自分のSub性を呪う。
僕がSubじゃなかったらprayなんてしなくても健康な精神でいられるのに、と。
だけどそんなことを言っても自分のSub性は変えることなんてできない。

でも先生と出会えたのは僕がSubだったからだ。
先生といる時は自分がSubで良かったと思えるんだ。

だけど……先生はどうなんだろう。

病院でのプレイで満たすことの出来ない激しい欲求を満たすことのできる相手なら、僕じゃなくても良かったんじゃないか。

「ダメだ。ネガティブになっちゃう」

僕は先生の病院に行くことにした。
予約しないとプレイは出来ない可能性はあるけど研修の先生なら割といつでもプレイができるはずだ。


ネガティブが爆発して先生に面倒くさい奴だと思われて捨てられたくない。
その一心で僕は病院に行ってプレイしてもらうことにした。
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