あっさりと初恋が破れた俺、神からのギフトで倒して殺して奪う

Gai

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驚きのステータス欄

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「それじゃ、まずはスキルとかなしでやろっか」

「あぁ、分かった」

ラストの装備を買い終えたティールはそのまま冒険者ギルドに訪れた。
ティールを知っている人物は隣にいる人物は誰なのか。
職員たちは滞在している冒険者の情報は大体頭に入っているので、余計にどんな人物なのか気になった。

そして二人は訓練場に入り、木剣を持って軽く斬り合いを始めた。
ティールから事前にステータス情報を教えてもらっていたので、ラストはあまり遠慮せず主人に斬り掛かった。

(まさか俺よりもレベルが高いとはな……それに加えて、あのスキルの数……あれで十二歳というのはおかしい、というのは主人に向かって失礼だな。規格外……傑物と言うべきか)

今はお互いに強化系のスキルはスキル技を使うことなく模擬戦を行っているが、自身の攻撃が全く当たる気がしない。

王道な攻撃だけでなく、少々トリッキーな斬撃を放つも……難無くガード、もしくは回避されてしまう。

「ティールさんは、本当に戦い慣れている、な」

「子供の頃から、森の中でモンスターと、バトル三昧だったからな」

「……ちなみにだが、それはいったい何時から始めたんだ?」

「だいたい、五歳くらいから、だったな」

「五歳……なるほど、納得の強さだ」

現在年齢はラストの方が十七と五歳も上だが、実際にモンスターと戦い始めた年齢は大きく違う。
そして戦ってきたモンスターの数も大きく違う。

(強い主人に出会えれば良いなと希望を抱いていたが、これはどう考えても希望通りの主だ……どうやら俺の運は尽きていなかったようだな)

ラストは少々過去に事情があり、家族と離れ離れになってティールが訪れた奴隷館の商品となっていた。
そんなラストにとって、自分より強い主人と出会いたいという思いは最後の希望だった。

「よし、とりあえず身体強化を使って同じように戦うぞ」

「了解」

身体強化を使用することで二人の動きは速くなり、木剣がぶつかり合う衝撃音が大きくなる。
訓練場で模擬戦や素振りを行っていた冒険者たちが次第に二人の模擬戦を観ることに集中し始めた。

「おいおいおい、あいつら凄いな。あんまり見ない顔だが……もしかして最近ヤドラスに来た冒険者か?」

「人族と竜人族の少年……だよな? にしては動きがかなり速いぞ」

二人がまだ少年……片方は青年だが、もう一人は完全に少年といえる見た目。
だが、動く速さと音から感じる力は少年のそれではない。

しかしティールとラストはそんな周囲の反応を知らず、十分ほど木剣による斬り合いを続けた。

「ふぅーーー、ちょっと休憩するか」

「そう、だな……はぁ。スタミナにはそれなりに自信があったが、ティールは俺よりありそうだな」

「かもしれないな。森の中は危険だって解ってたから走ったりして体力は鍛えてたからな」

十分の模擬戦を終えてもティールはケロっとしていた。
それに対してラストは肩で息をしている状態。

少しの期間、牢に近い場所で過ごしていたこともあり、スタミナが全盛期と比べて落ちていた。
それでも主人となった少年よりスタミナは上だろうと思っていたが、あっさりと上をいかれていた。

「剣術もそれなりに鍛えていたように感じた……良い師でもいたか?」

「そうだな……完全に良い師だとは断言出来ないけど、偶に模擬戦に付き合ってくれてた師は良い腕を持った人だった。元Bランクの冒険者だからな」

「元Bランク……それは強いな。ただ、ティールさんの言い方だと、欠点もあるようだな」

「そりゃまだ十二歳の俺に大人の遊びを教えるからな。そりゃ完全に良い師匠とはいえないだろ」

「……ふむ、そうかもしれないな」

この場にジンがいれば「そんなことないだろ!!」とツッコムかもしれないが、この場にそれを指摘する者はいなかった。

「しかし五歳からモンスターと戦う毎日か……同年代に敵はいないのではなかったか?」

「まぁ、俺の出身は村だからな。才能がある奴もいたけど……頑張って色々やってたら抜かしてたな」

「そうなるだろうな。実際に見たわけではないが、ティールさんの努力は尋常ではないだろう」

「ははは、褒めても何も出ないぞ」

既に色々と貰っているので、そんな気は一切無いとラストは心の中で呟いた。
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