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媚薬の熱
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「私が事後処理をしておくから沢渡はそいつを連れて旅館に戻れ」
「ああ、ありがとう只野」
「ぅぁっ……ッ、大丈夫ですから、僕ぁ、自分で歩けますっ」
僕を横抱きにして立ち上がろうとした銀次さんの襟を掴んでそう言っても、聞き入れてはもらえずにそのまま抱え上げられてしばらく歩いた先に止まっていたタクシーに乗せられた。
銀次さんもその後から乗り込んできて旅館の名前を告げた。
「大丈夫だよ、伊月くん。ここは旅館からそう離れてないからすぐに着く」
「……はい、はぁ、ぁ、ありがとうございます」
後孔が疼く。
中がジンジンして、勝手に濡れているのが分かった。
妊娠する体にする為の薬を飲んでいる頃は、媚薬的な成分が入っていて苦しめられたけど、今の体はそれ以上に熱かった。
旅館に着いてから銀次さんはまた僕を抱えてタクシーから下ろすと、女将さんに案内されるまま歩いて部屋まで着いた。
女将さんが部屋から出ていくと、銀次さんはすぐに布団を敷いてくれて僕をそこに寝かせてくれた。
そこで僕の我慢は限界に達してズボンを脱ごうとベルトに手をかけた。
でも力が入らずにうまくベルトが外せない。
「ぁ、な、んで。はやく、ぁ、ゃだ、はや、く」
カチャカチャと音だけが鳴るベルトにもどかしさを感じながらそれでも必死に外そうとする僕にみかねて、銀次さんがそっと僕の近くで屈んだ。
僕の手をそっとベルトから外して、ベルトを外してくれて、スラックスと下着を下げてくれた。
僕はもう何も考えられずに自分の中心に手を伸ばした。
「ぁ……ん、は、ぁぁっ、んぁ、ッッ!!」
夢中で手を動かして射精すると少し落ち着いた。
顔を上げると、銀次さんが僕をいつも通りの表情で見ていた。
「ぅぁ、なんで、イッたのにっ」
僕の中心はまた立ち上がり始めて僕は絶望した。
銀次さんに見られているという羞恥心を感じる暇もなかった。
一体この後何回すればこの熱は収まるんだ。
「ふっ、ん……ぁぁっ、あっ」
もう中心を触っていても満足できない。
後孔を触りたい。
もう準備は必要ないほどにジュクジュクと濡れている。
何か、何でもいい。
挿入できるものがあれば。
頭にはそれしかなかった。
手を伸ばして指を入れる。
しばらくはそうしていたけど、やっぱり我慢できなくなって辺りを見渡した。
テレビの近くに電話があって、その横にボールペンが置いてあるのが目に入った。
僕は這ってそこまで行ってそれを手に取ってもう我慢できない自分のそこに挿入した。
「んんッ……ぁああ、んぁ、はぁ、ぁ、あ、足りない、足りないっやだぁあ」
もっと太い、もっと長いものがほしい。
足りない。
足りない。
辺りを探しても、ボールペン以上の物はなかった。
また、銀次さんと目があった。
「ごめんね」
銀次さんがそう言った。
銀次さんは僕の方に近づいてくると僕に覆いかぶさって次の瞬間には大きな熱い塊が僕の中に侵入して来た。
「ッぁああっ!!!」
「ごめんね、伊月くん、ごめん」
「んぁあっ、ぁあっ、銀次さんっ、ぎんじさんっ」
僕を上から押さえ込むように抱えて動く銀次さんに、全身が包まれたような気持ちになって気持ちよかった。
何回も何回もイって僕の熱はやっと治った。
銀次さんは僕が妊娠する体だと知らないのにちゃんと毎回、中では出さずにお腹の上に出してくれた。
「銀次さん、ありがとうございました」
「……いや、俺が我慢できなかったんだ。ごめん」
「僕は嬉しかったです」
僕たち2人はぐちゃぐちゃになった布団の上で仰向けに寝転がっていた。
体は泥のように疲れているのに、頭は妙に冴えていて眠ることができない。
「伊月くん、好きだよ。俺たち付き合おうか」
都合の良い空耳が聞こえた気がして、僕は銀次さんの方を見た。
銀次さんは僕の方を見ていてバッチリと目があった。
「あの、えっと」
「俺と付き合うのは、いや?」
「嫌じゃないです!」
「そっか、じゃあ今から俺たちは恋人ってことでいい?」
「……はい、よろしくお願いします」
そう答えた後で僕はやっと心が追いついた。
銀次さんが僕を好き?
そして僕と銀次さんは今から恋人?
とても信じがたいけど、頬をつねっても痛かった。
「ああ、ありがとう只野」
「ぅぁっ……ッ、大丈夫ですから、僕ぁ、自分で歩けますっ」
僕を横抱きにして立ち上がろうとした銀次さんの襟を掴んでそう言っても、聞き入れてはもらえずにそのまま抱え上げられてしばらく歩いた先に止まっていたタクシーに乗せられた。
銀次さんもその後から乗り込んできて旅館の名前を告げた。
「大丈夫だよ、伊月くん。ここは旅館からそう離れてないからすぐに着く」
「……はい、はぁ、ぁ、ありがとうございます」
後孔が疼く。
中がジンジンして、勝手に濡れているのが分かった。
妊娠する体にする為の薬を飲んでいる頃は、媚薬的な成分が入っていて苦しめられたけど、今の体はそれ以上に熱かった。
旅館に着いてから銀次さんはまた僕を抱えてタクシーから下ろすと、女将さんに案内されるまま歩いて部屋まで着いた。
女将さんが部屋から出ていくと、銀次さんはすぐに布団を敷いてくれて僕をそこに寝かせてくれた。
そこで僕の我慢は限界に達してズボンを脱ごうとベルトに手をかけた。
でも力が入らずにうまくベルトが外せない。
「ぁ、な、んで。はやく、ぁ、ゃだ、はや、く」
カチャカチャと音だけが鳴るベルトにもどかしさを感じながらそれでも必死に外そうとする僕にみかねて、銀次さんがそっと僕の近くで屈んだ。
僕の手をそっとベルトから外して、ベルトを外してくれて、スラックスと下着を下げてくれた。
僕はもう何も考えられずに自分の中心に手を伸ばした。
「ぁ……ん、は、ぁぁっ、んぁ、ッッ!!」
夢中で手を動かして射精すると少し落ち着いた。
顔を上げると、銀次さんが僕をいつも通りの表情で見ていた。
「ぅぁ、なんで、イッたのにっ」
僕の中心はまた立ち上がり始めて僕は絶望した。
銀次さんに見られているという羞恥心を感じる暇もなかった。
一体この後何回すればこの熱は収まるんだ。
「ふっ、ん……ぁぁっ、あっ」
もう中心を触っていても満足できない。
後孔を触りたい。
もう準備は必要ないほどにジュクジュクと濡れている。
何か、何でもいい。
挿入できるものがあれば。
頭にはそれしかなかった。
手を伸ばして指を入れる。
しばらくはそうしていたけど、やっぱり我慢できなくなって辺りを見渡した。
テレビの近くに電話があって、その横にボールペンが置いてあるのが目に入った。
僕は這ってそこまで行ってそれを手に取ってもう我慢できない自分のそこに挿入した。
「んんッ……ぁああ、んぁ、はぁ、ぁ、あ、足りない、足りないっやだぁあ」
もっと太い、もっと長いものがほしい。
足りない。
足りない。
辺りを探しても、ボールペン以上の物はなかった。
また、銀次さんと目があった。
「ごめんね」
銀次さんがそう言った。
銀次さんは僕の方に近づいてくると僕に覆いかぶさって次の瞬間には大きな熱い塊が僕の中に侵入して来た。
「ッぁああっ!!!」
「ごめんね、伊月くん、ごめん」
「んぁあっ、ぁあっ、銀次さんっ、ぎんじさんっ」
僕を上から押さえ込むように抱えて動く銀次さんに、全身が包まれたような気持ちになって気持ちよかった。
何回も何回もイって僕の熱はやっと治った。
銀次さんは僕が妊娠する体だと知らないのにちゃんと毎回、中では出さずにお腹の上に出してくれた。
「銀次さん、ありがとうございました」
「……いや、俺が我慢できなかったんだ。ごめん」
「僕は嬉しかったです」
僕たち2人はぐちゃぐちゃになった布団の上で仰向けに寝転がっていた。
体は泥のように疲れているのに、頭は妙に冴えていて眠ることができない。
「伊月くん、好きだよ。俺たち付き合おうか」
都合の良い空耳が聞こえた気がして、僕は銀次さんの方を見た。
銀次さんは僕の方を見ていてバッチリと目があった。
「あの、えっと」
「俺と付き合うのは、いや?」
「嫌じゃないです!」
「そっか、じゃあ今から俺たちは恋人ってことでいい?」
「……はい、よろしくお願いします」
そう答えた後で僕はやっと心が追いついた。
銀次さんが僕を好き?
そして僕と銀次さんは今から恋人?
とても信じがたいけど、頬をつねっても痛かった。
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