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潜入捜査
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目に沁みて来そうなほどけばけばしい極彩色のライトと、頭上で煌めくミラーボール。噎せ返るような人間の体臭とアルコールの臭い。これだけ照明がたくさんあるにもかかわらず、店内は妙に薄暗い。
リズミカルなのにどこか気怠い音楽と、それに合わせて体を揺らす男女。
ナイトクラブ『スリープレスナイト』の店内に漂う妖しく退廃的な空気は、一介の高校生には、というか僕には、ちょっと刺激が強すぎる。
いや、ちょっとどころじゃない。ここにいる女性の大半はとても際どい薄着で、男と密着して抱き合ったり腰に手を回したり。まるでAVみたいな艶めかしさだ。
「おい! ちょっと!」
と突然、露出の多さではここでも全く引けを取らない格好のミヤビ様に肘で小突かれた。
(あんまりキョロキョロすんじゃないわよ! 変に目立っちゃうでしょうが!)
(いや、だってさ……)
(無駄に緊張してどうすんの? あんたの今回の役目はロザリーのボディーガード。情報収集はあたしとレイがやるから、あんたはロザリーと一緒にその辺に黙って座ってなさい)
無駄に緊張って、僕をミヤビ様たちみたいなビックリ人間たちと一緒にされても困るんだけど。しかし、そう言い返せるような余裕は僕にはなかった。
(う、うん。わかった。でも、本当に二人だけで大丈夫?)
(何言ってんの。あたしたちはメイダンからはるばるシャダイ王国まで来てハンロ高校にも潜入してんのよ? これぐらいのミッションは朝飯前。あんたはロザリーが変な奴に絡まれないように、それだけを注意してなさい)
ミヤビ様は再びレイさんと腕を組み、僕の肩をバシンと叩いて、踊る男女の群れに紛れ込んでいった。叩かれた肩がすごく痛い。あの人の辞書には手加減って言葉が載ってないんだろうか?
隣のロザリーを見ると、やはりこの程度の修羅場には慣れているのか、彼女も他の二人と同様落ち着き払っている。でも、決してリラックスしているわけではない。適度な緊張を保って、黒いキャップの下で、間断なく周囲に視線を走らせていた。
薄闇に映える彼女の白い肌。その頬を薄桃色のライトがほんのりと染めている。そんな彼女の横顔に見惚れつつ、僕はロザリーの耳元に口を寄せ、耳打ちした。
「ロザリー、僕たちはどこか隅っこのほうに座ってようか」
ロザリーは小さく頷く。
「うん。ここは二人に任せたほうがいいみたい。ここの人達、私はちょっと苦手」
店内を見渡すと、店舗の奥の方にステージが設えられており、ステージ上では何か黒っぽい衣装に身を包んだサングラスの男が機械を操作している。その手前に広いフロアがあるが、座れそうな場所は、店の壁に沿って配置された椅子だけのようだ。僕とロザリーはその椅子に並んで腰掛けた。
ミヤビ様とレイさんは、絡み合う男女の群れの中に、全く違和感なく溶け込んでいる。いくら任務のためとはいえ、僕は付き合っているわけでもない異性と人前であんなに密着することはできないだろう。
よく見ると、この店にいるカップルの中で手を繋いでいるのは僕たちだけであることに気付いてしまった。他のカップルはみんな、もっと濃厚に艶めかしく絡み合っているからだ。この中にいると、僕たちはまるで子供みたいに見えるんじゃないか。
「モーリス、あんまり挙動不審にならないように気をつけて」
「あっ、ご、ごめん……」
ロザリーに諫められ、僕は慌てて足元に視線を落とす。周りのカップル達の様子が気になって、またキョロキョロしてしまった。ついさっきミヤビ様に注意されたばかりなのに。
でも、やっぱり僕たちも、もう少しべったりしたほうがいいんじゃないだろうか? このままだと逆に悪目立ちしちゃったりしないか?
うん、そうだ。そうに違いない。
僕は声の震えを抑えながらロザリーに声を掛けた。
「ね、ねえ、ロザリー」
「なに?」
「ぼ、ぼくたちも、さ……周りのカップルみたいに、こう、抱擁とか、したほうがいいのかなって、思ったりなんかしちゃったりしてさ……」
なんて滅茶苦茶な文法だ、と我ながら思うが、その内容に比べたらだいぶマシだろう。言いながらだんだん恥ずかしくなってきて、顔が急に火照り始めるのが自覚できた。
横目でちらちらとロザリーの表情を窺ってみる。彼女は一瞬意外そうに大きく目を見開いたが、すぐ口元にうっすらと笑みを浮かべた。しかし返事はなく、沈黙に耐え切れない僕は慌てて言葉を継ぐ。
「ほ、ほら、手繋いでるのって、僕たちだけみたいだしさ、これだと何か変に浮いちゃってたりしないかな、なんて……ミヤビ様たちだって、あんな風にしてるし……」
ダンスフロアで踊りながら、時折周りの男女や店員に話しかけたりしている二人。しなを作ってレイさんに凭れかかるミヤビ様と、その肩や腰に手を回し、ずっと抱き寄せているレイさん、二人とも普段の姿からは想像もつかないけれど、これはこれでお似合いのカップルのように見える。
「確かにそうだね」
「だから、その、僕たちも、付き合ってるわけだし、もう少し……」
「モーリスもそうしたいの?」
絶え間なく鳴り続ける妖しげな音楽のせいか、鈴のように清らかなロザリーの声が、今はいやに蠱惑的に響く。口の中に溜まった唾液をゴクリと大きく飲み込んで、僕は小さく頷いた。ライトブラウンのカラーコンタクトの下で、ロザリーの瞳はきっとミラーボールよりも複雑に光っているだろう。
「ちゃんと言って、モーリスの言葉で」
「え、えっと……」
僕は咄嗟にロザリーから目を逸らし、周囲へと視線を走らせた。今ここで? こんなに大勢人がいる中で?
僕たちのことなんか誰も見ちゃいないし、この音楽の中で何を言っても、周りには聞こえないだろう。でもさすがに……。
いや、ここで言わなきゃ男がすたる。なけなしの勇気を振り絞って、僕は言った。
「ぼ、僕も、ロザリーともっとベタベタしたい……」
すると、ロザリーは満足げに微笑み、僕に身を預けてきた。彼女の髪からふわりと仄かに薔薇の香りが漂ってくる。服装は全く違うけれど、匂いはいつものロザリーだ。肩にするか腰にするか、ほんの少し迷いつつ、僕はロザリーの腰に手を回した。
常にコルセットを巻いて生活しているロザリーのウエストはとても華奢で、腰に回した手と腕は彼女の緩やかなくびれのカーブにしっくりと収まった。腰に手を置いた瞬間、ロザリーの体がピクリと震えたような気がしたけれど、声も上げず、目を閉じたまま僕に身を委ねている。
ロザリーとこんなに密着したのは、初めての任務の前、ロザリーの屋敷に行った時以来だ。
そういえば、あの時の続きは結局どうなったんだっけ……?
あれから色々なことが起こりすぎて、すっかり忘れていたけれど……。
心臓の鼓動がバクバクと高まる。
僕の胸のそばに耳を当てているロザリーにも、この心音はきっと聞こえているだろう。ロザリーはまるで僕の反応を楽しむように穏やかに微笑み、彼女の腰に回した手の力が、無意識のうちに強まっていた。
「ロザリー……」
「なあに、モーリス」
ロザリーは上目遣いに僕を見上げた。
桃色のライトに染められてほんのりと上気したように見える彼女の頬。
ロザリーの瞳に映り込んだ僕の顔は、情けなく狼狽えているように見える。
僕はもう一度大きく唾を飲みこんだ。
そして、次の瞬間。
「出るわよ、お二人さん」
と、ミヤビ様の声が突然頭上から降って来て、僕は慌ててロザリーの腰に回していた手を戻した。目の前にミヤビ様の綺麗なおへそが見え、視線を上げると、無表情で僕たちを見下ろすミヤビ様の顔がそこにあった。
「何慌ててんの?」
「い、いえ、別に……」
「あっそう。レイは今駐車場から店の前に車を動かしてるとこ。話は車の中でするから、今はまず、この店を出ましょう」
『スリープレスナイト』を出て車に乗り、車が動き始めてすぐ、ミヤビ様は内偵の結果の報告を始めた。
「軽く探りを入れてみたけど、あそこはどうもグリーンフォレストとは無関係ね。あそこの連中や店員にグリーンフォレストの名前を出してみても、何の反応もなかったから」
「じゃあ、今日は完全に無駄足になったってことか……」
手の込んだ変装をし、慣れないナイトクラブにまで赴いて、何の収穫もなしか。特に何もしていなかった僕ですらがっかりしたのだから、二人の落胆も決して小さくないはず。でも、ミヤビ様は既に気分を切り替えているようだ。
「まあ、結局は一つ一つ当たってみるしかないんだし、ここがグリーンフォレストと何の繋がりもなさそうなことがわかっただけでも、完全な無駄足ってわけじゃないわ。次に期待しましょう」
「雅さん、何から何までありがとうございます。本来なら私が自分でやらなければいけない任務なのに、ほとんど全てお任せしてしまって」
ロザリーが言うと、ミヤビ様は何を今更、とばかりに笑った。
「気にしないで。もしあなたに万が一のことが起こったら、私たちも困るもの。そういうことは言いっこなし。それより、今日はもう遅いからあれだけど、次はいつにする? 都合のいい日を教えてもらえるかしら」
「私はいつでも……モーリスは?」
「僕も、いつでもいいよ」
「じゃあ明日にでも、次の場所を当たってみましょう。早く尻尾を掴めるといいんだけど」
リズミカルなのにどこか気怠い音楽と、それに合わせて体を揺らす男女。
ナイトクラブ『スリープレスナイト』の店内に漂う妖しく退廃的な空気は、一介の高校生には、というか僕には、ちょっと刺激が強すぎる。
いや、ちょっとどころじゃない。ここにいる女性の大半はとても際どい薄着で、男と密着して抱き合ったり腰に手を回したり。まるでAVみたいな艶めかしさだ。
「おい! ちょっと!」
と突然、露出の多さではここでも全く引けを取らない格好のミヤビ様に肘で小突かれた。
(あんまりキョロキョロすんじゃないわよ! 変に目立っちゃうでしょうが!)
(いや、だってさ……)
(無駄に緊張してどうすんの? あんたの今回の役目はロザリーのボディーガード。情報収集はあたしとレイがやるから、あんたはロザリーと一緒にその辺に黙って座ってなさい)
無駄に緊張って、僕をミヤビ様たちみたいなビックリ人間たちと一緒にされても困るんだけど。しかし、そう言い返せるような余裕は僕にはなかった。
(う、うん。わかった。でも、本当に二人だけで大丈夫?)
(何言ってんの。あたしたちはメイダンからはるばるシャダイ王国まで来てハンロ高校にも潜入してんのよ? これぐらいのミッションは朝飯前。あんたはロザリーが変な奴に絡まれないように、それだけを注意してなさい)
ミヤビ様は再びレイさんと腕を組み、僕の肩をバシンと叩いて、踊る男女の群れに紛れ込んでいった。叩かれた肩がすごく痛い。あの人の辞書には手加減って言葉が載ってないんだろうか?
隣のロザリーを見ると、やはりこの程度の修羅場には慣れているのか、彼女も他の二人と同様落ち着き払っている。でも、決してリラックスしているわけではない。適度な緊張を保って、黒いキャップの下で、間断なく周囲に視線を走らせていた。
薄闇に映える彼女の白い肌。その頬を薄桃色のライトがほんのりと染めている。そんな彼女の横顔に見惚れつつ、僕はロザリーの耳元に口を寄せ、耳打ちした。
「ロザリー、僕たちはどこか隅っこのほうに座ってようか」
ロザリーは小さく頷く。
「うん。ここは二人に任せたほうがいいみたい。ここの人達、私はちょっと苦手」
店内を見渡すと、店舗の奥の方にステージが設えられており、ステージ上では何か黒っぽい衣装に身を包んだサングラスの男が機械を操作している。その手前に広いフロアがあるが、座れそうな場所は、店の壁に沿って配置された椅子だけのようだ。僕とロザリーはその椅子に並んで腰掛けた。
ミヤビ様とレイさんは、絡み合う男女の群れの中に、全く違和感なく溶け込んでいる。いくら任務のためとはいえ、僕は付き合っているわけでもない異性と人前であんなに密着することはできないだろう。
よく見ると、この店にいるカップルの中で手を繋いでいるのは僕たちだけであることに気付いてしまった。他のカップルはみんな、もっと濃厚に艶めかしく絡み合っているからだ。この中にいると、僕たちはまるで子供みたいに見えるんじゃないか。
「モーリス、あんまり挙動不審にならないように気をつけて」
「あっ、ご、ごめん……」
ロザリーに諫められ、僕は慌てて足元に視線を落とす。周りのカップル達の様子が気になって、またキョロキョロしてしまった。ついさっきミヤビ様に注意されたばかりなのに。
でも、やっぱり僕たちも、もう少しべったりしたほうがいいんじゃないだろうか? このままだと逆に悪目立ちしちゃったりしないか?
うん、そうだ。そうに違いない。
僕は声の震えを抑えながらロザリーに声を掛けた。
「ね、ねえ、ロザリー」
「なに?」
「ぼ、ぼくたちも、さ……周りのカップルみたいに、こう、抱擁とか、したほうがいいのかなって、思ったりなんかしちゃったりしてさ……」
なんて滅茶苦茶な文法だ、と我ながら思うが、その内容に比べたらだいぶマシだろう。言いながらだんだん恥ずかしくなってきて、顔が急に火照り始めるのが自覚できた。
横目でちらちらとロザリーの表情を窺ってみる。彼女は一瞬意外そうに大きく目を見開いたが、すぐ口元にうっすらと笑みを浮かべた。しかし返事はなく、沈黙に耐え切れない僕は慌てて言葉を継ぐ。
「ほ、ほら、手繋いでるのって、僕たちだけみたいだしさ、これだと何か変に浮いちゃってたりしないかな、なんて……ミヤビ様たちだって、あんな風にしてるし……」
ダンスフロアで踊りながら、時折周りの男女や店員に話しかけたりしている二人。しなを作ってレイさんに凭れかかるミヤビ様と、その肩や腰に手を回し、ずっと抱き寄せているレイさん、二人とも普段の姿からは想像もつかないけれど、これはこれでお似合いのカップルのように見える。
「確かにそうだね」
「だから、その、僕たちも、付き合ってるわけだし、もう少し……」
「モーリスもそうしたいの?」
絶え間なく鳴り続ける妖しげな音楽のせいか、鈴のように清らかなロザリーの声が、今はいやに蠱惑的に響く。口の中に溜まった唾液をゴクリと大きく飲み込んで、僕は小さく頷いた。ライトブラウンのカラーコンタクトの下で、ロザリーの瞳はきっとミラーボールよりも複雑に光っているだろう。
「ちゃんと言って、モーリスの言葉で」
「え、えっと……」
僕は咄嗟にロザリーから目を逸らし、周囲へと視線を走らせた。今ここで? こんなに大勢人がいる中で?
僕たちのことなんか誰も見ちゃいないし、この音楽の中で何を言っても、周りには聞こえないだろう。でもさすがに……。
いや、ここで言わなきゃ男がすたる。なけなしの勇気を振り絞って、僕は言った。
「ぼ、僕も、ロザリーともっとベタベタしたい……」
すると、ロザリーは満足げに微笑み、僕に身を預けてきた。彼女の髪からふわりと仄かに薔薇の香りが漂ってくる。服装は全く違うけれど、匂いはいつものロザリーだ。肩にするか腰にするか、ほんの少し迷いつつ、僕はロザリーの腰に手を回した。
常にコルセットを巻いて生活しているロザリーのウエストはとても華奢で、腰に回した手と腕は彼女の緩やかなくびれのカーブにしっくりと収まった。腰に手を置いた瞬間、ロザリーの体がピクリと震えたような気がしたけれど、声も上げず、目を閉じたまま僕に身を委ねている。
ロザリーとこんなに密着したのは、初めての任務の前、ロザリーの屋敷に行った時以来だ。
そういえば、あの時の続きは結局どうなったんだっけ……?
あれから色々なことが起こりすぎて、すっかり忘れていたけれど……。
心臓の鼓動がバクバクと高まる。
僕の胸のそばに耳を当てているロザリーにも、この心音はきっと聞こえているだろう。ロザリーはまるで僕の反応を楽しむように穏やかに微笑み、彼女の腰に回した手の力が、無意識のうちに強まっていた。
「ロザリー……」
「なあに、モーリス」
ロザリーは上目遣いに僕を見上げた。
桃色のライトに染められてほんのりと上気したように見える彼女の頬。
ロザリーの瞳に映り込んだ僕の顔は、情けなく狼狽えているように見える。
僕はもう一度大きく唾を飲みこんだ。
そして、次の瞬間。
「出るわよ、お二人さん」
と、ミヤビ様の声が突然頭上から降って来て、僕は慌ててロザリーの腰に回していた手を戻した。目の前にミヤビ様の綺麗なおへそが見え、視線を上げると、無表情で僕たちを見下ろすミヤビ様の顔がそこにあった。
「何慌ててんの?」
「い、いえ、別に……」
「あっそう。レイは今駐車場から店の前に車を動かしてるとこ。話は車の中でするから、今はまず、この店を出ましょう」
『スリープレスナイト』を出て車に乗り、車が動き始めてすぐ、ミヤビ様は内偵の結果の報告を始めた。
「軽く探りを入れてみたけど、あそこはどうもグリーンフォレストとは無関係ね。あそこの連中や店員にグリーンフォレストの名前を出してみても、何の反応もなかったから」
「じゃあ、今日は完全に無駄足になったってことか……」
手の込んだ変装をし、慣れないナイトクラブにまで赴いて、何の収穫もなしか。特に何もしていなかった僕ですらがっかりしたのだから、二人の落胆も決して小さくないはず。でも、ミヤビ様は既に気分を切り替えているようだ。
「まあ、結局は一つ一つ当たってみるしかないんだし、ここがグリーンフォレストと何の繋がりもなさそうなことがわかっただけでも、完全な無駄足ってわけじゃないわ。次に期待しましょう」
「雅さん、何から何までありがとうございます。本来なら私が自分でやらなければいけない任務なのに、ほとんど全てお任せしてしまって」
ロザリーが言うと、ミヤビ様は何を今更、とばかりに笑った。
「気にしないで。もしあなたに万が一のことが起こったら、私たちも困るもの。そういうことは言いっこなし。それより、今日はもう遅いからあれだけど、次はいつにする? 都合のいい日を教えてもらえるかしら」
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