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珍しいと、解っている
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(ほぅ……恥をかかされた? 相手に対し、過剰な対価を用意するだけではなく、地面に額を付けてまで頼み込むことが出来るのか……ある程度の実力はあるものの、それまでの冒険者だと思っていたが……どうやら違ったようだな)
ラストは土下座をしてまで、自分と勝負をしてほしいティールに頼み込みヒツギを見て、意外にも骨がある男なのだと感じた。
ラストもティールと同じく、土下座という正式な所作名、土下座という動作に関する意味などは知らない。
それでも、頭を下げる……腰を九十度に折って頼み込むなどの動作とは、明らかに意気込みが……思いの重さが違うのだと感じ取れる。
だが、それを見ても、ラストはリーダーであるティールに対して、さすがに受けた方が良いんじゃないか? という思いは向けなかった。
(さて……マスターはどの様な対応をするのだろうな)
ラストにとって、一番はマスターであるティール。
元々、関係の始まり部分に、ティールの非があるならまだしも、特にそういった事はない。
ティールに対して害を為したという訳でもないが、ティールの私情を考えれば、とにかく拒否したいという感情も解らなくない。
私情を優先するのは良くない?
時と場合によるが、ラストはこの場面で……ティールが私情を優先したとしても、マスターを軽蔑することはない。
寧ろ、ティールがここまで明確に人を嫌うというのが珍しく……なにより、ティールは兵士や騎士ではなく、冒険者。
義理人情に欠く行為というわけでもないため、それも致し方ない判断だと考えている。
対して……アキラは違った。
(ティール…………っ、しかし……私が声を出して伝えるのは、違う、か……)
土・下・座!! に関して知識や、それを行う者の感情を知っているアキラとしては、ティールにヒツギの申し出を受けてほしいという思いがあった。
だが、アキラはアキラでそんな私情を優先しなかった。
何故なら……現在自分はティールとラストにパーティーを組んでもらっている立場。
ティールのお陰で、ダンジョンに潜ってみたい、探索してみたいという目的を楽しめている。
二人ほどの強さ、探索力を持っている冒険者でなければ、波状試練の深層まで探索するのは非常に難しい。
そんな二人と探索出来てる、頼ってしまうところもある。
それらを正確に理解し、恩を感じているからこそ……ヒツギの申し出を受けてあげてほしいと思っても、それを口に出さなかった。
(……おそらく、ティールがここまで人を嫌っているのは、珍しいのだろう。であれば……断るのも、仕方ない)
ラストと同じく、付き合いは長くないものの、アキラはティールがここまで人を嫌うのは珍しい……それをなんとなく感じ取っていた。
だからこそ、土下座までして頼み込むヒツギの申し出を、ティールが断っても白い目を向けることは、軽蔑することもなかった。
「~~~~~~~~~~~~~ッ…………………チッ!!!!! 解ったよ……解りましたよ。受けますよ」
おそらく、ティール史上……一番大きな舌打ちをかました後、本当に嫌々という感情を一切隠さない顔をしながらも、ティールはヒツギの頼みを受けた。
「っ!!?? ほ、本当か……本当に、受けてくれるのか」
「そう言ったじゃないですか。だから、さっさと起き上がってください」
「あ、あぁ」
よくよく考えてみると、クソ嫌いな相手が自分の目の前で土下座しているという光景は……意外と悪くなかった。
ティールも人間であるため、そういう感覚はあった。
だが、土下座をさせている……実際はヒツギが自ら行っているのだが、そう見られてもおかしくない光景をそのままにさせるのは宜しくないと思い、さっさと体を起こすように告げた。
「身代わりのネックレスは、後で良いんで。とりあえず、あなたからの申し出は受けますよ」
変わらず、嫌々な表情を浮かべながら、再度……男に二言はないと伝えた。
ラストは土下座をしてまで、自分と勝負をしてほしいティールに頼み込みヒツギを見て、意外にも骨がある男なのだと感じた。
ラストもティールと同じく、土下座という正式な所作名、土下座という動作に関する意味などは知らない。
それでも、頭を下げる……腰を九十度に折って頼み込むなどの動作とは、明らかに意気込みが……思いの重さが違うのだと感じ取れる。
だが、それを見ても、ラストはリーダーであるティールに対して、さすがに受けた方が良いんじゃないか? という思いは向けなかった。
(さて……マスターはどの様な対応をするのだろうな)
ラストにとって、一番はマスターであるティール。
元々、関係の始まり部分に、ティールの非があるならまだしも、特にそういった事はない。
ティールに対して害を為したという訳でもないが、ティールの私情を考えれば、とにかく拒否したいという感情も解らなくない。
私情を優先するのは良くない?
時と場合によるが、ラストはこの場面で……ティールが私情を優先したとしても、マスターを軽蔑することはない。
寧ろ、ティールがここまで明確に人を嫌うというのが珍しく……なにより、ティールは兵士や騎士ではなく、冒険者。
義理人情に欠く行為というわけでもないため、それも致し方ない判断だと考えている。
対して……アキラは違った。
(ティール…………っ、しかし……私が声を出して伝えるのは、違う、か……)
土・下・座!! に関して知識や、それを行う者の感情を知っているアキラとしては、ティールにヒツギの申し出を受けてほしいという思いがあった。
だが、アキラはアキラでそんな私情を優先しなかった。
何故なら……現在自分はティールとラストにパーティーを組んでもらっている立場。
ティールのお陰で、ダンジョンに潜ってみたい、探索してみたいという目的を楽しめている。
二人ほどの強さ、探索力を持っている冒険者でなければ、波状試練の深層まで探索するのは非常に難しい。
そんな二人と探索出来てる、頼ってしまうところもある。
それらを正確に理解し、恩を感じているからこそ……ヒツギの申し出を受けてあげてほしいと思っても、それを口に出さなかった。
(……おそらく、ティールがここまで人を嫌っているのは、珍しいのだろう。であれば……断るのも、仕方ない)
ラストと同じく、付き合いは長くないものの、アキラはティールがここまで人を嫌うのは珍しい……それをなんとなく感じ取っていた。
だからこそ、土下座までして頼み込むヒツギの申し出を、ティールが断っても白い目を向けることは、軽蔑することもなかった。
「~~~~~~~~~~~~~ッ…………………チッ!!!!! 解ったよ……解りましたよ。受けますよ」
おそらく、ティール史上……一番大きな舌打ちをかました後、本当に嫌々という感情を一切隠さない顔をしながらも、ティールはヒツギの頼みを受けた。
「っ!!?? ほ、本当か……本当に、受けてくれるのか」
「そう言ったじゃないですか。だから、さっさと起き上がってください」
「あ、あぁ」
よくよく考えてみると、クソ嫌いな相手が自分の目の前で土下座しているという光景は……意外と悪くなかった。
ティールも人間であるため、そういう感覚はあった。
だが、土下座をさせている……実際はヒツギが自ら行っているのだが、そう見られてもおかしくない光景をそのままにさせるのは宜しくないと思い、さっさと体を起こすように告げた。
「身代わりのネックレスは、後で良いんで。とりあえず、あなたからの申し出は受けますよ」
変わらず、嫌々な表情を浮かべながら、再度……男に二言はないと伝えた。
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