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結婚式と筆頭魔術師就任記念式典 2
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その式典は、何よりも盛大に執り行われた。
それもそのはず。初代筆頭魔術師の部屋持ちとなったシェリア・ウェンダーは希有なる闇魔法の使い手で、王国の魔術に関する書物全てに精通するといわれている。
アルベルト・ローランドは言わずもがな、レイ・フールのあとを継ぐのは彼しかいないと序列全員の賛同を得て筆頭魔術師を名乗った王国最高の魔術師だ。
その二人の結婚式と筆頭魔術師就任記念式典は、合同で執り行われた。
合同だった理由には二つの説がある。
二人があまりに忙しく二回の式典に時間が割けなかったという説とアルベルト・ローランドがシェリアを愛するあまり、結婚式を待つことが出来なかったという説だ。
どちらにしても、その結婚式の当日には大空に虹が架かり、美しい花びらが色鮮やかに舞い散ったと言われている。
(たぶん、虹はレイラ様の水魔法の力だし、花びらはフール様からの贈り物の気がするの)
真っ白なドレスに身を包んだ私は、虹と花びらで色鮮やかに煌めく青空を見つめた。柔らかに花びらを届けた風が、ベールをひらりひらりと揺らしている。
目の前で幸せそうに微笑んでいるのは、筆頭魔術師として正装に身を包むアルベルトだ。彼の胸にはたくさんの勲章と魔石が飾られてその地位の重みを感じさせるようだ。
私ももちろん王立魔術院の部屋持ち魔術師なので正装は制服なのだけれど、アルベルトとミラベル様の強い希望で白いドレス姿だ。
風にたなびいた髪の毛は、青みを帯びた黒。
三年間見慣れた白銀の髪は、魔力がない証拠だと蔑まれる対象だったかもしれないけれど、とても美しかったと今でも思う。
「アルベルト……」
「シェリア」
私のベールをめくってそっと落とされた口づけ。
この時を、とても長い時間待っていた気がする……。
「それにしても、聞いてなかったんだけど?」
「待てなかった……」
「就任記念式典だと思って会場に来たら、そのまま花嫁衣装着せられるってどういうことなの!?」
アルベルトに詰め寄ったけれど、微笑んでもう一度落ちてきた口づけが私の言葉を塞いでしまった。
こんなふうにされてしまえば、それ以上何も言えなくなってしまう。
「ずっと、愛し続けると誓うからゆるしてくれないかな」
「……仕方がないから、許してあげるわ」
こうして私たちは、ようやく長い時間を越えてハッピーエンドを迎えた。
祝福の花びらも、美しい虹も、いつまでも消えることなく煌めいていた。
それもそのはず。初代筆頭魔術師の部屋持ちとなったシェリア・ウェンダーは希有なる闇魔法の使い手で、王国の魔術に関する書物全てに精通するといわれている。
アルベルト・ローランドは言わずもがな、レイ・フールのあとを継ぐのは彼しかいないと序列全員の賛同を得て筆頭魔術師を名乗った王国最高の魔術師だ。
その二人の結婚式と筆頭魔術師就任記念式典は、合同で執り行われた。
合同だった理由には二つの説がある。
二人があまりに忙しく二回の式典に時間が割けなかったという説とアルベルト・ローランドがシェリアを愛するあまり、結婚式を待つことが出来なかったという説だ。
どちらにしても、その結婚式の当日には大空に虹が架かり、美しい花びらが色鮮やかに舞い散ったと言われている。
(たぶん、虹はレイラ様の水魔法の力だし、花びらはフール様からの贈り物の気がするの)
真っ白なドレスに身を包んだ私は、虹と花びらで色鮮やかに煌めく青空を見つめた。柔らかに花びらを届けた風が、ベールをひらりひらりと揺らしている。
目の前で幸せそうに微笑んでいるのは、筆頭魔術師として正装に身を包むアルベルトだ。彼の胸にはたくさんの勲章と魔石が飾られてその地位の重みを感じさせるようだ。
私ももちろん王立魔術院の部屋持ち魔術師なので正装は制服なのだけれど、アルベルトとミラベル様の強い希望で白いドレス姿だ。
風にたなびいた髪の毛は、青みを帯びた黒。
三年間見慣れた白銀の髪は、魔力がない証拠だと蔑まれる対象だったかもしれないけれど、とても美しかったと今でも思う。
「アルベルト……」
「シェリア」
私のベールをめくってそっと落とされた口づけ。
この時を、とても長い時間待っていた気がする……。
「それにしても、聞いてなかったんだけど?」
「待てなかった……」
「就任記念式典だと思って会場に来たら、そのまま花嫁衣装着せられるってどういうことなの!?」
アルベルトに詰め寄ったけれど、微笑んでもう一度落ちてきた口づけが私の言葉を塞いでしまった。
こんなふうにされてしまえば、それ以上何も言えなくなってしまう。
「ずっと、愛し続けると誓うからゆるしてくれないかな」
「……仕方がないから、許してあげるわ」
こうして私たちは、ようやく長い時間を越えてハッピーエンドを迎えた。
祝福の花びらも、美しい虹も、いつまでも消えることなく煌めいていた。
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