零級魔法使い、コミュ障につき

魔法使いソリタリオは最強だった。

十九という若さで国一番の魔法使いになった彼女は、国中を癒し、施し、恵み、また敵を倒し、神の子であると謳われていた。
竜を滅し厄災を収めるその姿はまさに生ける伝説、大陸において知らない者などいないほどだった。

だが同時に、どうしようもない救いようもないコミュ障でもあった。

外に出れば挙動不審。
顔を合わせれば直立不動。
会話をすれば意識陥落。
孤高だの一匹狼だのと囁かれる天才少女の実態は、日常生活に支障が出るレベルの、割と洒落にならない社会不適合者であった。

「…今日も独り言と読書で一日が終わってしまった」

そんな調子なので当然、友達の一人も出来ない。
だが転生少女との出会いをきっかけに、そんな暗い日常が少しずつ変わっていく。

これは最強でコミュ障な引きこもり魔法使いが、物怖じしながら世界と関わっていくお話。
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