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面子を守るのも大事
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「そうか……ランクを上げる道を選んでくれて、ギルドマスターとしては嬉しいよ」
「そうですか。冒険者のランクが上がれば、ギルドとしては何か有難いことでもあるんですか?」
「勿論あるよ。例えば……モンスターの大量発生が起きた時、Eランク以上の冒険者は強制参加なんだ」
スタンピード、突然なんの前触れもなくモンスターが大量発生する現象。
ダンジョン内でモンスターパーティーという似た様な現象があるが、最悪の場合いくつもの街がモンスターに潰される可能性がある。
「Eランクの冒険者が矯正参加なのに、CランクやBランクの冒険者がその場から逃げるなんて……色んな意味で無理だろう」
「なるほど、確かにそうですね。主に高ランクという面子ゆえに、そういった件からは逃げられませんね」
逃げた場合、除名されることはないが……一生後ろから指を指されながら生きなければならなくなるだろう。
「それと、高ランクになれば指名依頼がやってくる。受けた冒険者は断る権利はあるんだけど……そこもやっぱり面子だね」
「面子って大変ですね。でも、さすがにどんな依頼でも受けなければならないって訳じゃないですよね」
「そりゃあね、しっかりと依頼内容と金額に見合った報酬を用意してくれないと、こちらとしても冒険者にその依頼を通す訳にはいかないから」
中間管理職は大変だなと思いながらも、ティールは自分に指名依頼が来ることはないだろうと確信していた。
(指名依頼を出すなら、やっぱり高ランクの冒険者を指名したくなるのが当たり前か。けど、やっぱり選ぶ側も冒険者の情報を見て選ぶだろうし……うん、俺が選ばれることは殆どないだろう)
ランクを上げても、その辺りを心配する必要はない。
そう思うと心が軽くなった。
「なるほど……それじゃ、今日はもう帰って良いですか」
「そうだね。おっと、一つアドバイス……というより、当たり前のことなんだけど、やっぱり仲間を増やして行動した方が良いと思うよ」
「……俺は一人でもそれなりに戦えるんで」
「だろうね。一人でツインヘッドベアーやブラッディ―タイガーを倒せるんだ。実力に関してはその歳でトップクラスと言っても過言じゃないだろう。でも、ソロで行動していると危険が多くなる。だからそうだね……お金には余裕があるんだよね」
「はい、それなりに余裕があります」
数年は働かずに慎ましく暮らせるほどの余裕がある。
同期の冒険者からすれば「ふざけんな、ぶっ殺すぞこの野郎!!!」と、半分冗談半分本気で言いたくなるほどの財力を持っている。
「それなら、戦闘奴隷を買うという手段がある」
「戦闘奴隷、ですか」
「戦いに特化した奴隷だね。奴隷に落ちる人の中には算術や商売が得意な奴隷、戦闘奴隷で魔法や弓を使った遠距離が得意な人や、武器や素手を使って接近戦を行うのが得意な奴隷もいる」
「種類が豊富という訳ですね」
「戦闘奴隷は需要があるからそれなりに高いけど、ティール君ならそれなりに質の良い奴隷が返る筈だよ。奴隷契約を交わせば、奴隷は主人に対して不利な行動は起こせない。ただし、必ず衣食住を提供する必要がある」
奴隷だからといって、好き勝手して良いという訳ではなく、主人らしく保証しなければならない環境がある。
それを破れば、奴隷はお店に返却。
買い手にはそれ相応の罰が与えられる。
「奴隷、か……」
「もしティール君が誰にもバレたくない秘密を持っているなら、その秘密を絶対にバラさない存在の方が傍に置きやすいと思うよ。そういえば、次の目的地は既に決まっているんだっけ?」
「ヤドラスの遺跡に向かおうと思ってます」
「ヤドラス遺跡か。そこなら種類が豊富だと思うよ。それに関してのアドバイスは……始めに入った一店舗だけで決めず、何店舗か回ってから決めた方が良い。後で後悔しない為にね」
「分かりました。アドバイスありがとうございます」
「厄介なモンスターを倒してくれたんだ、これぐらいの情報は当然だよ。おっと、ギルドカードの更新をするから数分だけ待ってもらってもいいかな」
「数分で終わるなら」
オルアットとの話はそこで終わり、数分後にはギルドカードが更新されてEランクからDランクへランクアップした。
「そうですか。冒険者のランクが上がれば、ギルドとしては何か有難いことでもあるんですか?」
「勿論あるよ。例えば……モンスターの大量発生が起きた時、Eランク以上の冒険者は強制参加なんだ」
スタンピード、突然なんの前触れもなくモンスターが大量発生する現象。
ダンジョン内でモンスターパーティーという似た様な現象があるが、最悪の場合いくつもの街がモンスターに潰される可能性がある。
「Eランクの冒険者が矯正参加なのに、CランクやBランクの冒険者がその場から逃げるなんて……色んな意味で無理だろう」
「なるほど、確かにそうですね。主に高ランクという面子ゆえに、そういった件からは逃げられませんね」
逃げた場合、除名されることはないが……一生後ろから指を指されながら生きなければならなくなるだろう。
「それと、高ランクになれば指名依頼がやってくる。受けた冒険者は断る権利はあるんだけど……そこもやっぱり面子だね」
「面子って大変ですね。でも、さすがにどんな依頼でも受けなければならないって訳じゃないですよね」
「そりゃあね、しっかりと依頼内容と金額に見合った報酬を用意してくれないと、こちらとしても冒険者にその依頼を通す訳にはいかないから」
中間管理職は大変だなと思いながらも、ティールは自分に指名依頼が来ることはないだろうと確信していた。
(指名依頼を出すなら、やっぱり高ランクの冒険者を指名したくなるのが当たり前か。けど、やっぱり選ぶ側も冒険者の情報を見て選ぶだろうし……うん、俺が選ばれることは殆どないだろう)
ランクを上げても、その辺りを心配する必要はない。
そう思うと心が軽くなった。
「なるほど……それじゃ、今日はもう帰って良いですか」
「そうだね。おっと、一つアドバイス……というより、当たり前のことなんだけど、やっぱり仲間を増やして行動した方が良いと思うよ」
「……俺は一人でもそれなりに戦えるんで」
「だろうね。一人でツインヘッドベアーやブラッディ―タイガーを倒せるんだ。実力に関してはその歳でトップクラスと言っても過言じゃないだろう。でも、ソロで行動していると危険が多くなる。だからそうだね……お金には余裕があるんだよね」
「はい、それなりに余裕があります」
数年は働かずに慎ましく暮らせるほどの余裕がある。
同期の冒険者からすれば「ふざけんな、ぶっ殺すぞこの野郎!!!」と、半分冗談半分本気で言いたくなるほどの財力を持っている。
「それなら、戦闘奴隷を買うという手段がある」
「戦闘奴隷、ですか」
「戦いに特化した奴隷だね。奴隷に落ちる人の中には算術や商売が得意な奴隷、戦闘奴隷で魔法や弓を使った遠距離が得意な人や、武器や素手を使って接近戦を行うのが得意な奴隷もいる」
「種類が豊富という訳ですね」
「戦闘奴隷は需要があるからそれなりに高いけど、ティール君ならそれなりに質の良い奴隷が返る筈だよ。奴隷契約を交わせば、奴隷は主人に対して不利な行動は起こせない。ただし、必ず衣食住を提供する必要がある」
奴隷だからといって、好き勝手して良いという訳ではなく、主人らしく保証しなければならない環境がある。
それを破れば、奴隷はお店に返却。
買い手にはそれ相応の罰が与えられる。
「奴隷、か……」
「もしティール君が誰にもバレたくない秘密を持っているなら、その秘密を絶対にバラさない存在の方が傍に置きやすいと思うよ。そういえば、次の目的地は既に決まっているんだっけ?」
「ヤドラスの遺跡に向かおうと思ってます」
「ヤドラス遺跡か。そこなら種類が豊富だと思うよ。それに関してのアドバイスは……始めに入った一店舗だけで決めず、何店舗か回ってから決めた方が良い。後で後悔しない為にね」
「分かりました。アドバイスありがとうございます」
「厄介なモンスターを倒してくれたんだ、これぐらいの情報は当然だよ。おっと、ギルドカードの更新をするから数分だけ待ってもらってもいいかな」
「数分で終わるなら」
オルアットとの話はそこで終わり、数分後にはギルドカードが更新されてEランクからDランクへランクアップした。
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