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「というか、お前らは四十階層のボスよりも、三十一階層から遭遇するモンスターの話を聞いた方が良いんじゃないか?」
「っと、そうだったね。少し先を見過ぎてたよ」
約束通り、昼食時にヒツギたちはティールたちに夕食をご馳走していた。
「まだあまり深く探索出来ていないけど、まずはそこを越えないといけない。とはいえ……うん、そう簡単にはいかないのは解ってる」
ティールという未知で不可思議で……それでも大きな壁にぶつかり、その大きさを知った。
それを知り、少し前に進めたという感覚があれど、劇的に強くなったと自惚れてはいない。
「良く解っているな。三十一階層から四十階層は、油断していれば食われるだろう」
「……随分と解ったように語るんだな」
ヒツギの友人であり、よく共に行動している体格の良い男は、少し不機嫌そうな表情を浮かべていた。
「多少なりとも探索していればな…………俺もバカではない。マスターと共に行動していなければ、最下層まで辿り着けないことぐらいは解っている」
モンスターの強さが増す。
それは当然のことだが、三十一階層からはBランクモンスターと遭遇する機会が決して珍しくない。
ラストとアキラの戦闘力であれば、一般的なBランクモンスターを討伐することは決してハードルが高過ぎる戦いではないが……それでもダンジョンは強敵を倒せばしばらくモンスターは襲って来ない……なんてことはなく、容赦なく次のBランクモンスターが襲ってくることもある。
「私たちは……別の場所ではあるが、ゲイルワイバーンにエルダートレント、サラマンダーやシルヴィーナ……後は、アドバースコングと遭遇したな」
「……それも、三人で倒したんですね」
まだやや幼さが残る男性冒険者が、感心したような表情を浮かべながら口にすると、アキラは即座に否定した。
「基本的に一人で戦っているぞ」
「えっ…………えっと、それは……何故?」
「何故も何も、私たちがそれを望んでいるからだ」
アキラの言葉に、ヒツギを含む数名は理解し、半分は理解出来なかった。
「……それをダンジョンで実行出来るのは、本当に凄いですね」
「ラストと同じ感想にはなるが、ティールと共に行動していなければ無理な話だ」
「二人とも褒めてくれるのは嬉しいですけど、だからって何も出てきませんよ」
「そんなつもりはないのだがな」
アキラからすれば、新しい武器という最高の報酬を貰えるため、本当にその様な下心は一切なかった。
「やはり、俺ももっと早く成長しなければ……」
「…………他の奴らがどういう戦い方をするのかは知らないからあれだけど、お前の場合はただただ刀の腕前を伸ばせば良いだけなんじゃないの」
「っ!?」
ヒツギは、ティールに面倒な頼み事をしてしまい、そもそもその前から嫌われていると事を知っている。
そして、今でも自分の事を良くは思っていないと解っているため、ティールからアドバイスを貰えるとは全く予想していなかった。
「居合斬りは、刀……太刀とかを扱う人たちにとって、一撃必殺なんだろ。それを磨いて磨いて磨き続ければ……相手にもよるだろうけど、スパッと一撃で殺れるだろ」
今でもティールにとって、ヒツギという人間は特に好ましいと思えない冒険者なのは変わっていない。
それでも、使える物を全て使って自分に挑んできたヒツギの事を、正しくは評価していた。
「後、あれだ…………あれ。お前さ、俺と戦ってた時に小太刀、だったけ? 普通じゃない小太刀を使ってただろ」
「あ、あぁ。親和という小太刀を使ったが」
「あれを使ってでも良いから、二刀流で攻めて攻めて攻め続ければ、短時間で殺れるだろ。あっ、でも俺のとは違って長さが違うのか…………じゃあ、あれだな。偶に左右で太刀と小太刀をスイッチできれば、相手の感覚を狂わせてスパッと殺れるかもな」
中々に無茶苦茶なアドバイスではあるものの、ヒツギにとって無茶でも進む先の一つとして数えられた。
「っと、そうだったね。少し先を見過ぎてたよ」
約束通り、昼食時にヒツギたちはティールたちに夕食をご馳走していた。
「まだあまり深く探索出来ていないけど、まずはそこを越えないといけない。とはいえ……うん、そう簡単にはいかないのは解ってる」
ティールという未知で不可思議で……それでも大きな壁にぶつかり、その大きさを知った。
それを知り、少し前に進めたという感覚があれど、劇的に強くなったと自惚れてはいない。
「良く解っているな。三十一階層から四十階層は、油断していれば食われるだろう」
「……随分と解ったように語るんだな」
ヒツギの友人であり、よく共に行動している体格の良い男は、少し不機嫌そうな表情を浮かべていた。
「多少なりとも探索していればな…………俺もバカではない。マスターと共に行動していなければ、最下層まで辿り着けないことぐらいは解っている」
モンスターの強さが増す。
それは当然のことだが、三十一階層からはBランクモンスターと遭遇する機会が決して珍しくない。
ラストとアキラの戦闘力であれば、一般的なBランクモンスターを討伐することは決してハードルが高過ぎる戦いではないが……それでもダンジョンは強敵を倒せばしばらくモンスターは襲って来ない……なんてことはなく、容赦なく次のBランクモンスターが襲ってくることもある。
「私たちは……別の場所ではあるが、ゲイルワイバーンにエルダートレント、サラマンダーやシルヴィーナ……後は、アドバースコングと遭遇したな」
「……それも、三人で倒したんですね」
まだやや幼さが残る男性冒険者が、感心したような表情を浮かべながら口にすると、アキラは即座に否定した。
「基本的に一人で戦っているぞ」
「えっ…………えっと、それは……何故?」
「何故も何も、私たちがそれを望んでいるからだ」
アキラの言葉に、ヒツギを含む数名は理解し、半分は理解出来なかった。
「……それをダンジョンで実行出来るのは、本当に凄いですね」
「ラストと同じ感想にはなるが、ティールと共に行動していなければ無理な話だ」
「二人とも褒めてくれるのは嬉しいですけど、だからって何も出てきませんよ」
「そんなつもりはないのだがな」
アキラからすれば、新しい武器という最高の報酬を貰えるため、本当にその様な下心は一切なかった。
「やはり、俺ももっと早く成長しなければ……」
「…………他の奴らがどういう戦い方をするのかは知らないからあれだけど、お前の場合はただただ刀の腕前を伸ばせば良いだけなんじゃないの」
「っ!?」
ヒツギは、ティールに面倒な頼み事をしてしまい、そもそもその前から嫌われていると事を知っている。
そして、今でも自分の事を良くは思っていないと解っているため、ティールからアドバイスを貰えるとは全く予想していなかった。
「居合斬りは、刀……太刀とかを扱う人たちにとって、一撃必殺なんだろ。それを磨いて磨いて磨き続ければ……相手にもよるだろうけど、スパッと一撃で殺れるだろ」
今でもティールにとって、ヒツギという人間は特に好ましいと思えない冒険者なのは変わっていない。
それでも、使える物を全て使って自分に挑んできたヒツギの事を、正しくは評価していた。
「後、あれだ…………あれ。お前さ、俺と戦ってた時に小太刀、だったけ? 普通じゃない小太刀を使ってただろ」
「あ、あぁ。親和という小太刀を使ったが」
「あれを使ってでも良いから、二刀流で攻めて攻めて攻め続ければ、短時間で殺れるだろ。あっ、でも俺のとは違って長さが違うのか…………じゃあ、あれだな。偶に左右で太刀と小太刀をスイッチできれば、相手の感覚を狂わせてスパッと殺れるかもな」
中々に無茶苦茶なアドバイスではあるものの、ヒツギにとって無茶でも進む先の一つとして数えられた。
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