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そこまでは頼めない
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(ん~~~……当然、勝てないとは思ってたけど、まだ無傷、かぁ……まさに神童だね)
ラストやアキラたちとは離れた場所からティールと後輩であるヒツギの試合を観戦しているジェン。
今回の試合に関して、多少なりとも関わっているジェンは、ヒツギが抜刀した小太刀、親和について知っていた。
ランクは四と、決して素人が持てる武器ではない。
切れ味は抜群であり、鞘に納める必要があるものの、刃が欠けたり折れたりしても自動修復することが出来る。
そしてメインの効果は、もう片方に太刀を……同じ小太刀でも構わない。
二刀流という状態で戦う際、もう片方に握る武器との親和性を高め、疑似的状態ではあるものの、一定レベル以上の二刀流技術を得ることが出来る。
これに関してはヒツギが仲間たちと共にダンジョンに潜り、苦労した果てに手に入れた宝箱の中に入っていた物。
元々、ヒツギはいずれは二刀流を体得したいと思っていたため、結果としてヒツギの物とはなったが、常日頃から頼ろうとは思っていなかった。
(とはいえ…………うんうん、とはいえって感じではあるね。勿論、ティール君があのまま戦ってくれればの話ではあるけど)
素手からバスターソードに武器を切り替えたティールは、ヒツギが太刀と小太刀の二刀流スタイルで戦い始めても、変えずにバスターソードのまま戦い続けている。
ヒツギの友人たちからすれば、本当にあいつはヒツギのことを嘗めていると、怒り爆発。
正直なところ、ジェンもほんの少し……それはヒツギを見くびり過ぎてはいないかと感じた。
だが、結果としてティールは試合が始まってから今まで、一度たりともヒツギの攻撃を食らっていない。
二刀流とバスターソードという武器の差があっても、未だクリーンヒットはなし。
ただ……それでも、ヒツギが親和を抜刀して二刀流で戦い始めてから、ティールの表情から余裕が徐々に薄れていった。
(ヒツギは既にあのイヤリングと、親和を使ってるけど……ティール君はアイテムに関しては、あのどう視てもそこら辺に売られてる物とは比べ物にならないバスターソードを使ってるだけ……まっ、ティール君は縛りありの状況で戦わなければならない、なんてルールまではないからね)
二人の実力差を考えれば、何かしらの縛りはあって良かったかもしれない。
しかし、ティールに自分と戦って欲しいと頼み込んだヒツギとしては、とてつもなく高価なマジックアイテムを対価として渡したとはいえ、本人が本当や嫌であろう気持ちをなんとかして頼み込むことに成功したマッチング。
そこで、追加で縛りありで戦ってくれませんかね……といった図々しいお願いまでするのは不可能。
本人の冒険者としての、戦いを生業とする者としてのプライドも一つの理由ではあるが、単純に図々し過ぎる頼みである。
(とはいえ……後、もって数十秒か?)
ジェンの予想は外れた。
十秒後には、戦況が再び変化した。
「……もう、何も、ないか?」
「っ!!」
「ないなら……終わりにしようか」
そう言うと、ティールは現在の状況で……ただ、全力で。ただただ全力で……バスターソードの面でヒツギを叩きつけた。
「っ!!!!!!??????」
防御した。
衝撃に備える準備も、衝撃を覚悟する瞬間もあった。
だが、両腕に衝撃を感じた瞬間、気付いた時には背中に、後頭部に衝撃を感じた。
(ぐっ!!! し、しまった……何が、何が、なんでも躱すべき、だった)
追撃がきたかもしれない。
それでも、ここまでの大ダメージを受けることはなかった。
仮設リングの壁にヒビが入るほどの衝撃を受けたヒツギは、当然打撲だけでは済まず、口から血を吐き出した。
「………………」
そんなヒツギを離れた場所から見下ろしながら、一歩ずつ……一歩ずつ、小さな巨人が終わらせに来る。
ラストやアキラたちとは離れた場所からティールと後輩であるヒツギの試合を観戦しているジェン。
今回の試合に関して、多少なりとも関わっているジェンは、ヒツギが抜刀した小太刀、親和について知っていた。
ランクは四と、決して素人が持てる武器ではない。
切れ味は抜群であり、鞘に納める必要があるものの、刃が欠けたり折れたりしても自動修復することが出来る。
そしてメインの効果は、もう片方に太刀を……同じ小太刀でも構わない。
二刀流という状態で戦う際、もう片方に握る武器との親和性を高め、疑似的状態ではあるものの、一定レベル以上の二刀流技術を得ることが出来る。
これに関してはヒツギが仲間たちと共にダンジョンに潜り、苦労した果てに手に入れた宝箱の中に入っていた物。
元々、ヒツギはいずれは二刀流を体得したいと思っていたため、結果としてヒツギの物とはなったが、常日頃から頼ろうとは思っていなかった。
(とはいえ…………うんうん、とはいえって感じではあるね。勿論、ティール君があのまま戦ってくれればの話ではあるけど)
素手からバスターソードに武器を切り替えたティールは、ヒツギが太刀と小太刀の二刀流スタイルで戦い始めても、変えずにバスターソードのまま戦い続けている。
ヒツギの友人たちからすれば、本当にあいつはヒツギのことを嘗めていると、怒り爆発。
正直なところ、ジェンもほんの少し……それはヒツギを見くびり過ぎてはいないかと感じた。
だが、結果としてティールは試合が始まってから今まで、一度たりともヒツギの攻撃を食らっていない。
二刀流とバスターソードという武器の差があっても、未だクリーンヒットはなし。
ただ……それでも、ヒツギが親和を抜刀して二刀流で戦い始めてから、ティールの表情から余裕が徐々に薄れていった。
(ヒツギは既にあのイヤリングと、親和を使ってるけど……ティール君はアイテムに関しては、あのどう視てもそこら辺に売られてる物とは比べ物にならないバスターソードを使ってるだけ……まっ、ティール君は縛りありの状況で戦わなければならない、なんてルールまではないからね)
二人の実力差を考えれば、何かしらの縛りはあって良かったかもしれない。
しかし、ティールに自分と戦って欲しいと頼み込んだヒツギとしては、とてつもなく高価なマジックアイテムを対価として渡したとはいえ、本人が本当や嫌であろう気持ちをなんとかして頼み込むことに成功したマッチング。
そこで、追加で縛りありで戦ってくれませんかね……といった図々しいお願いまでするのは不可能。
本人の冒険者としての、戦いを生業とする者としてのプライドも一つの理由ではあるが、単純に図々し過ぎる頼みである。
(とはいえ……後、もって数十秒か?)
ジェンの予想は外れた。
十秒後には、戦況が再び変化した。
「……もう、何も、ないか?」
「っ!!」
「ないなら……終わりにしようか」
そう言うと、ティールは現在の状況で……ただ、全力で。ただただ全力で……バスターソードの面でヒツギを叩きつけた。
「っ!!!!!!??????」
防御した。
衝撃に備える準備も、衝撃を覚悟する瞬間もあった。
だが、両腕に衝撃を感じた瞬間、気付いた時には背中に、後頭部に衝撃を感じた。
(ぐっ!!! し、しまった……何が、何が、なんでも躱すべき、だった)
追撃がきたかもしれない。
それでも、ここまでの大ダメージを受けることはなかった。
仮設リングの壁にヒビが入るほどの衝撃を受けたヒツギは、当然打撲だけでは済まず、口から血を吐き出した。
「………………」
そんなヒツギを離れた場所から見下ろしながら、一歩ずつ……一歩ずつ、小さな巨人が終わらせに来る。
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