あっさりと初恋が破れた俺、神からのギフトで倒して殺して奪う

Gai

文字の大きさ
861 / 864

もう少し細かく

しおりを挟む
「っ…………ふわぁ~~~~~。よく寝たなぁ~~~~~~~」

寝起きのティールは窓の外を見て、自分がどれほど寝ていたのか把握し、苦笑いを浮かべる。

ティールたちは野良ダンジョンから帰還した後、半日ほど寝ていた。
因みに普段はティールよりも早く起きているラスト、アキラはまだ寝ており、珍しくティールが彼らを起こすことになった。

「よく寝たな」

「間違いない。ただ、お陰で疲れはスッキリと抜けた」

まだ完全には抜けてないものの、ある程度大秘境を探索できるぐらいの体力は回復していた。

「これからどうするんだ、マスター」

朝からがっつりとしたメニューを食べながら、今後の予定をリーダーに尋ねるラスト。

一応アキラが大和に帰るまで、どういった事をしようというのは決まっているが、細かい予定は決まっていない。

「……もう少し、細かく探索するかな」

「ふむ…………なるほど」

「細かい場所を、か。つまり、似たような場所を探索すると」

「はい、そうです。まだまだ探索してない場所はあると思うんで、そこら辺を細かく探索していこうと思います」

目的のダンジョンコアを手に入れることは出来た。

素材の価値としては十分であるものの、ティールたちは最低でも二つ必要だった。

本当にダンジョンコアをメインの素材として、ダンジョンを人工的に造ることが出来るのか。
そして一つ目のダンジョンコアで成功できたとしても、アキラの故郷である大和で成功させる必要がある。

今回探索したダンジョンに関してはブラックグリフォンが教えてくれたものの、かの個体がそのダンジョンしか知らなかった、とは限らない。

「そうだな……あれほどの場所だ。ブラックグリフォン以外のAランクモンスターもいるだろう」

ラストからしても、大秘境は今回探索したダンジョンに負けず劣らずと思えるほど面白い秘境である。
それはアキラも同じであり、もう少し大秘境を細かく探索するというプランに賛成だった。

(けど、やっぱりもう一つダンジョンが見つかったとしても、探索する期間は考えた方が良いよな……いや、今回は海っていう相応の準備がなかったら探索出来ない場所だったからっていうのもあるけど)

今回の探索でも、ティールたちがまた十日以上連続で戻ってきていないという情報が広まっていた。

二回目ということもあり、ティールたちの実力、探索力をある程度把握している大人たちは「何かに夢中になって探索してるのだろう」と思い、特に心配してなかった。

ただ、そうでない冒険者たちは、視る眼がない……視る眼を持っていても、受付嬢たちは非常に心配していた。

それが門兵たちにも伝わっており、先日帰還した際、驚き慌てていた。

「…………」

「ふふ、また考え事か、ティール」

「いえ。ただ、ちょっと集中して探索し過ぎてたなと思って」

「むっ……そう、だな。とはいえ……事情があったからな」

「そうなんですよね~~~」

ティールたちとしては、ダンジョンで探索している期間が長くなればなるほど、見つかるのではないかという不安もあった。

サントレア王国は毎回毎回人を選び、一つの部隊のみを送り込んでいたため、ダンジョン内で顔を知らない人物と鉢合わせれば、一目でサントレア王国の人間ではなく、カルティア王国の人間だと解る。

そして……サントレア王国としてはそれなりに長い間、ダンジョンの存在を隠していた手前、バレたとなれば消さなければならない。
遺跡地帯に火山地帯に密林地帯……そして、海。

様々なモンスターの素材、果実などを手に入れることが出来てしまう……まさに大きな大きな財産。

それを一応共有の土地で発見していたのにもかかわらず、存在を隠していたとなれば、カルティア王国としても攻める理由には十分。

ガチの戦争とならずとも、小競り合いが起きてしまう可能性は、決して小さくなかった。
しおりを挟む
感想 125

あなたにおすすめの小説

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。 敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。 結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。 だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。 「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」 謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。 少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。 これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。 【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】

悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」 公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。 忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。 「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」 冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。 彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。 一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。 これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

不死王はスローライフを希望します

小狐丸
ファンタジー
 気がついたら、暗い森の中に居た男。  深夜会社から家に帰ったところまでは覚えているが、何故か自分の名前などのパーソナルな部分を覚えていない。  そこで俺は気がつく。 「俺って透けてないか?」  そう、男はゴーストになっていた。  最底辺のゴーストから成り上がる男の物語。  その最終目標は、世界征服でも英雄でもなく、ノンビリと畑を耕し自給自足するスローライフだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  暇になったので、駄文ですが勢いで書いてしまいました。  設定等ユルユルでガバガバですが、暇つぶしと割り切って読んで頂ければと思います。

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ

翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL 十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。 高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。 そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。 要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。 曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。 その額なんと、50億円。 あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。 だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。 だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

処理中です...