44 / 56
END
しおりを挟む
眠くても、気絶しても許してはもらえずに、お昼になって銀次さんは僕を風呂場に運んだ。
もう体力の限界で、これ以上したらいつ動ける体に戻れるのか分からないくらいになりそうで怖かった。
風呂場についてからは銀次さんは僕を椅子に座らせて丁寧に体を洗ってくれた。
柔らかいボディタオルにボディソープを出して泡立たせたもので、優しく体を洗われるのはとても心地良くて、先ほどまでの疲れもあってか僕はウトウトとしてしまった。
シャワーで体を洗い流される感覚で意識を浮上させると、今度はお湯を張った湯船に入れられてポカポカで気持ちがいい。
そこから仰向けに湯船の淵に頭を乗せられて、銀次さんは僕の頭を洗い始めた。
何から何までしてもらえて、そのどれもが心地良くて、まるで王族にでもなった気持ちだ。
銀次さんはそのあと、自分の体も洗って湯船に入ってきた。
2人で入っても十分にスペースのある湯船なのに、銀次さんはぴったりと僕にくっついてきた。
「ごめんね、少しやりすぎてしまった」
銀次さんが本当に反省しているようにポツリとこぼした。
「いえっ。銀次さんに求められるのは嬉しいです……。それに僕が銀次さんを信じきれなかったことが原因ですし」
「そうは言っても、今日のはやりすぎちゃったな。もう二度とこんな無茶はしないよ。伊月くんが俺の前からこっそり居なくならない限りは」
「……っ、はい。もちろん、今後はこっそり居なくなったりしません」
「それなら安心だ」
銀次さんはニコリと笑って僕を見た。
「だけど、『もっといじめてください』って、あれはビックリしたな」
からかうような声でそう言われて恥ずかしくなった。
「あ、あれは……、銀次さんが、その、そういうプレイが好きなのかと思って」
「え?」
「今までの普通のプレイじゃ満足してもらえてなかったんだと思って、でも、銀次さんがちゃんと満足できるエッチがしたいと思って」
そう言うと、銀次さんは珍しく慌て出した。
「あ、あれは俺の趣味のプレイではないよ!? ただちょっと恥ずかしがったりする伊月くんはかわいいと思うけど、俺だって今までの普通のプレイで満足してたからっ」
「そうなんですか?」
「そうだよ……。でも、可愛かったからたまにはそういうプレイもしたいな。どう?」
ニヤリと僕をからかうようにそう提案してきた銀次さんは、先ほど一瞬慌ててたことなど嘘のように余裕を醸し出していた。
「僕は、銀次さんが喜んでくれるなら……その、したい、です」
「っ……。伊月くん……君って子は」
銀次さんは困り果てた声を出したけど、案外満更でもなさそうに見えたので、そのプレイをする事になるのも時間の問題かもと思った。
しばらくして、僕を浴槽から抱え上げた銀次さんは僕を脱衣所の椅子に座らせてバスタオルで全身を拭いてくれた。
髪もドライヤーで乾かして、いつの間に買ったのかワンピースみたいなパジャマを上からかぶせて着せてくれた。
ベットのシーツも変えてくれて、正直椅子に座ったりするのも腰が辛いので、ベットに寝かせてもらった時は安心した。
銀次さんも横に来て、僕に腕枕をしてくれた。
やっぱり、病院の先生をしているからか面倒見が良くて、具合の悪い人を放っては置けない性格なのかもしれない。
そこまで考えたけど、もう極限に眠くて意識を失うように眠りについた。
目が覚めても、今までの幸せな日々が続いていくんだ。
銀次さんがいて、繋心がいて、3人で仲良く暮らしていける。
これは紛れもなく僕が手にしてもいい幸せなんだ。
銀次さんがそう信じさせてくれた。
咲夜様のところから逃げ出してよかった。
あの場所では何の感情もない物のように扱われていたけど、あそこから逃げ出して、銀次さんに出会えて繋心に出会えた。僕は2人に幸せをもらってるし、僕も2人に幸せをあげたい。
今の僕は胸を張って言える。僕の人生最高だ。
もう体力の限界で、これ以上したらいつ動ける体に戻れるのか分からないくらいになりそうで怖かった。
風呂場についてからは銀次さんは僕を椅子に座らせて丁寧に体を洗ってくれた。
柔らかいボディタオルにボディソープを出して泡立たせたもので、優しく体を洗われるのはとても心地良くて、先ほどまでの疲れもあってか僕はウトウトとしてしまった。
シャワーで体を洗い流される感覚で意識を浮上させると、今度はお湯を張った湯船に入れられてポカポカで気持ちがいい。
そこから仰向けに湯船の淵に頭を乗せられて、銀次さんは僕の頭を洗い始めた。
何から何までしてもらえて、そのどれもが心地良くて、まるで王族にでもなった気持ちだ。
銀次さんはそのあと、自分の体も洗って湯船に入ってきた。
2人で入っても十分にスペースのある湯船なのに、銀次さんはぴったりと僕にくっついてきた。
「ごめんね、少しやりすぎてしまった」
銀次さんが本当に反省しているようにポツリとこぼした。
「いえっ。銀次さんに求められるのは嬉しいです……。それに僕が銀次さんを信じきれなかったことが原因ですし」
「そうは言っても、今日のはやりすぎちゃったな。もう二度とこんな無茶はしないよ。伊月くんが俺の前からこっそり居なくならない限りは」
「……っ、はい。もちろん、今後はこっそり居なくなったりしません」
「それなら安心だ」
銀次さんはニコリと笑って僕を見た。
「だけど、『もっといじめてください』って、あれはビックリしたな」
からかうような声でそう言われて恥ずかしくなった。
「あ、あれは……、銀次さんが、その、そういうプレイが好きなのかと思って」
「え?」
「今までの普通のプレイじゃ満足してもらえてなかったんだと思って、でも、銀次さんがちゃんと満足できるエッチがしたいと思って」
そう言うと、銀次さんは珍しく慌て出した。
「あ、あれは俺の趣味のプレイではないよ!? ただちょっと恥ずかしがったりする伊月くんはかわいいと思うけど、俺だって今までの普通のプレイで満足してたからっ」
「そうなんですか?」
「そうだよ……。でも、可愛かったからたまにはそういうプレイもしたいな。どう?」
ニヤリと僕をからかうようにそう提案してきた銀次さんは、先ほど一瞬慌ててたことなど嘘のように余裕を醸し出していた。
「僕は、銀次さんが喜んでくれるなら……その、したい、です」
「っ……。伊月くん……君って子は」
銀次さんは困り果てた声を出したけど、案外満更でもなさそうに見えたので、そのプレイをする事になるのも時間の問題かもと思った。
しばらくして、僕を浴槽から抱え上げた銀次さんは僕を脱衣所の椅子に座らせてバスタオルで全身を拭いてくれた。
髪もドライヤーで乾かして、いつの間に買ったのかワンピースみたいなパジャマを上からかぶせて着せてくれた。
ベットのシーツも変えてくれて、正直椅子に座ったりするのも腰が辛いので、ベットに寝かせてもらった時は安心した。
銀次さんも横に来て、僕に腕枕をしてくれた。
やっぱり、病院の先生をしているからか面倒見が良くて、具合の悪い人を放っては置けない性格なのかもしれない。
そこまで考えたけど、もう極限に眠くて意識を失うように眠りについた。
目が覚めても、今までの幸せな日々が続いていくんだ。
銀次さんがいて、繋心がいて、3人で仲良く暮らしていける。
これは紛れもなく僕が手にしてもいい幸せなんだ。
銀次さんがそう信じさせてくれた。
咲夜様のところから逃げ出してよかった。
あの場所では何の感情もない物のように扱われていたけど、あそこから逃げ出して、銀次さんに出会えて繋心に出会えた。僕は2人に幸せをもらってるし、僕も2人に幸せをあげたい。
今の僕は胸を張って言える。僕の人生最高だ。
32
あなたにおすすめの小説
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
記憶の代償
槇村焔
BL
「あんたの乱れた姿がみたい」
ーダウト。
彼はとても、俺に似ている。だから、真実の言葉なんて口にできない。
そうわかっていたのに、俺は彼に抱かれてしまった。
だから、記憶がなくなったのは、その代償かもしれない。
昔書いていた記憶の代償の完結・リメイクバージョンです。
いつか完結させねばと思い、今回執筆しました。
こちらの作品は2020年BLOVEコンテストに応募した作品です
白い部屋で愛を囁いて
氷魚彰人
BL
幼馴染でありお腹の子の父親であるαの雪路に「赤ちゃんができた」と告げるが、不機嫌に「誰の子だ」と問われ、ショックのあまりもう一人の幼馴染の名前を出し嘘を吐いた葵だったが……。
シリアスな内容です。Hはないのでお求めの方、すみません。
※某BL小説投稿サイトのオメガバースコンテストにて入賞した作品です。
もう一度君に会えたなら、愛してると言わせてくれるだろうか
まんまる
BL
王太子であるテオバルトは、婚約者の公爵家三男のリアンを蔑ろにして、男爵令嬢のミランジュと常に行動を共にしている。
そんな時、ミランジュがリアンの差し金で酷い目にあったと泣きついて来た。
テオバルトはリアンの弁解も聞かず、一方的に責めてしまう。
そしてその日の夜、テオバルトの元に訃報が届く。
大人になりきれない王太子テオバルト×無口で一途な公爵家三男リアン
ハッピーエンドかどうかは読んでからのお楽しみという事で。
テオバルドとリアンの息子の第一王子のお話を《もう一度君に会えたなら~2》として上げました。
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
運命じゃない人
万里
BL
旭は、7年間連れ添った相手から突然別れを告げられる。「運命の番に出会ったんだ」と語る彼の言葉は、旭の心を深く傷つけた。積み重ねた日々も未来の約束も、その一言で崩れ去り、番を解消される。残された部屋には彼の痕跡はなく、孤独と喪失感だけが残った。
理解しようと努めるも、涙は止まらず、食事も眠りもままならない。やがて「番に捨てられたΩは死ぬ」という言葉が頭を支配し、旭は絶望の中で自らの手首を切る。意識が遠のき、次に目覚めたのは病院のベッドの上だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる