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出発前
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目覚めれば、ぞろぞろと何人かの侍女部屋に入ってきた。(ありがたい事に昨日の無駄にプライドの高い侍女はどうやらいないようだ)
「おはようございます。勇者様。」
リーダー格の侍女がそう言ったかと思えば、侍女たちに周りを囲まれ、身ぐるみをはがされる。あれよあれよとされるうちに、気がつけば私は真新しい衣服に身を包んでいた。
白を基調にしたいかにも勇者らしいデザインの洋服。動きやすく、機能性にも、デザイン性にも優れている。しかも肩には、金の不死鳥。不死鳥は、国や王家の繁栄を表す象徴。故に国旗にも描かれている国のシンボルだ。つまり、国の象徴である不死鳥をこの服にあしらう事によって、私が正式な勇者であるという事、この旅が陛下より命じられたものであるという事を国民に広く示す事となる。勇者が国を救うのではなく、国によって遣わされた勇者が国を救うという事を暗に示しているのだ。…………いいように利用されているよなぁと思うが、まぁ、それによる実質的な被害があるわけではないから、別によしとしよう。どちらからというと、国というバックがある事によって、私も得をしている。旅の軍資金や、装備など、すべて彼らが用意してくれるのだ。悪くはない話だろう。……………………失敗した時は、すべて私の責任として切り捨てられるけれど。そもそも、勇者に選ばれない方が言い訳なのだけど。
「馬子にも衣装…….お前みたいな奴でも、そこそこの格好をすればそれ相応に見れるんだ」
朝食を食べ終え、陛下に謁見する時間になるまでの間、部屋で大人しくしているとノックもしずにアネルが部屋に入ってきた。……かと思えば、その一言。……相変わらずといえば相変わらずな奴である。こいつは私に嫌味を言わなければやっていけないのだろうか。
「はい、はい。そうだね、馬子にも衣装だよね。…………で?何の用。アネル」
「ムカつく、ルーナ。お前って相変わらずムカつくよね」
………いやぁ、私から言わせればお前のその態度もどうかと思うぞ。
「だいたいさ、それ、なんなの?いっつも思うんだけど用件がなくちゃ、僕はお前に話しかけちゃいけないの?いつもいつも話しかけるたびに『何の用?』って聞くのやめてくれない。むかつくから」
「……はい??」
いったいなにを言っているんだこいつは。何か用事がない限り話しかけてこないのはお前じゃないか。だいたい、昔、私がなにも用事ないのに話しかけたら
「ウザい、用件がないのに話しかけるな。僕もそうするから」
って言ってたじゃないか。意味がわからない。
「なにその反応。ムカつく、ムカつく。いっつもそうだよ。ルーナはムカつく反応しかしない。昨日だって、そうだった。……僕が、お前と共に旅する仲間だって事になにも驚かなかった。本当にあり得ない。」
いや、驚くもなにも知っていたから。驚きようがないと言うか。
「……昔はもっと素直で、馬鹿で、扱いやすい奴だったのに!!いつの間にかそんな風になっちゃってさ。なんなの?」
昔はよかった風に言ってるけど、それ貶してるよね。今の私も昔の私のことも貶してるよね。え、なんで私貶されているの?
あと、アネルも昔はもっと素直だったと思うよ。まぁ、それでもツンケンしてだけれどさぁ
「……やっぱり、馬鹿で間抜けで変人なお前の事なんて、大っ嫌いだ!」
「え、いや、知ってるけど」
なにを今更と思った瞬間、目に入ったのはアネルの顔。私の言葉にショックを受けましたと言わんばかりの悲しそうな顔だ。
「もういい。やっぱり、ルーナはルーナだよね。僕の気持ちを汲み取れない馬鹿な奴だ。じゃあ、僕もう行くから」
そう言い残すと、アネルは部屋から出て行ってしまった。いったいなにしに来たんだと、いう気持ちと同時に思うのはなんで、あんな顔をしたんだという事。普通、嫌いと言われて、ショックを受けるなら私だろ。
え、まさかと思うけど、私、思ってる程アネルに嫌われてなかったりする?………だから、あんな風に泣きそうになったのか?いやいや、でもあのアネルだそ?いまだかつて、私にデレた事のないあいつだそ?そんな事があり得るのか?
いや、もしかしたらもしかするかもしれない。今まで、ツンデレのツンが強すぎて、素直になれなかっただけなのかもしれない!アネルは私の事が嫌いじゃないのかもしれない!!ほら、一応幼馴染だし(否定されたけど)世の中には幼馴染から始まる恋愛物語が五万と溢れてるし!!
嫌われてないかもしれない!逆に好かれているかもしれない!!
と思っていた時期が私にもありました。
「あ!もしかして新しい騎士服?すごく似合ってる。カッコいいよ、アネル」
「……そんな事を言われても別に嬉しくなんかありませんから。」
「そんな事言ってー、嬉しいくせに。アネルは相変わらず、素直じゃないなぁ。あ、そうだ。私もこのローブ新調したんだけど、どうかな?似合う?」
「セシル様、人の話を聞くって事知ってます?あと、僕は生まれた時から素直ですから。……それにそのローブ、少し大きすぎません?ローブを着ているというより、ローブに着られてるって感じですね。」
「これは、こういうものなの。あと!素直にそこは似合うよって言うべき所だよ」
「だから、僕は素直ですって!!………まぁ、似合うと思いますよ。ローブに着られてますけど」
とりあえず、ついさっきまでの自分の首を絞めてやりたい。
陛下への謁見間近。一旦、私たちは、ある部屋に集められた。お偉いさんが言うには、陛下や、その他諸々の準備が整うまで、ここで待っていろとの事。因みにこの部屋にいるのは、私とアネルとセシルちゃん。それからルイである。アーサー殿下とディルクは、準備の方を手伝っている為、ここにはいない。
………にしても、とんだ勘違い野郎の自意識過剰じゃないか。よくよく考えればそうだった。アネルは、セシルの事が好きだったんだ。それが、恋愛としてなのか、友愛によるものなのか、わからないが、いつもツンケンしている彼が、彼女だけ明らかに態度が違う。私には特に酷いが、同じ同世代の子達に、いつもキツく当たっていた彼奴が、彼女だけにあんなに優しそうな顔をするのだ。これはどう考えたって、そういう事だろう。それに、よくよく考えたら、嫌いな相手に自分が嫌っていることを知られてたらある意味ショックだよな。
うわぁ、恥ずか死にたい。無いわぁ、マジで無い。穴があったら入りたい。なんだ?私はあれか?隣の席の子に消しゴム拾ってもらっただけで勘違いしちゃう男子学生かよ!!!
「何、何?もしかして、勇者ちゃん、さっきからアネルくんとセーちゃんの事見てるけどアネルくんの事が好き………ってわけじゃないみたいだね。目が死んでるよ。確かに自分の近くでいちゃついている奴らがイラッとするかもだけど女の子がそんな顔をするもんじゃないよ。」
「そうですか。神官殿」
そりゃ、死んだ目にもなるよ。とんだ勘違いをしてたんだから。
というか、聖職者ならぬ性食者である貴方にだけはイチャつく云々は言われたくないんじゃないかな。彼らも
「そうなんですかって、勇者ちゃんあっさりし過ぎじゃない?」
「いや、そんな事ないですよ、神官殿。あと、いちゃつく男女にムカついてたわけじゃありません。普段ならムカつきますが、今回はそうじゃなくて、自分の、自分の馬鹿らしさに呆れてたんですよ」
「ふーん。そうなんだ。よくわかんないけど、頑張ってね。……ところでさ、神官殿って呼び方やめよーよ。ほら、俺たち旅に出る仲間なんだしさ。ルイって呼んでくれていいよ」
よくわかってないなら、何も言うなよ。何を頑張ればいいんだよ。あと、私の事を勇者ちゃんって呼ぶ貴方にその言葉だけは言われたくないんですけど。
「いやぁ、止めておきます。貴方の事名前で呼んだら、貴方の恋人達に勘違いされたら嫌ですから」
「え、何その理由。まるで俺が何股もかけているみたいじゃん。酷いなぁ。」
みたい、ではなく事実ではないか。何股もかけているのは
「神殿に勤めるとある神官は、多くの女性と関係を持っていると街ではよく噂になってますよ。それ、貴方のことですよね。と言うか貴方しかいませんよね。」
「しんがーい。まさか、勇者ちゃんにそんな事思われてるなんて思わなかったよ」
もぅ、と怒るルイ。色気がある奴は怒っても色気があるから嫌になる。
「まぁ、勇者ちゃんの言う事は事実だから否定しようないんだけどね。だって仕方ないじゃん。女の子って皆な可愛いもん。それに俺モテるし」
わー、何だろ今一番イラつくセリフだなぁ。そりゃ、こいつはモテるんだろうなぁ。私と違ってモテモテなんだろうなぁ。勘違いじゃなくて、本当にモテるんだろうなぁ。むかつくなぁ。
「……そのうち刺されてしまうんじゃ無いですか?グサッと」
と言うか一度くらい刺されればいいのに。むしろ刺してやろうか?この聖剣でグサッといってみようか?
「大丈夫、俺の恋人達は皆いい子だから。そんな事しないよ」
へー、そうなんですか。よかったですねぇ。誠に残念だ。
「あ、そうだ。よかったら勇者ちゃんも俺の恋人になる?君、見たところ恋人なんてできた事無いでしょ?俺が色々教えてあげるよ」
ぐっと顔の距離が近くなる。艶っぽい吐息が伝わってくる。いやぁ、流石色男、やる事なす事違うなぁ。
「俺と大人の階段登らない?ねぇ」
「それ以上いったらこの聖剣で、テメェの聖剣を切り落とすぞ」
うっかり心の声が漏れてしまったのは致し方ないこと。でも、まぁ、その一言でルイの顔が凍りついたので、いい気味だなぁと思った。イケメンなんて滅びればいいのに
「おはようございます。勇者様。」
リーダー格の侍女がそう言ったかと思えば、侍女たちに周りを囲まれ、身ぐるみをはがされる。あれよあれよとされるうちに、気がつけば私は真新しい衣服に身を包んでいた。
白を基調にしたいかにも勇者らしいデザインの洋服。動きやすく、機能性にも、デザイン性にも優れている。しかも肩には、金の不死鳥。不死鳥は、国や王家の繁栄を表す象徴。故に国旗にも描かれている国のシンボルだ。つまり、国の象徴である不死鳥をこの服にあしらう事によって、私が正式な勇者であるという事、この旅が陛下より命じられたものであるという事を国民に広く示す事となる。勇者が国を救うのではなく、国によって遣わされた勇者が国を救うという事を暗に示しているのだ。…………いいように利用されているよなぁと思うが、まぁ、それによる実質的な被害があるわけではないから、別によしとしよう。どちらからというと、国というバックがある事によって、私も得をしている。旅の軍資金や、装備など、すべて彼らが用意してくれるのだ。悪くはない話だろう。……………………失敗した時は、すべて私の責任として切り捨てられるけれど。そもそも、勇者に選ばれない方が言い訳なのだけど。
「馬子にも衣装…….お前みたいな奴でも、そこそこの格好をすればそれ相応に見れるんだ」
朝食を食べ終え、陛下に謁見する時間になるまでの間、部屋で大人しくしているとノックもしずにアネルが部屋に入ってきた。……かと思えば、その一言。……相変わらずといえば相変わらずな奴である。こいつは私に嫌味を言わなければやっていけないのだろうか。
「はい、はい。そうだね、馬子にも衣装だよね。…………で?何の用。アネル」
「ムカつく、ルーナ。お前って相変わらずムカつくよね」
………いやぁ、私から言わせればお前のその態度もどうかと思うぞ。
「だいたいさ、それ、なんなの?いっつも思うんだけど用件がなくちゃ、僕はお前に話しかけちゃいけないの?いつもいつも話しかけるたびに『何の用?』って聞くのやめてくれない。むかつくから」
「……はい??」
いったいなにを言っているんだこいつは。何か用事がない限り話しかけてこないのはお前じゃないか。だいたい、昔、私がなにも用事ないのに話しかけたら
「ウザい、用件がないのに話しかけるな。僕もそうするから」
って言ってたじゃないか。意味がわからない。
「なにその反応。ムカつく、ムカつく。いっつもそうだよ。ルーナはムカつく反応しかしない。昨日だって、そうだった。……僕が、お前と共に旅する仲間だって事になにも驚かなかった。本当にあり得ない。」
いや、驚くもなにも知っていたから。驚きようがないと言うか。
「……昔はもっと素直で、馬鹿で、扱いやすい奴だったのに!!いつの間にかそんな風になっちゃってさ。なんなの?」
昔はよかった風に言ってるけど、それ貶してるよね。今の私も昔の私のことも貶してるよね。え、なんで私貶されているの?
あと、アネルも昔はもっと素直だったと思うよ。まぁ、それでもツンケンしてだけれどさぁ
「……やっぱり、馬鹿で間抜けで変人なお前の事なんて、大っ嫌いだ!」
「え、いや、知ってるけど」
なにを今更と思った瞬間、目に入ったのはアネルの顔。私の言葉にショックを受けましたと言わんばかりの悲しそうな顔だ。
「もういい。やっぱり、ルーナはルーナだよね。僕の気持ちを汲み取れない馬鹿な奴だ。じゃあ、僕もう行くから」
そう言い残すと、アネルは部屋から出て行ってしまった。いったいなにしに来たんだと、いう気持ちと同時に思うのはなんで、あんな顔をしたんだという事。普通、嫌いと言われて、ショックを受けるなら私だろ。
え、まさかと思うけど、私、思ってる程アネルに嫌われてなかったりする?………だから、あんな風に泣きそうになったのか?いやいや、でもあのアネルだそ?いまだかつて、私にデレた事のないあいつだそ?そんな事があり得るのか?
いや、もしかしたらもしかするかもしれない。今まで、ツンデレのツンが強すぎて、素直になれなかっただけなのかもしれない!アネルは私の事が嫌いじゃないのかもしれない!!ほら、一応幼馴染だし(否定されたけど)世の中には幼馴染から始まる恋愛物語が五万と溢れてるし!!
嫌われてないかもしれない!逆に好かれているかもしれない!!
と思っていた時期が私にもありました。
「あ!もしかして新しい騎士服?すごく似合ってる。カッコいいよ、アネル」
「……そんな事を言われても別に嬉しくなんかありませんから。」
「そんな事言ってー、嬉しいくせに。アネルは相変わらず、素直じゃないなぁ。あ、そうだ。私もこのローブ新調したんだけど、どうかな?似合う?」
「セシル様、人の話を聞くって事知ってます?あと、僕は生まれた時から素直ですから。……それにそのローブ、少し大きすぎません?ローブを着ているというより、ローブに着られてるって感じですね。」
「これは、こういうものなの。あと!素直にそこは似合うよって言うべき所だよ」
「だから、僕は素直ですって!!………まぁ、似合うと思いますよ。ローブに着られてますけど」
とりあえず、ついさっきまでの自分の首を絞めてやりたい。
陛下への謁見間近。一旦、私たちは、ある部屋に集められた。お偉いさんが言うには、陛下や、その他諸々の準備が整うまで、ここで待っていろとの事。因みにこの部屋にいるのは、私とアネルとセシルちゃん。それからルイである。アーサー殿下とディルクは、準備の方を手伝っている為、ここにはいない。
………にしても、とんだ勘違い野郎の自意識過剰じゃないか。よくよく考えればそうだった。アネルは、セシルの事が好きだったんだ。それが、恋愛としてなのか、友愛によるものなのか、わからないが、いつもツンケンしている彼が、彼女だけ明らかに態度が違う。私には特に酷いが、同じ同世代の子達に、いつもキツく当たっていた彼奴が、彼女だけにあんなに優しそうな顔をするのだ。これはどう考えたって、そういう事だろう。それに、よくよく考えたら、嫌いな相手に自分が嫌っていることを知られてたらある意味ショックだよな。
うわぁ、恥ずか死にたい。無いわぁ、マジで無い。穴があったら入りたい。なんだ?私はあれか?隣の席の子に消しゴム拾ってもらっただけで勘違いしちゃう男子学生かよ!!!
「何、何?もしかして、勇者ちゃん、さっきからアネルくんとセーちゃんの事見てるけどアネルくんの事が好き………ってわけじゃないみたいだね。目が死んでるよ。確かに自分の近くでいちゃついている奴らがイラッとするかもだけど女の子がそんな顔をするもんじゃないよ。」
「そうですか。神官殿」
そりゃ、死んだ目にもなるよ。とんだ勘違いをしてたんだから。
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「そうなんですかって、勇者ちゃんあっさりし過ぎじゃない?」
「いや、そんな事ないですよ、神官殿。あと、いちゃつく男女にムカついてたわけじゃありません。普段ならムカつきますが、今回はそうじゃなくて、自分の、自分の馬鹿らしさに呆れてたんですよ」
「ふーん。そうなんだ。よくわかんないけど、頑張ってね。……ところでさ、神官殿って呼び方やめよーよ。ほら、俺たち旅に出る仲間なんだしさ。ルイって呼んでくれていいよ」
よくわかってないなら、何も言うなよ。何を頑張ればいいんだよ。あと、私の事を勇者ちゃんって呼ぶ貴方にその言葉だけは言われたくないんですけど。
「いやぁ、止めておきます。貴方の事名前で呼んだら、貴方の恋人達に勘違いされたら嫌ですから」
「え、何その理由。まるで俺が何股もかけているみたいじゃん。酷いなぁ。」
みたい、ではなく事実ではないか。何股もかけているのは
「神殿に勤めるとある神官は、多くの女性と関係を持っていると街ではよく噂になってますよ。それ、貴方のことですよね。と言うか貴方しかいませんよね。」
「しんがーい。まさか、勇者ちゃんにそんな事思われてるなんて思わなかったよ」
もぅ、と怒るルイ。色気がある奴は怒っても色気があるから嫌になる。
「まぁ、勇者ちゃんの言う事は事実だから否定しようないんだけどね。だって仕方ないじゃん。女の子って皆な可愛いもん。それに俺モテるし」
わー、何だろ今一番イラつくセリフだなぁ。そりゃ、こいつはモテるんだろうなぁ。私と違ってモテモテなんだろうなぁ。勘違いじゃなくて、本当にモテるんだろうなぁ。むかつくなぁ。
「……そのうち刺されてしまうんじゃ無いですか?グサッと」
と言うか一度くらい刺されればいいのに。むしろ刺してやろうか?この聖剣でグサッといってみようか?
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へー、そうなんですか。よかったですねぇ。誠に残念だ。
「あ、そうだ。よかったら勇者ちゃんも俺の恋人になる?君、見たところ恋人なんてできた事無いでしょ?俺が色々教えてあげるよ」
ぐっと顔の距離が近くなる。艶っぽい吐息が伝わってくる。いやぁ、流石色男、やる事なす事違うなぁ。
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